享年-----『死に至る病、風邪』
「女神様、なんか今日暑くないですか?」
『そうでしょうか?私はあまり気になりませんが。というか今はそもそも冬なのですし、少し寒いぐらいでしょう』
「気のせいですかね?と言うかこの空間に季節ってあったんですか」
『いえ、最近実装しました。たまに部屋の角から引っかかって落ちるバグも修正しましたよ』
「あれ治ったんですね。たまに巻き込まれて困ってたから助かります。というわけで少し試してみましょう」
『治ったというのになぜ』
「いや、こういうのは気づかない内にもっとひどい事になってミョギョ」
『あぁ、もっとひどい事に』
「これどうなってるんですか?」
『身体中がゴムみたいに伸びてますね』
「痛みがないのが逆に怖い。
流石にちょっと不便なので直してもらえませんか」
『出来ますが少し手間が掛かるので、その時間で転生行きましょうか』
「これでですか」
『それでです』
「このビヨンビヨンしながら明滅して当たり判定を巻き散らす......どうやっても表現し難いこれでですか」
『流石に口頭だけでは限界があるようですね。次までに地の文か何かを実装しておきましょう』
「何の話を?」
『こちらの話ですよ。では行きましょうか.....あぁ、そうだ。今回からランダム転生先システムを実装したんでした。使いましょう。
『転生開始』』
【応答:起動コード確認。転生開始】
◇◆◇◆◇◆◇
『さて、バグの修正でも.......』
「帰りました。新記録、二秒ですよ」
『あら早い。まだ何も手をつけていないのですが』
「死因は重力による圧死でした。ある意味新しいですね」
『バグった体が圧力でさらにひどい事になっていますね。仕方がないのでもう一度だけ転生してもらえますか。『転生開始』』
【応答:起動コード確認。転生開始】
『さて.......ん?』
「記録null秒!そもそも世界が規定されていなかったので体すら存在しませんでした。
テンション上がりますね。speed life.comが揺れますよこれは」
『一応お帰りなさいと言っておきましょうか。.......本当に貴方で合ってますよね?』
「えぇ、体は飛び散りつつも惑星群のように辛うじて纏りを保ちつつも絶えず収縮と自壊を繰り返しながらもそこに存在していながらいない言わば
『そこまでになっておきながら意識を保っていられるのは何故』
「伊達に何回も人(物)生を送っていないって事ですね」
『人生経験で片付けてもいいんでしょうか』
「そんな事よりも次の転生に行きましょう。今なら更なる記録が狙える気がしますよ」
『いえ、流石におかしいので一旦待ってもらえますか』
「ヒャア!我慢できねぇ!『転生開始』!」
【応答:起動コード確認。転生開始】
『あっ!.......行ってしまいました』
◇◆◇◆◇◆
『また直ぐ帰って来ましたね』
「次です!『転生開始』!」
【応答:起動コード確認。転生開始】
『次こそは止めなくては』
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
「『転生開始』」
【応答:起動コード確認。転生開始】
【応答:起動コード確認。転生開始】
【応答:起動コード確認。転生開始】
【応答:起動コード確認。転生開始】
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『はぁ、はぁ.........。ようやく、落ち着きましたか?』
「はい。すみませんね。女神様」
『正直『勇者でありながら魔王であり感染源かつゾンビパンデミックで髪色は紫と赤と白とえんじ色と瑠璃とネバついた鬣で翡翠と未だに概念が成立していない色でありそもそも髪というか肉体すら持っていなくて尖った緑を武器に持つ東京特許許可局局長でこの世から消された概念でありつつ浮遊する自転車型洗濯機貴方であり私であり誰でもないしそもそもここにいなくてでも全てを満たすように存在していて超能力者でありつつレベル0で世界を幾度となく救いつつも誰も救えない救われない人間でありつつも誰にも持ち上げられない石でありながらそれを持ち上げられる存在であり転生した賢者かつそれが最初に接触する貴族令嬢でその後のテンプレ展開でこの世の成り立ちで70億人いて大体の矛盾は内包しおおよその命題は達成すると同時に達成できない存在』になるまで転生を繰り返すとは。今日は少し以上に変でしたよ』
「今気がついたんですが。風邪気味なのかもしれません。おそらくそのせいだったのかも」
『どれ.....あ、本当だ。熱があるみたいですね』
「やっぱりですか。それじゃあ、今回の転生は流石におやすみですかね」
『のべ1京2858兆0519億6763万3865回も転生しておいてその言い草とは。本当に大丈夫ですか?いや、いいでしょう。今日はもう私も疲れましたよ』
「それではまた次回!」
『誰に向かって言っているんですか?』
異世界行って2秒ぐらいで死んだ話 水召 @kukuyomi
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