第4話 男子バレー部マネージャー

結論から言うと、私は1年の二学期に入ってすぐ部活を辞めました。この時のことは本当は思い出したくないです。自分勝手で何とも向き合わず逃げるように辞めてしまったこと、自分でも分かっていました。当時はどうしたらいいか分からずとにかく逃げ出したかった。


詳しく話していきます。

まず、部活に入って後悔したことは、男子と話すのが苦手なことを考慮しなかったこと。

私は友達を作ることが得意ではないのでまして男子と仲良くするなんてことは出来ませんでした。もちろん話すことはできるけど、中学のときは真面目というイメージから距離を置かれていたように思います。


そんな訳で部員とは全く仲良くなれませんでした。それに中学のときは部活の先輩が少なく年上と関わる機会は他の人に比べて少なかったのでマネージャー含め先輩と打ち解けることが難しく感じていました。


そして顧問の先生が昔ながらの頑固おじいちゃんで頭が固く厳しい方でした。先輩のマネージャーが2人いたのですが、マネージャーの依怙贔屓というか、対応の差が激しかったです。顧問の先生の所に行く時はいつもビクビクしていました。


同い年のマネージャーは一緒に入った子だけで、その子はバレー経験がないためか、私の方が先生に仕事を任されることが多く周りから見たら私の方が気に入られているように見えたかも知れませんが、私自身はなんで私なんだと疑問に思っていました。

私からしたらもう1人の子の方が仕事が出来るというか器用だし、可愛いし、部員とも仲が良く気の利くいい子なんです。


だけど私はその子との関係にも悩んでいました。



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