光明子について

《対象読者》

藤原光明子に興味のある人.


《推理》

不比等の娘の「光明子」の読み方を考えてみます.


「米」の字を奈良時代に「こめ」と読んでいたか否か未確認ですが、「米」を「こめ」と読んでいた、と仮定します.



「光」は「こ」と読んでみます.音読み「こう」の第1音「こ」です.


「明」は「め」と読んでみます.音読み「めい」の第1音「め」です.


「子」は「こ」です.



よって「光明子」は「こめこ」と訓じるのだと思います.


意味は「米子」と解釈して、読み方は「よねこ」若しくは「いねこ」であったと思います.


「みや子」の妹が「よね子」ならば、まあ、妥当な読み方ではないでしょうか.



尤も順序は逆で、元々「よね子」か「いね子」と呼ばれていて、漢字を当てると「米子」のところ、出家したとき見栄えを良くする為に「光明子」と当てたと、推理します.

(了)


―― あとがき ――

光明子について

著者:茜町春彦


幾らなんでも「こうみょうし」は、ないと思うんですよねぇ・・・誰が言い出したんでしょうかねぇ・・・


投稿サイト「パブー」で公開した作品です.こちらに移植しました.

初出:

「リトルプレス群雀02」2013年12月1日発行

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る