第4話 半角か、全角か、それが問題だ。

 ※注意:今回は例文を載せているので、横書きで読まれることを推奨します!


 今回の失敗談は、個人的によくある失敗であり、かつ、投稿した後に見つけると最もげんなりする話です。

 たぶん、執筆環境の問題、推敲する精度の問題なのだと思います。こうして書いたのは、けっして言い訳ではありません。ただ今後も起こしうる問題なので、見つけた時には、こいつまーたやってら(笑)、と失笑してやってください。


 では、今回の話、半角全角問題です。

 半角全角とは、パソコンで表示される文字の種類です。英数字向けが半角、日本語の文字向けが全角です。半角は縦対横の比率が1対0.5、全角は1対1、なので全角の方が字としては大きめになります。

(そんなこと知っとるわ!って方すいません)


 で、この半角全角って何が問題かと言うと英数字の表記が半角だけでなく、全角にもあることです。


 〇英数字(全角)

 KAKUYOM、kakuyom

 12345


 〇英数字(半角)

 KAKUYOM、kakuyom

 12345


 並べてみるとわかりますが、半角の方が明らかに字体が小さいです。

 これが、文中に入れると差が明確に出てきます。


 〇例文

 ネットサーフィンをしていてサイトがうまく開けないと相談を受けたので、調べてみたら、Cookieが無効になっていた。設定タブを開いてすぐにCookieを有効にすると、サイトはすぐに開くことができた。


 最初のCookieが全角、次のCookieが半角です。段落が異なっていたら気にならないですが、同じ段落にある場合には割と目立ちます。

 では、これが数字だとどうなるか。


 〇例文 その2

 目立たないかもしれないが、200メートル走は技術の試される競技である。カーブや直線が入り交じり、減速区間をいかに乗り切るか、200メートル走にはそんなドラマが詰まっている。


 前者が全角、後者が半角です。

 正確には、前者は最初の2が全角で残りの数字は半角なんです。気付きにくいかもしれませんが、全角だと句点のあとの余白が広くなってしまいます。

 気にならない人もいるかもしれませんが、似たようなミスも繰り返せば目に付いてきますし、読む方にとっては、先を読む意欲が落ちることに繋がってしまいます。


 さらに、恐ろしいのは、半角全角は数字だけでなく、記号にも種類があることで、ピリオド(.)やカッコ(())ですね。

 では、これをサブタイトルや章タイトルでやらかすとどうなるか。実例から、どうぞ。


 〇例文 その3

 ・章タイトル

 Chapter.2

 Chapter.3 (←数字のみ全角)


 ・サブタイトル

 10.あきらめていた願い (3)

 11.それから…… (←ピリオドが半角のため、余白が詰まっている)


 こんなもん見つけた日には、内心で悲鳴をあげております(そもそもこんな半角全角混じりなサブタイトルにしなければいいのに、というツッコミもありますでしょうが)。


 このように、半角全角は恐ろしいミスの温床となっております。

 そして、恐ろしいのは文中のバランスの悪さ、サブタイトルのカッコ悪さを招くだけに留まりません。


 カギ括弧(「」)の半角全角。


 個人的には一番多くて憎いのが、会話文のカギ括弧の半角全角でございます。

 個人的にパソコンからワードを使用して小説を書いた後、スマホで推敲してから、投稿するようにしています。

 パソコンで入力する際には、カギ括弧は基本的に全角で入力されます。半角で入力するには確定する前にF8を押さないとできません。

 ただ、スマホでは変換すると、半角カギ括弧が変換先で容易に出て来てしまいます。

 すると、


「おのれ、全角」

「おのれ、半角」


 こんな感じでズレが生じてしまうんです。

 これだけならいいのですが、先頭文字の字下げ機能を使用した時に小説家になろうの方では半角カギ括弧は会話文と見なされないのか、一字下げの対象になってしまうので、変な余白ができてしまいます。

 そんなもん、入力した時に気づけよ、って思わなくもないですが、ざっと見た時に気づくのが難しくて、字下げしてハッと気づくことが多いです。

 そして、発見した時には、何とも言えない気持ちで修正することになるんです。


 入力も推敲もパソコンから出来るのが理想ですが、作業時間の関係上、今後もスマホ併用するしかない……(涙目)。なので、見つけたときには、ぷーくすくす、と笑ってやってくださいませ。


 スマホとパソコンを併用している作者様はどうぞご注意を。


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