3-9

 「ちょりーっす、あきるパイセン」

 助手席には花巻が我が物顔で座っていた。楠木の車を発見した突端、ゆるい挨拶を飛ばされる。今日は祝日なのでいても不思議はないのだが、なんとなく楠木一人かと思い込んでいたので反応が少し遅れた。

 「おぅ……」

 気の利いた返しもできないまま、否応なく俺は後部座席へと誘われることになった。それは別にかまわないのだが、シートベルト着用が法律で義務付けられているために面倒だった。一般道では見つかっても口頭注意だけに留まるようなのでほとんどしていないのだが、小心者は義務違反をしているという精神負担だけでちょっと心が重くなる。

 そんなことを考えながら後部ドアを開けると、そこには意外な先客がいて丁寧に会釈される。

 「君も呼ばれてたのか」

 「こんにちは。両親よりもまず私が確かめようかと」

 壱姫がやや緊張した面持ちで答えた。やっと見つかった姉妹とその顛末を既に知っているのかもしれない。どの程度、楠木が情報を話しているのか分からないので、下手なことは言えずに俺はただ頷くに留める。

 祝日なはずだが、私服の花巻と違ってこちらは制服だ。正装してきたのかもしれない。ちなみに花巻の方はガーリースタイルとやらで、オフショルダーの花柄ブラウスに、大きなリボンのついた薄いカーキのパンツに黒いスニーカーというコーディネイトだった。ファッションには疎いが、花巻らしい洒落た着こなしだとは思った。

 楠木は時間通り合流地点のロータリーに車を止めていたので、俺が乗り込むとすぐに出発した。指定時間はやはりギリギリらしい。

 「運転しながらで失礼します。とりあえず、現時点で判明している事実を共有しておこうと思います。花巻君」

 「あいあいさー」

 合図を待っていたのか、花巻は助手席から体をひねって振り返る。

 「とりま、現状の三人目情報ね。年は壱姫っちと同じ17歳、W高二年。校則違反歴なし、部活動経歴なし、成績は上の中。SNS系はまったくやってないみたいでヒットしなかったから、アナログ系女子っぽ。住まいは高坂神社敷地内の社務所兼住居みたいなところ。そういえば、神社で郵便受けって見たことないんだけど、どうなってんのかな?鳥居についてたり?それってカッチョくね?」

 「んなわけあるか。普通に住んでる家の方にあるだけだろ」

 思わずツッコミを入れいてた。鳥居に郵便受けがぶら下がっていたら、このご時世だと罰当たりだと騒がれそうだ。

 「ああ、そっか。でも、それってちょっとつまんなくね?」

 別に面白くする理由もないだろう。というか、話がずれている。指摘しようとすると、流石の真面目探偵がフォローしてくれる。隙の無いイケメンだった。

 「花巻君、脱線しないように」

 「ほいほい。んで、まぁ、後は……そういえば、今日はゴースト彼女は?今いたりする?」

 「いや、さっきまでいたんだが、緊張してきたからまた後でって消えた」

 「なにそれ?てゆーか、後でって神社の場所分かるん?」

 「ああ、それは心配いらない。あいつは俺目掛けて飛んでこれるらしいから、知らなくても問題ないみたいだな」

 「うはっ、それって便利に見えて、なんか監視されてる系彼氏じゃね?GPSで常に位置把握してるヤンデレ彼女みたいな?コワコワかよ」

 そんな風に考えたことはなかったが、言われてみれば俺のプライベートもクソもあったもんじゃないな。どこにいても、いきなり俺のところへ現れるという点では、花巻の言い分はあながち間違ってもいない気がしてきた。

 もちろん、彼氏彼女という関係ではないが。

 「幽霊でも、緊張……するんですね」

 壱姫がぽつりと呟く。既に弐姫のことは、やんわりと楠木たちから聞かされているようだ。

 そういえば弐姫は会いたがっていた。思いがけずにすぐに実現したことになるが、肝心の弐姫がいない。つくづく間の悪いやつだ。まぁ、そのうち現れるだろう。

 「正直、よく分からねぇな。あいつを基準にしてもいいものかどうか」

 だいたい、緊張する質でもないとは思っていたが、今回はさすがに何か思うところがあっても不思議じゃないので、特に気にしていなかった。気まぐれにどこかに消えることもままあったので、そういうものだと勝手に思っている。

 「そっかそっか。いないなら、言っちゃってもいいかな。まぁ、もう聞いてるとは思うけど、その子の現状ね。もうW高に籍はなくて、今年の4月に他界してるみたい。調べてたら、除籍記録を見つけちゃって……ごめん」

