番外編『丁度いい大きさの石さえあれば大体なんとかなる』

異世界転移しました、中世ナーロッパって感じの異世界に。わぁーすごーい、テンプレ過ぎて驚きのカケラも無いや。

それはともかくギルドに行きましょう、なんたって無一文ですからね。



ギルドの登録と、職業ジョブの設定をしました。どうやら自分は全てのジョブの適性があるようで、ギルドの職員が驚いていました。チートならもっと分かりやすいのが欲しかったですね。と、ジョブの設定です。

しばらくは自分一人で行動するでしょうし、一人で動く利点があって効率が良さそうなジョブ、と言うわけで【暗殺者】のジョブに就きました、Lv.1の状態で使えるスキルは《暗殺》と《隠密》の2つ。

これだけあれば十分ですね、行きましょう。

獲物は現地調達だ。



現在、ギルドがあった町から少し歩いた森の中。ここは初心者向けで殆どゴブリンしか出ないらしい、ゴブリンの森と呼ぶことにしましょうか。

そしてこのゴブ森に来て何時間か経ちましたが、既にかなりの数のゴブリンを倒しました。《隠密》がとても有能。

そんな事を言ってたらゴブリンが来ましたね、逃す手はないので狩ってしまいましょう。《隠密》を発動させつつ、出来るだけ音を立てないように近づきます。

そしてさっきから使いっぱなしで、既に真っ赤になった石をゴブリンの後頭部に叩きつけます。

相手に気づかれていない一撃の威力が上がる《暗殺》の効果も乗って、ゴブリンは頭を凹ませて絶命しました。

これだけです、トテモ-カンタン。

にしても《隠密》が優秀すぎる、このスキルの限界が見たくなってきました。

と言うわけで試してみましょう、拒否権はありません。



1.

開始です。

先程と同じように、息を潜めゴブリンが通るのを待ちます。通ったら後ろから一撃。

結果は分かりきってましたね。

結果:余裕


2.

次は自分からゴブリンを探し歩いています、

見つけたらそのまま、足音に気を付けずに後ろから一撃。

結果:負ける気がしない


3.

ここまで来たら何をしても行ける気がする。

もう無敵です、今ならスターを取ったマリオにも勝てそうです。

なのでゴブリンの背後でスクワットします。

理由は特にありません、単純に適度に煩そうだったからです。

早速検証しましょうか。



フッ...フッ.....フッ..。

中々しんどいですね、これ。

あれ?最初の目的は何でしたっけ?

とは言え、数分続けて未だにバレていません

後ろに人がいると知らず、無邪気に焚き火なんて起こしちゃって、ゴブリンは可愛いですね。

しかしそろそろ自分の方がキツくなって.....

おっ、と?

バレましたね。

と言うわけで検証終了。

ゴブリンには石をプレゼントです。

結果:《隠密》が強すぎます、ナーフはよ。



流石にこれ以上はすぐバレるでしょうし検証は終了です。

それにもう夜ですしね、丁度哀れなゴブリンが残した焚き火もあります。

食べ物も....最悪ゴブリンが......

と言うわけで寝ます、お休みなさい。



はい、お早うございます。

新しい朝が来ました、希望の朝かは知りませんがとにかく新しい朝です。

いやそれにしても朝日が眩し......い?





ゴブリンがスクワットしてる!

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