予想もしなかった展開に驚かされました。

『クラスのあの娘は一発屋』という題名からみなさんは何を想像しますか。

舞台はとある高校。
冒頭から展開されるのは『一発屋』と周囲から呼ばれている女の子、花咲美空が『一発屋』としてクラスメイトと怪しい取引をしているところから始まる。

『一発屋』と呼ばれている彼女は少し変わり者であったが、校内ではそれなりに有名人であった。そんな花咲さんを遠くから見つめていたのが、今作の主人公であり物語の視点である草壁薫。

彼女がなぜ『一発屋』と周囲に呼びれているのか、『一発屋』とは何か、その秘密を知った草壁君はある日、身の危険が迫っていた花咲さんを助けることがあり、そこから物語は盛り上がっていく……盛り上がっていくんですよ!

私はほんとにこの作品に出会えてよかったと思いました。

私が抱いた今作のイメージとしては『一発屋』という仕事をしている花咲さんが、草壁君と出会って色々と協力してラブっていく……みたいな日常系ラブコメディ的な物語なのかなと思ってましたが、全然違いました。

なんだこの展開は、と。
予想だにしなかった展開に目が釘付けになり、草壁君の行動にハラハラして、花咲さんの言葉に心打たれる。

ここまで感情移入したのは久し振りです。
花咲さんはなぜ『一発屋』というものをやっていたのか。それを語る場面には感動しました。

そして作者である雪世さんにビール一本くらい奢ってやりたい、そんな気持ちにもなりました(๑´ڡ`๑)。

とても楽しい物語をありがとうございます。

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