コウリス

砂月

序章

何を書けばいいのか分からない。

何を思い描けばいいのか分からない。

何をどうすれば、このぐちゃぐちゃとした、うるさい感情に終止符を付けることが出来る?

誰も分かるはずない。誰も知り由もしない。


ああ、この恋は実るような恋ではないのだ……。


一方通行で、哀れな男の一時の生き恥という名の記録だ。

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