 なぜか花巻が謝っていたが、最後の一人の生死が判明した経緯は分かった。学生の記録として除籍の理由もそこには記載されていたはずだ。それが死亡だったわけか。その後、楠木が電話でも確認したんだろう。となると、訳ありなのはその死因か。

 「キラリさんが謝る必要はありません。私は大丈夫ですから」

 「ちょまっ!その名前禁止だって!」

 「あっ、すみません。つい……」

 「ダメダメ、絶対ダメだかんねっ!?あきるパイセンも忘れる!分かった?」

 「ああ……大丈夫だ。気にするな」

 俺も似たようなもんだ、と心の中で付け加える。

 そういえば下の名は聞いていなかったと今更に気づく。花巻の名前はキラリというらしい。どういう漢字かは分からないが、想像がつくキラキラネームではあった。名前は一生付きまとう問題だ。俺も他人事ではない。最近は正当な理由があれば名前変更は可能とはいえ、一応親がそれなりの気持ちでつけてくれた名前であることを踏まえると、本人がどれだけ気に入らないと思っていてもためらってしまう。

 しかも、正当な理由かどうか判断するのは他人だ。よほど読みにくいとか、奇妙な読み方でない限り、本人の嗜好は考慮されない。何より手続きが面倒だった。まったく因果なことになっている。

 「と、とにかく!その子が死んでる以上、ゴースト彼女はその子の可能性が超高いわけで、どういう子だったのか分かれば、名前が違うこととか、あきるパイセンとの関係性とかも見えてくるんじゃねってこと。以上」

 花巻は慌てたように早口でそう切り上げた。

 「補足として、W高在籍だったことについて少し。僕らが弐姫さんを探していたとき、S市近郊を中心にしていたので引っかからなかったことを挙げておきます。W高校は隣のI市ですので、こちらの範囲に含まれなかったわけです」

 S市の面積はそれなりに広い。これから向かう高坂神社も、かなり外れにあるために俺も行ったことはなかった。それだけに、高校はそれなりの数がS市内にあるはずだと疑問に思ったところで、わざわざI市の高校へ進学した理由に気づいた。

 中学時代のいじめがあった後、定時制で違う学校へ行ったとしても同学年だ。できるだけ事情を知らない人間のいるところへ行きたいと思うのは当然だろう。高校生ではまだ一人暮らしは早い。皆、必然的に自宅から通える近郊の高校へと進学する。顔見知りをできるだけ避けるために、わざわざ遠い高校を選んだのかもしれない。

 「なるほど。範囲が違っていれば、そっちが先にヒットしたかもしれなかったってことか」

 「そうですね。ただ、そこで疑問に思うのが、弐姫さんの出現場所です」

 「というと?」

 「いえ、記憶を失っているとはいえ、潜在的無意識のようなもので自分に関係の深い場所に結び付けられているようなことを、ガイド役が言っていました。しかし、実際には弐姫さんは実家の神社ではなくあなたのもとへ現れた。つまり、住んでいた家よりも秋留さんとの関係が強いという証左とも取れます」

 「……そんな深い結びつきのヒントさえ未だに皆無なわけだが?」

 「やっぱ、あきるパイセン、何か忘れてんじゃね?トラウマ的にゴースト彼女に対してだけぽっかり記憶失くしてるみたいな?あれ、そうすっと、記憶喪失仲間?ペアルーザーみたいな?」

 なんだ、ペアルーザーって。負け犬っぽくしか聞こえないし、ペアの意味も不明だ。

 「そんな都合よくヒト一人分だけの記憶を忘れてんのは怖えな……」

 「たとえそう仮定してみても、現時点まで共に過ごした中で、フラッシュバック的なものが何もないというのも奇妙な気がしますので、あまりその線はないでしょう」

 楠木が冷静に切って捨ててくれた。有難いような、一応考慮するんだ的な、複雑な感情がうず巻いたりする。

 それにしても、本当に弐姫と俺との接点は謎だ。今回、その手掛かりが得られればいいんだが、当人不在というのが残念だった。まぁ、死んでいるらしい転生体の状況を確認するという時点で、周囲の人間から話を聞くしかないわけだが、弐姫の特殊な状態が事態をややこしくしている。

 ある種、贅沢な悩みなのだろうか。

 「あの……その方の、わたしの姉妹かもしれない相手のお名前は何というのでしょうか?」

 壱姫が膝の上で拳を握り締めながら、そっと尋ねた。

 そう、それは気になっていた。なぜか、なかなか名前を楠木たちは言わない。何か理由があるのかと思ってスルーしていたが、気にならないはずがない。壱姫が指摘してくれて、内心拍手喝采状態だ。小心者は、よほどうまいタイミングがないと切り出せないものなのだ。

