第2話 DMMOPGのヒーロー

さてと、DMMOPGでヒーロー活動始めますか!!と、昔オプションで買ったVRゴーグルとコンソールを装着し、ゲームを始めた。


久しぶりに始めたゲームの名前は、

「Genesis __ジェネシス__ 」



ジェネシス(創世記)という名のように、勇者がメインテーマのよくあるDMMOPGゲームである。

「無課金でも自由なゲームをしよう」をコンセプトに、プレイ時間さえかければすぐ勇者になることが出来る。

勇者の職を選ぶと、簡単にレベルが上がったり、希少なアイテムが手に入ったり、強いモンスターを手に入れられたりと、これでもか!!と優遇されていた。


しかし、課金をすれば他の種族になれたり、新たな職につくことが出来るので、あっという間に勇者でクリアしてしまった人は、課金することが多いゲームだった。


また300ほどある職種や数多くの種族があるが、無料で選べるのは人間、ドワーフ、猫耳族、龍牙族という限られた種族のみである。

また無料の職種は勇者のみで、その他の職種はその都度、課金する必要があった。


佐々木は、他に趣味も無いので、「課金勇者」とあだ名がつくほど課金するのが1番の楽しみで、給料が入ったらまず課金をするタイプだった。




________昔のデータは消さないで残っているし、ギルドもログインを長い間しなくても退会させられないとこにしたから、ギルドの一員として参加できるはずだし・・・


このゲームをやめるかもしれない前提で、ギルドを選んだ自分すげー!とギルド選びに自画自賛しつつ、ロード画面が切り替わるのを待つ。


「久しぶりだから、戦い方覚えてるかな・・・?まあ、大丈夫でしょ!」

もともとの、前向きな性格のおかげで気にせず始める事が出来た。


ロードが終わり、ゲーム画面に移るとそこにはとても壮大な草原と大きな街があった。


「くー!!懐かしい!!そよそよと吹く風が感じられるのがすごい!街も綺麗!、自分はこのゲームのグラフィックに感動して決めたんだよな〜!」


実際には風は吹いていないし、肌には風の当たる感覚はないのだが、とても細かいテクスチャーやグラフィックのおかげで、

風があたかも自分に当たっているんじゃないかと思えた。


両手をを上に挙げぐーっと背を伸ばして、「はあ」と息を吐く。

「さてさて、何から始めようかの、ふぉっふぉっふぉ・・」

ゲームを再開できたことが嬉しすぎて、変な口調になった。


佐々木は、まずメニュー画面を画面上に出した。

(ええと、名前と役職は何だったかな・・・)





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転生したらドラゴンだったんだけど、どうしたら良いか分からない きりんじ @kirinjisann888

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