第5話 escaping story...逃亡する物語

「それは...。貴方がここからテレポートして檻から脱出しここの見回りを倒してちょうだい。」



ミオリは、作戦の内容を言った。



「いや、でも鎖があって脱出したところで攻撃が出来ないけど...。」


「鋼を使うの。いつもは、外から物質を集めている感じだけど、中から発する事によって腕の体積が大きくなるわ。それから、鎖は耐えきれず壊れると思うの。」




一気に、説明されて全然分からなかった。





「...どういう状態か分からねぇけど、やってみる。とにかく、手から鋼を出す感じだな?」



そうすると、一生懸命踏ん張ってみた。やってみたら確かに、鎖が絞まってきた感覚がした。





パアァン....





鎖が弾けた。


「よしっ!!出来たぞ!!」


後は、見回りを倒すだけ。


俺は、半径100mまでテレポート出来て、100m以内にいる見回りを気配で探した。


探知は良く効き、すぐ見つかった。


そして、見回りの背後に回り込み鋼で頭をぶん殴った。





見回りの数3人居たらしく、全員数秒ずつ倒した。


俺は、鍵を盗む事をしっかり思い出し、ミオリの檻の前に飛んだ。


ガチャ...


檻の鍵を解除した。


「ありがとう。とりあえずこの軍隊の制服を着ましょ。」


「おう!!」




そして、俺らは瞬時に取り掛かろうとした時。





「よォ....。お前らの作戦見させてもらったゼ....。やるじゃねぇか....。」





俺らの檻の前の、檻から男の声が聞こえた。




「貴方。何者?」


ミオリがその男の声に話かけた。



「あぁ?俺?お前ら俺を知らねぇのかァ?じゃあ教えてやるよォ....。」


と言って、影から姿を現した。



そうすると、舌を出した。


「ここの数字、声に出して読んでみろよォ....。」





0、0、0、3。






舌には、そう書かれていた。


「俺は...。ナンバーサード...。ヤミドロ...。漢字も授かったんだゼ...。暗闇の闇に、泥水の泥だァ...。」


「ナンバーサード...?嘘でしょ...。」


ミオリはやけに反応した。




聞かなくとも分かる。とにかくやべぇ奴なんだなと思った。




「能力かァ....。久しぶりだなァ...こうやって人に教えるの...。能力はだなァ...。感情...思考...精神...性格...神経を操る能力だァ...。」




5つの能力を持っているだと...。




「おい、お前らに聞きてぇ事がある...。お前らグルだろォ?」



「え...えぇ....。」



ミオリも、びびってるようだ。



「おぉ...!!それは、ツイてるな!俺...!!じゃあ、そのグル...。混ぜてくれよォ...!!」


男は、興奮しながら言った。




どうする....。もし、そこで断ったら俺らがここで殺されるのか?


.........どうしよう....。





「えぇ。いいわ。」



ミオリが許可をした。


えっ?許可をした....。したところで、仲間内で殺されると思ったのに。


俺は、疑問しか無かった。



「おぉ....!!サンキュー....!!」




「ただし、私か彼の指示がない限り、人を殺しちゃダメよ。それと、私たちに手を出さないという事を約束するなら...。」




まるで、子供の扱いだ....。




「あぁん!?んな事分かってるに決まってんだろ!!後、約束はぜってぇ守るからな!!」


交渉は決裂したようだ。




「.........。」



俺は、複雑な思いでその光景を見ている。




その後、軍隊の制服に着替え、何とか軍隊に成りすまし、脱出する事が出来た。


彼を仲間にして良かったのだろうか....。


その事が頭の中で浮かんでいる。




そして、また夜をむかえた。


「まだ、起きてるの?明日は早出よ。早く寝なさい。」


「おう.........。」


一応、返事をした。


聞こうか悩んでる。




「あのさ....。」


「何で、彼を仲間に入れたのかって事でしょ?」


ミオリに先に言われた。


図星だった。驚く程、当たっていた。



「何で....分かったの?」俺は、聞いてみた。



「どうせ、その事をいつか聞かれるんじゃないかって予想はしてたわ。」


「....。」


「それに、何で彼を仲間にしたのか....。

それは、普通に彼が強いってわかってたし、それに、悪い人とは思わなかったからよ。何故かね....。.........理由は以上。さっさと寝なさい。」





そうか....。やっぱり強い人が欲しかったんだな。





と、悔しい気持ちが奥深くに潜んでいた。


とりあえず、悩んでいた事は、解決したのかな?


俺は、寝床に入った。





..................。




「また....。仲間か.........。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。殺す。コロス...。コロス.........。.........。」







「殺す!!!!」

















to be continued...






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