 「そりゃ気になるよね。アタシも別に教えていいと思うんだけど、クソマジメガネがもったいつけちゃってさー」

 花巻がそこで視線を楠木に移す。責任の所在はどうやら探偵にあるらしい。

 「……もったいつけているわけではありません。ただ、弐姫さんの反応を確かめたかっただけです」

 「じゃあ、呼ぶか」

 「えっ、あきるパイセン、ゴースト彼女とテレパシー的な何かもってるん!?」

 「あるわけない。けど、できそうな気がしないでもない」

 特に理由はないが、本当に呼べば来そうな気がした。というか、本当は今も車の上にいそうな気がする。勝手にいなくなっていたが、実は近くで壱姫を見ているような、そんな予感がしていた。

 「というわけで、そろそろ出てきたらどうだ?」

 俺が適当に虚空に声を投げかけると、車内は一瞬静寂に包まれた。低いエンジン音だけが辺りに木霊する。カーラジオでもかかっていれば、もう少しその間が続いても問題はなかったのだろうが、残念ながら一切BGMはなかった。

 静寂が耳に痛い。勢いで何か口走ったことを後悔していた。

 「……」

 「……?」

 何も起きない。

 弐姫は現れない。

 何とも言えない無言の間が広がっていた。広がり続けていた。俺の胃に優しくない。

 そんな時間がどれだけ続いたのだろうか。

 「……で、来たの?」

 どこか乾いた口調の花巻の言葉が俺に刺さる。そして、そんな目で俺を見てくれるな。

 いたたまれなくなって、俺は窓を開けて車の上を覗く。

 果たしてそこに、弐姫はいなかった。俺の予感などまったくあてにならないことが証明された。南無三。

 「……来ないな」

 「はったりかよっ!?」

 「いや、なんとかなりそうだったんだが、気のせいだったな」

 「……あきるパイセン、わりと天然?」

 今は何を言われても言い返す言葉はなかった。

 どことなく白けたムードが漂って、俺の株が爆下りの中、不意に足元から何かが出てきた。

 「ありゃ、高さ間違えたかなー?」

 「おまっ、どこから出てくんだよっ!?」

 弐姫の生首が呑気に俺を見上げていた、

 「やぁやぁ、あきるくん。なんか呼ばれた気がして飛んできたんだけど、車に追いつこうとびゅーんってしたら、高度調整がうまくいかなかったみたい。ほら、空気抵抗とかってあるんでしょ?地面すれすれの方が早いとかなんとか、昔見た気がしたんだよね-」

 「低空飛行で速くなるんだっけか?地面効果で浮力増加だとかは分かるが、速さならスリップストリーム的な方じゃないのか……?」

 「ああ、それそれ!そんな感じ。実際、追いついたから、効果は抜群だね。ただ、そのまま突っ込んできちゃった、てへ」

 てへ、じゃねぇ。低空飛行は関係ないから効果は錯覚だし、文字通り突っ込み過ぎだ。今現在、身体が車のシャーシにめり込んでいるということを気にしてくれ。現実と干渉しないというルールがあるとはいえ、いつぞやの壁にはまった例もある。その場に留まる理由はないだろうに。

 「経緯は分かったから、とりあえず普通に浮上しろ。生首状態でキモイぞ」

 「キモイとか失礼しちゃうんだぞ!ピチピチギャルをつかまえてー、っと、よっこらしょー!」

 ピチピチギャルなんて最近は聞かないし、そんな掛け声もしないと思われる。

 「ふぅ、はろはろー……ってわぁ!!この子が妹ちゃん!?初めまして、お姉ちゃんだぞー」

 「お前が姉かどうかは大分疑問の余地があるな……」

 弐姫は壱姫が誰だかすぐに理解したようだ。いつぞや、写真で見た顔だから覚えていたのだろう。ここにいる偶然に関しては、何も疑問に思わないのか気にしていないのか、多分後者だろう。説明も何も必要なさそうなので、面倒がなくていい。

 「あの、先ほどから何を……?」 

 壱姫の言葉で我に返る。弐姫は俺にしか見えない。楠木たちは既に慣れているが、俺と弐姫のやり取りを見るのは壱姫は初めてだ。一人芝居をしている、怪しい人間に思われても仕方がない。

