第8話 またパーティーに招待された姉妹

 やんちゃ令嬢ガブリエルは、今日もストレートのロングで、目を強調したメイクで、派手な黄色のドレスを着ている。そして、ついついちょいちょいお菓子を食べている。

 姉エルモは、今日もセミロングで、メイクを念入りにして、派手でもなく地味でもない青色のドレスを着ている。そして、エルモの周りには、たくさんのイケメン貴族や令嬢たちが集まっている。

 それを見た妹ガブリエルは反射的にこう言った。

「みんなで何を話しているの?!」

 すると、この間に股間を蹴りあげられたイケメン貴族がやって来て、明らかに怯えた様子でガブリエルに、

「お嬢様、私と踊りませんか?」と誘う。

 これには、やんちゃ令嬢ガブリエルがご満悦なのか、

「ええ、喜んで」と笑顔で言った。

 姉エルモはそれを見てちょっと安心した。

 けれども、トラウマなのか、そのイケメン貴族の踊りのステップがぎこちない。

「この間は、股間を蹴りあげて、ごめん遊ばせ?」とやんちゃ令嬢ガブリエルは言った。

 気のせいか、そのイケメン貴族は両足を気をつけの状態にする。

 それを見た姉エルモはクスクス笑いが止まらなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る