第11話 仲間同士なのに……

エリシアの前に立ちはだかる軍服を来た小柄な少女




エリシア「あらあら~ミリアちゃんじゃない、相変わらず小さいわね~」




ミリア「小さい言うな!!」





彼女はミリア・タリース



小柄な見た目小学生だがこれでも17歳だ




必死でぴょんぴょん跳ねてエリシアに反抗するがエリシアはくすくす笑っている。





ミリア「ゼウスロロの命令だ!!


裏切り者のお前を排除する!! 」






エリシア「あら~そう…………できるかしら? 」




エリシアは正直苦しんでいた。戦いの代償が極限まで進行していたのだ。






ミリア「…………永眠への加速」




エリシア「あら?よくわかったわね



私の代償」





ミリア「戦うごとに眠気が増す。


増すごとに眠りに付きやすくなっていき、最終的には永遠の眠りへとつく



それがお前の代償だ………… 」





エリシア「正解~



…………私達、何処でこんな風に違ったのでしょうね




[同じ日に同じ場所で拾われた仲なのに]」




ミリアは辛そうに腕を震わせる






ミリア「…………私の代償は!!」





エリシア「[戦う事に生きなくてはならない]


例え心臓を貫かれても


体をバラバラにされても



体は再生し



また生きなくてはならない



痛い、辛い



そんな思いを永遠にしながら生きるのは拷問の何物でもないわ」






ミリア「私は……私は死にたい!!


死にたいの!!



でも友人のお前…………あなたとは闘いたくない!!!!! 」





エリシア「それでも死ねるチャンスはバトルスピリッツで戦うことしかない


戦い続ければいつかゼウスロロの裁きが来て死ぬことができる。」





ミリア「だから…………お願い」




エリシアも覚悟を決める






エリシア「………………わかったわ、これしかないんですもの




私達が消えられる方法」














エリシア「ゲートオープン界放」







一方、銀華に連れられて歩く四人




生子「ヴィシュヌ様?」



ブラフマー「ああ、我々インディーダの最高神様だ。」




銀華「もしかしたら力を貸してくれるかも」





これからの戦い戦力が必要になる。



そのため、銀華は生子達と共にインディーダの最高神ヴィシュヌの所へ向かっていた。





壊羅「でも自分から戦いに参加しないなんてヴィシュヌって神は随分と引きこもりなんだな~」





地海「う~、壊羅は喋るな!!


なのですよ!!」




がるるるると地海は壊羅に威嚇する。




壊羅「別に喋るぐらいいいだろう?」


地海「お前だけ喋るのは汚物が宙を舞うのと同じなのですよ!!」




はあ、とため息をつく壊羅




壊羅「いい加減なついてくれないかなあ」



最近地海が目覚めては壊羅に突っかかってくるので内心疲れているようだ






壊羅「…………あ!わかった







さては内心俺の事好きなんだろ

にししし」




地海「こ…………殺す!!!!!!


///////////」




壊羅「あだだだだだだ!!!!!


頭噛むな!!頭噛むなああああ!!!!!」





生子「………………むす」




そんな二人を見て生子はなんだか不機嫌そう




銀華「あら?どうしたの?」




生子「…………何でもない!」



ふいっと首を横に降る生子、そんな彼女を見て察した銀華はにやにやが止まらなくなった。




銀華「(あら~?あらあらあら~?これは~うふふふ)」





クリシュナ「(恋する乙女は大変よね♪)」



ブラフマーとシヴァ「(お前は♂だけどな!!!!)」







そんな話をしながら歩いてたらズドオオオオオン!!!!!!と凄い音が!!




生子「行ってみよう!!」




走った先はちょうどエリシアとミリアが戦っていた所だった!!







生子「エリシアさん!?」






エリシア「あら~来ちゃったのね




まあいいわ





いきなさいダリアムーンワルツ!!!!!



このスピリットはブロックされず回復するわ!!!!!」





ミリア「……阻止する!!


ヒーローズクローズ!!」





エリシア「甘いわね、ダリアムーンワルツの効果、相手がコスト4のカードを使用したときフィールドのマジック1枚を除外してその効果を無効にするわ!!」






ミリア「何!?うわああああああ!!!!!!!!!」





ミリア life×2





ミリア「まだだ!!バースト!!斬騎士ラグマンティス!!ダリアムーンワルツとアザレアを2体疲労!!」





エリシア「なっ!!」





ミリア「その後相手の疲労スピリット、アルティメット1体をデッキ下へ!!