 「ああ、すまない。弐姫が下から現れたもんだから、ついツッコミを入れていた」

 「下から?」

 弐姫の言葉は聞こえていないので、意味が分からなくても当然だった。説明しようとしたが、それよりも伝えるべき言葉があった。

 「ああ、まぁ、それは今はいいとして。弐姫が初めましてと挨拶している。それと、自分が姉だと主張している」

 「そうなんですか?」

 「いや、真相は誰にも分からないんじゃないか」

 素で返されるとは思っていなかった。壱姫こそ、天然なのではないだろうか。だいたい、壱姫と弐姫という名前からして順当にいけばどちらが姉か分かりそうなものだ。とはいえ、先に世に出てきたのがどちらかなど、正確には赤の他人に分かるはずもない。個人的には、弐姫の性格からして末っ子の兆候しか感じないわけだが。

 「それもそうですね。とにかく、こちらこそよろしくお願いしますとお伝えください」

 「いや、こっちの声は聞こえてるんだ。あいつの声が聞えないだけで」

 「なるほど、そういう仕組みなのですね。いま、どちらに?」

 「……なぜか君の肩に乗っている」

 「はい?」

 「にっしっしっ。妹の上に乗るのは姉の特権!どうだ、まいったか!」

 弐姫は壱姫の上半身に重なるようにして胡坐をかき、満面のドヤ顔だった。まいらせて、どうするつもりなのか。行動が全く読めない。

 「何がどうしてそうなった……」

 「何のことですか?」

 「ああ、いや、弐姫が意味不明なことをしててな。おいっ、混乱するからやめれ」

 「えっと、あきるパイセン?そろそろコントお開きにしてもらっていい?三人目の名前、聞きたいんしょ?」

 コントで片づけられるのは遺憾ではあるが、花巻の言い分が正論なので何も言えない。本筋から逸れ過ぎていた。

 「ああ、すまない。ペースを乱された。とりあえず、お前はおとなしく聞いておけ。そんでその名前にピンと来たら教えてくれ。OK?」

 「名前?ああ、もう一人の子ね。らじゃー」

 びしっと敬礼ポーズを決める弐姫。何か思うところがあって一旦は離れたように思えたが、今はすっかりいつも通りだった。離脱したことに特に意味はなかったのかもしれない。あるいは、気持ちの整理をつけてきたのか。

 「では、よろしいですか?最後の一人の名前は……タカサカミオさんです」

 「タカサカ、ミオ……」

 図らずも、壱姫と弐姫の声がハモった。聞えていたのは俺だけかもしれないが、そのタイミングの良さで二人が姉妹だと痛感する。

 弐姫の反応を見ようと壱姫の頭上を仰ぐと、なぜか弐姫が透けていた。

 ラッキースケベ的な、服が水に濡れて透けて見えるとかそういうレベルの話じゃない。弐姫の向こう側の車内が見えるくらい、服ごと半透明の状態になっていた。疲れて消える直前の一コマに近い。唐突な変化に戸惑う。

 「お前、どうした?」

 初めて見る不可思議な状態に驚いて声をかけると、はっとしたように弐姫がこちらを見た。

 「……え?あ、あのね、あきるくん。やっぱりちょっと寝てくるね……疲れちゃったみたい」

 「……ん、おう、そうか……」

 俺はうまく返事を返せなかった。弐姫の表情が笑っていなかったからだ。初めて見る素の顔とも言うべきなのか、どこか生気のない瞳が強烈過ぎて何も言えなくなっていた。その声も、まったく張りがない平坦な声音で気勢をそがれた。

 いつもの弐姫じゃない。それだけで、こんなにも自分が動揺するとは思わなかった。それほどまでに、その変化は顕著だった。

 「あの、どうかされたんですか?」

 壱姫が心配そうに俺を見つめていた。弐姫が見えていない以上、俺が対峙しているのは壱姫になるわけで、不審に思うのも当然だった。

 「いや、弐姫が疲れたからちょっと寝てくると……」

 「それは名前を聞いたから、ですか?」

 すかさず楠木が訊いてくる。バックミラー越しにこちらへ鋭い視線を投げかけていた。

 「ああ、多分、そうだ。初めて見る表情をしてた。何かしら、思い出したのかもしれない」

 「それは……興味深いですね……」

 「でも、弐姫さんはこれから一緒に向かう予定だったのでは?」

 「ああ、大丈夫だ。多分、そのうちにまた戻ってくると思う」

 壱姫の心配はもっともだったが、俺には自分でもよく分からない確信があって即座に答えていた。弐姫には今日の行く先と目的は告げてある。必ず現れるはずだった。

 「てかさー、ミオってふつーの名前じゃん?クスクスは何をそんなに気にしてるん?」

 「それは、まぁ、穿った見方かもしれませんが、事情を知っているとやるせないものを感じる名前ですから……花巻君も漢字を見たでしょう?」

 「漢字?なんかサンズイのやつでしょ?」

 花巻は不思議そうに首をひねった。

 「そうです。サンズイにゼロと書いて、澪と読むのです」

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