第6話

 娘(勇者?)を寝かしつけた後

 魔王(夫)と家来(鬼嫁)はリビングでスマホを弄っている。

 魔王(夫)はダイニング、家来(鬼嫁)はソファに座り、お互い近くに居るけど顔は見えないというちょうど良い距離感。



「ねぇ」家来(鬼嫁)が問いかける。



「はい」



「魔王に就任したってことは、会社で一番上になったの?」



「違うよ」



「一番上は誰?」



「大魔王」



「じゃ、その次?」



「違うよ、次は中魔王。その次が魔王」



 中……。



「あ、役職手当でたよ」



「え!いくら?」家来(鬼嫁)の顔がパッと輝く。



「5000円」魔王(夫)ドヤ顔。



 ……バイト……リーダー……?



「やったね!」





 あげとく。

 それが家来(鬼嫁)の流儀。



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