第25話 初敗

もう3日も学校に行っていない。私、雲水は学校に行けなくなった。様々の負の出来事が積み重なりすぎた。

起きていると何か考えなくちゃいけないからずっと寝ている。今は、寝すぎて目が覚めてしまった。

また嫌なことを考えてしまいそうだ。よし、ねよ———


ピンポーン


今は午後3時。

ちょうどみんなの下校時間だ。友達が見舞いに来たのだろうか。玄関を映すモニターを覗く。


「あきさき‥‥ゆいみ?」


どういうことだろう。なぜ彼女がここに?

インターホン越しに話しかける。


「なんであんたがいるの?」

「心配してきてあげたの。」

「私は大丈夫。それじゃ。」

「私の家からあなたの家まで2時間かかるのに........」

「あーもうわかった入って!」


ガチャ


扉をあけてみると、すまし顔の秋咲が立っていた。

あーもう美少女すぎて自分が嫌になる。一瞬見とれてしまった自分に対してそう思った。秋咲はずかずかと家に入ってソファーの上にちょこんと座った。


「まだソファーに座ってなんて言ってないけど」

「なら客人の私は床に座るわ」

「あんたねえ......」


ほんと嫌味なやつだ。もしかしてさぐりんから私のことを聞いて冷やかしに来たのだろうか。


「なんで来たの。何が用件?」


そう聞くと秋咲は少し間を置いてから落ち着いた口調で言った。


「学校休んでるみたいね」


どうやら冷やかしではないようだ。


「休んでるけど、それが何」

「何かあったの?」

「あんた知らないの」

「なんのこと?」


それは予想外だ。

さぐりんなら言っているのかと思っていた。


「知らないならいいわ。あんたに話す義理もないし。それを聞きたいだけならとっとと帰って」

「あなた前屋上で私のことを自分よりなんでもできる人って言ってなかったかしら」

「言ったけど、それが何。」

「それなら私を頼ってもいいわよ」


「は?」


「あなたより私の方が何でもできるんだから頼ってもいいわよ?」

「何なの?やっぱり冷やかしに来たの?うざい。帰って。」

「せっかく私があなたを助け──」


「帰れ!!!」


すると秋崎はため息をついて家から出ていった。

そして家を出る時、


「だから私はダメなんだ.....」


そういったように聞こえた。


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こんにちは。嵩いの李です。皆さん、いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

レビューやいいね、コメントして下さりますと、とても喜びますし、モチベーションがすごく上がります。特にレビューして下さるとハイテンションになって裸で踊り狂います。質問等もお待ちしております。

毎日21時投稿を心がけておりますが、嵩いの李は現役高校三年生、受験生なので、やむを得ず投稿できない日もあります。何卒、御理解お願いします。これからも、『ラブコメ主人公は爪隠す』をよろしくお願いします。

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