副作用による食欲増加のその後(低量ステロイド服用中)

 突然だが、自己最高記録更新してしまった。体重が、である。

 発病後、プレドニン(ステロイド剤)投薬開始から、約1年と3カ月。現在プレドニン5㎎服用中。

 160㎝。55kg!

 41年間生きてきて、初めて55㎏になった。原因は下記が考えられる。

1. プレドニンの副作用による、食欲増加のための食べすぎ

2. 副作用とは関係ない、純粋な食欲による食べすぎ

3. 運動不足

4. 加齢

 羅列しているだけで、虚しくなってきた。

 ここ、1~2ヵ月でムーンフェイスは解消傾向にある。普通に食べていても、顔が縮まる(もとに近づく)ものだから油断していた。そこに加えて、コロナ対策による在宅ワークの発動。家にいれば食べ物にすぐに手が届き、通勤という名の運動もない。毎日のストレッチはかかささないが、摂取カロリーに対して運動が足りていないことは間違いない。

 ヤバい、ヤバい、ヤバい!

 ダイエットをするぞ!


 ***


 ダイエットを決意してから20日が経った。

 現在54㎏前後を行ったり来たり。少し痩せた。気を付けたことは、おやつを減らし、毎度の食事を1割くらい少なくし、日々の運動をできるだけ毎日こなすようにしたことだ。急に色々始めるとリバウンドしそうなので、努力しているぞ! と、実感しない程度のことを続けている。それだけでも効果は出ているようだ。全体的なむくみ、もしくは膨らみが減った。朝晩の顔のマッサージも効いているのかもしれない。

 ステロイド(プレドニン)の副作用に、食欲増加がある。これは数ある副作用の中でも最も辛いものだ。人間誰でも生きていればお腹がすくが、この薬の副作用による食欲増加というのは、非ナチュラルである。体が必要とする以上に、脳も心も全て食欲に支配されてしまうという恐ろしいものである。

 薬という外的要因により起きた現象を、自分の意思ひとつでコントロールすることは非常に困難である。それは、食べたい・食べたくないという気持ちとは別の軸で、脳が食べろ食べろと四六時中せっつくからだ。食欲マックス全盛期には、パン食べ放題のついたパスタランチで、通常のパスタ一人前プラス、パンを15個食べた。胃から食べ物があふれるほど食べに食べたが、それでもまだ食べたいという欲求は残っていた。

 この難病の道の連載で、「ステロイドの副作用による、食欲等の変化について」という話がある。(お話へのリンク https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054889727776/episodes/1177354054890205773)タイトルの通り、ステロイドの副作用の一つである食欲について書いている。この話が、連載全体の閲覧数の中で、ダントツトップを占めている。そう閲覧数の半数以上が、この話に集中しているのだ。それだけ世の人々が、異常な食欲増加に苦しんでいるということであろう。

 プレドニンの摂取量が多いほど、それに伴う副作用も大きい。プレドニンを40㎎摂取していた時と、現在の5㎎では、明らかに食欲増加度も異なる。今は狂ったように食べ物を欲することはなくなったが、それでも食べたいという欲求はある。元々大食いな方でもあるし、自然に出てくる食欲と、薬の副作用としての食欲を区別するのが難しいところだ。

 病気発症、投薬開始から1年4カ月。薬が減れば、副作用も減る。今は自分の意思で、食べる量をコントロールできる。もちろん心持を強く持ち続けるのは難しいし、毎日順調にとはいかない。けれど、1年前の自分と、今の自分は全く異なる。来年の私は、また違うだろう。変化は必ず訪れる。人生は一日たりとも同じ日はないし、今日の私が明日も同じ私でいることはない。谷を下っても、また平坦な道へ戻れるよう、時にはおやつにケーキを食べ、時には食後のどら焼きを我慢し、前へ前へと進んでいこう。

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