第14話 出来るだけ、アラカルト

 ちわっす、あたいだよ。

 

 ご贔屓さんがこれを読んでくれたんで、なんか体裁が繕えたわ。持つべきは、ご贔屓衆ね。もち、モチベが上がったわ。


『ぴったんこカンカンSP』を観ようって、TBSをつけたの。あたいがいま、ゴールデンタイムに観るのは『有吉ゼミ』、『沸騰ワード10』とこれだけ。それで、つけたらまだ前の番組『爆報! THEフライデー』をやってて、元スワローズの安田猛投手が出てたの。安田投手といえば、いしいひさいちの『がんばれ!!タブチくん!!』よね。人を食ったようなピッチングと、度胸のよさ。もっとも、スピードは全くなかったけれど、左打者殺しだったわね。でもさ、ほぼ同時期、ライオンズに永射保っていう超弩級の左殺しがいたからね。ホークスの門田とか、オリオンズ(現マリーンズ)のレロン・リーなんかをぶった切って、あんまり打てないもんだから、キレちゃったリーが右打席に入って失笑を買ったけど、なぜかヒット打っちゃったのよねえ。ああ、これみんな、先人に聞いた話だからね。


 ニュースみて、笑ったのが、東洋英和女学院の校長だか学長が、自分の論文をでっち上げるために、架空の人間の書いた、架空の論文を作り上げて、それを引用したって話。学者とは思えない、卓越した想像力だと思わない? あたいは違う意味で感心しちゃた。この人、小説家になったら壮大な物語をかけそう。幻冬舎の箕輪! オファーしな。


 今ひとつ、面白いネタが浮かばないわ。別にいいか、「自由帳」だから。


 思うんだけど、日本人って「今の若いやつは」とか「このクソジジイ」とか、世それぞれが代を区切って枠を作り、自分以外の世代を批難しがち。でも違うと思う。世代とか、性差とか学歴とか関係なく、いい人はいいし、悪い人は悪い。言葉を変えれば、内面に魅力のある人、ない人はどの世代にもいるんじゃない? 「衣食足りて礼節を知る」を知ると言うけど、本当かしら? 金持ちでも心の卑しい人、いっぱいいるよ。あたいは「衣食足らずも礼節は知る」ものだし、もっと言うと「腹は減っても本を読む」ね。どっかの誰かが「飢えても読む」と言ったのと一緒。だから、人間を一つの型にはめるのはやめてほしいわ。血液型占いとかさ、動物占いとかさ。あたいなんか、確か「勇猛なヒツジ」だったわ……あってんじゃないの!


 あたいさ、オオカミが飼いたいのよ。当然のことながら外国産の大きいやつ。あれを赤ちゃんの頃から育てれば、大きくなってもあたいになついて、「ボス」とか言ってくれると思うとゾクゾクしちゃう。そう、イヌじゃ我慢できないの。シベリアンハスキーあたりは微妙だけど、やっぱりオオカミの野獣の血にはかなわないわ。

 もちろん、ワシントン条約とかで輸入なんて出来ないだろうし、食費その他をあたいには賄えないんだけどね、。夢くらい、持っていいでしょ。

 はい、さようなら。

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