第6話 とりあえず呼んでみる

 ソファで寝ていたチョビさん

「くぁぁぁぁ」

 とアクビして目を覚ました。

『桜雪…僕、下に行こうかな…暑い』

 チョビさんスタスタと下へ降りていく。

『桜雪ーー!! ちょっとドア閉まってるよーー!! 開けてーー!!』

 チョビさんが下で鳴く。

 開けるまで鳴き続ける、いつものことだ。

『ちょっと早く!!』

 仕方ないので下へ行ってドアを開ける。

 トトトッと下のリビングへ入って行くチョビさん。

 クロさんがジトッと僕を見ている。

『桜雪、上に行くの?』

 チョビさんが僕の足元でウロウロする。

「おやすみチョビさん」

 今日は下で寝るのかと思いきや…

『んじゃ、僕も行こうかな』

 トトトッと階段を上って行く…チョビさん。

「なんで下りたんだ…チョビさん…」

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