応援コメント

透明人間のために 3」への応援コメント

  • 美しい物語を書きたい――。
    プロフィールにあった言葉ですが、なるほど、と思いましたね。

    文章の比重がストーリーではなく美しさに寄っている。
    しかし〝寄りすぎている〟。
    間違いなく綺麗な文章だと思いました。美しい表現だし、繊細な描写が冒頭から繰り広げられていた。文章にレベルがあるなら高レベルだと思う。

    けど、美しさを意識しすぎているように思えた。
    美しく、美しく、美しく。美しさをひたすら求めているのはひしひしと感じるけれど――結果として、読者を選別しているように感じた。

    美術館に例えるなら――。
    この作品が展示物であり、作者さんは案内人。そして私は観覧客。
    入口に入った途端、案内人だけがスタスタと先に歩いて行ってしまった。
    客へのエスコートを感じなかった。

    良い展示物用意してるんですから、ご自由にどうぞ。みたいな。
    付いてこれないなら、別にいいですよ。みたいな。

    そもそもとして、万人ウケすると思って書いてはおられないでしょうが、こういう不親切さを感じてしまうと、なかなか先は読めなくなってしまう。
    だから――本当はもっと読んでから感想を送るべきなんだけど、ここらで限界。

    作者さんの『こういうの書きたい!!』って気持ちは伝わってきたけれど、逆に言えば、その気持ちが大きすぎて他のモノが入ってこなかった。
    私個人として〝率直〟に言うなら、そんな感じです。