ダリアムーンワルツだ!!」






エリシア「くっ……アザレアの効果!!


フィールドのマジックを除外してダリアムーンワルツを残す!!






ターンエンド!!





はぁはぁ……」







生子「いつになく真剣な顔……まさか!!」



生子と壊羅は察した






壊羅「ああ……エリシアさんにはきっと


もうあとは無いんだ」








ミリア「私のターン!!



ターゲット確認!!



出撃準備OK!!




私のキースピリット



殻人騎士K(ナイト) O(オブ) G(グラディウス)を召喚する!!




戦闘開始!!!!!」








創界神アレスの化神が現れる!!





KOG「ぐおおおおおお!!!!!!








アレス「ターゲットロックオン


これより最終攻撃に入る!!」




ミリア「アレス!!お前に神話ブレイヴ、ランパートブレイカーを託す!!



合体!!





アタックに入る!!





アレスの神域効果、シンボル2つ以下の殻人は2体同時アタックが可能となる!!


相手はそのうち1体をブロックでき、もう1体はブロックされない!!」





エリシア「なっ!!」





生子「2体同時にアタック!?」






ミリア「KOG!!ラグマンティス!!


ゆけっ!!







KOGの界放2を発揮!!




緑の創界神からコア2つを置き、ダリアムーンワルツとアザレアを重疲労!!



そして重疲労させた数だけ相手のライフをリザーブへ!!」






エリシア「う…………あああああああ!!!!!」





エリシアlife×2





生子「エリシアさん!!」






エリシア「くっ、まだよ……フラッシュタイミング



アイリスフィールド!!



これで…………」







だが!!







エリシア「…………え?」






アレスが目に見えぬ速さでアイリスフィールドの光を切り裂いたのだ






エリシア「どうして…………」






ミリア「ランパートブレイカーのネクサス合体中神域効果…………



自分のアタックステップ、このネクサスにコアが4個以上コアが置かれているとき





お互い界放以外でスピリット、アルティメット、ネクサスからコアを取り除けない!!











エリシア「!!」





ミリア「2体のアタックだ!!











…………さよなら」











エリシア「……きゃあああああああああああああああああ!!!!!」






エリシアlife×0










生子「エリシアさ……!!」






ミリア「…………くっ!!」






しかし真っ先に倒れるエリシアを抱えたのはミリアだった!!






生子「え!?」









ミリア「なあ、エリシア!!確りしろ!!おい!! やだ!!」






エリシア「うっ…………」






薄れる意識の中、エリシアはミリアのてを握る


だがその手には力は無く、目線もあっていない


眠気が、限界まで来ていたのだ。






エリシア「…………そこにいるのね、ミリアちゃん」




ミリア「ああ!! ここだよ!!ここにいるよ!! 」






エリシア「よかった……暖かいわあ、ミリアちゃんの手




ねぇ、ミリアちゃん……最後にお願いがあるの…………」






ミリア「な、なに!?」







エリシア「もう…………死にたいなんて言わないで 」





ミリア「!!」







エリシア「人間はいつかは死ぬんですもの


…………だから死にたいなんて言葉をだすなんてダメよ



あなたはまだこの先も未来があるんですもの…………」






ミリア「わかった……わかったから!!



だから!!」






光と共に消えかかるエリシアの体





ミリア「あっ!!」





壊羅「ゼウスロロの裁きか…………!!」






エリシア「あなたに……いい未来が……あります……ように」





ミリア「や、やだ、行くな!!




行かないで!!





お姉ちゃん!!




お姉ちゃああああああん!!!!!!!」







完全消滅




カランコロン




エリシアのつけていた花飾りが地面に落ちた。






花飾りを抱えて泣き崩れるミリア






ミリア「お姉ちゃん…………!!」





それを見て生子も悲しむ







生子「やだ……もうやだよ……こんなこと 」






壊羅「ゼウスロロ…………!!」







ミリア「…………!!」




何かを決心したミリアは帽子にエリシアの花飾りを付ける!





ミリア「お前達…………お願いがある





私も仲間に入れてほしい」





生子「え!!」





ミリア「終わらせたいんだ



こんな馬鹿げた戦争を!!」





一同は少し考え、そして頷く






生子「…………行こう」






ミリア「ありがとう




(力を貸して、エリシアお姉ちゃん……!!)」






続く

















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