ウイルス関連作品

   

 私は学生時代にウイルス学(Virology)を専攻しており、主に Rabies Virus というウイルスを研究していました。

 その経験を活かして、作品テーマにウイルスの特殊性が含まれるものを、いくつか書いています。

 それぞれの世界観・設定・主人公などはバラバラなので、ご注意ください。ただ単に『ウイルス』という共通点から、一つにまとめただけです。


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『俺はウイルスである』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889074911


【一言】

 私のカクヨム初投稿作品。自己紹介の代わりとなる作品。


【執筆】

 2018年10月21日、10月25日から10月26日、10月30日から11月1日、11月8日から11月18日。


【初出】

「小説家になろう」2018年10月21日、10月26日、11月5日から11月6日、11月20日から11月21日。


【生まれた経緯】

 この短編集の作品たちは、入浴中に思いつくことが多い気がします。でも、お風呂とは関係ない作品です。

 もう忘れていましたが、第一作目に関しては「小説家になろう」の活動報告に、

「前々から頭の中だけでぼんやりと考えていたものですが、突然短編として作品に仕立て上げたくなって、勢いで書いて投稿した感じです」

 という記述があったので、そういうことなのでしょう。

 最初は、一作きりの短編のつもりでした。それがシリーズになってしまったので、カクヨムに移った段階で短編集としています。


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『深夜の動物実験 ――ある若手研究者の恐怖体験――』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889080728


【一言】

 ウイルスシリーズ第二弾。


【執筆】

 2018年10月25日から10月27日。


【初出】

「小説家になろう」2018年10月28日から10月30日。


【生まれた経緯】

 以前に二次創作を書いていた時に考えた「霊能遺伝子」というネタを流用して作ったものです。その二次創作では、原作が「幽霊やオカルトが普通に存在する」という世界観だったので「霊能力に関わる遺伝子を科学者が発見しました!」という二次創作設定を作ることも容易だったのですが……。この作品の舞台は我々の一般的な現実世界。オカルト関連は都市伝説に過ぎないので、霊能遺伝子の扱いも大きく変わっています。

 一応おことわりしておきますが、あくまでも「霊能遺伝子」は、私個人が勝手に考えたものであり、二次創作の原作となった作品には出てきません。特定の漫画や小説にあった設定をそのまま使ったら、それこそ二次創作あるいはパクリですからね。これは二次創作ではなくオリジナル小説です。


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『「ウイルスって何ですか?」――ウイルス研究者の異世界冒険記――』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889084138


【一言】

 ウイルスシリーズ第三弾。でも本当はシリーズ第一弾。


【執筆】

 2018年9月上旬から12月12日(第一章及び第二章)、2019年4月16日(プロローグ)。


【初出】

「小説家になろう」2018年9月12日から2019年1月6日(第一章及び第二章)。


【生まれた経緯】

 この作品を書きたいが故に「小説家になろう」に登録して、オリジナル小説の投稿を始めた……といっても過言ではないくらいです。

 これは他のウイルス作品でも共通ですが、私には「ウイルスも細菌も一緒くたに扱われる」という世間の風潮に異を唱えたい気持ちがあります。

 それに加えて、この作品の場合。日頃から感じていた疑問もありました。

「転生チート無双ものって、なんで主人公がそんなに万能なんだろう? 普通、転生したって、利用できるのは『教科書もネットも見ずにスラスラ説明できる、完璧に理解している概念』とか自分の特技とかだけだよね?」

 この二つの想いを原動力として、誕生した作品です。

 なので「主人公に自分を重ね合わせて、自分と同一視することで、自分もチート無双をしている気分になりたい!」という方々には、あまりオススメできないかもしれません。「俺、転生前に、こんな経験も知識もないぞ……」と違和感を覚えるかもしれませんから。

 あるいは、作品を読んでいる時だけでも「俺も転生前はウイルス研究者だったんだ!」という気分になれるのであれば――そういう気分になりたいのであれば――、是非オススメです。


 以上は、この作品を「小説家になろう」に投稿した時の経緯ですが、カクヨム版としては、もう一つ。

 あちらで第三章を書いている間に「これ、もう『ウイルス研究者の冒険記』じゃないよね?」と思い始めました。第二章までで、主人公が『研究者』から『冒険者』に成長したからです。主人公を取り巻く人間関係にも変化があり、序盤で腹の探り合いっぽいことをしていたキャラとも、仲良くなってしまいました。一応、第三章で、また「腹の探り合いっぽいこと」をする新キャラを投入しましたが……。

 この作品を『冒険物語』ではなく『成長物語』として考えた場合。第二章までで完結とするべきだろう、と思ったのです。そこで、第三章以降のために用意した伏線を――まるで打ち切り作品のように――第二章までで強引に回収したり、終着点が決まったことでプロローグを書き加えたり、序盤の構成を手直ししたり……。カクヨム版では、なろう版とは違う新しい作品として生まれ変わりました。


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『こちら異世界ウイルス堂』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889343434


【一言】

 ウイルスシリーズ第四弾。今回はテーマを絞って。


【執筆】

 2019年4月25日から6月24日。


【初出】

「カクヨム」2019年6月2日から6月30日。

(2019年10月8日から11月5日にかけて「小説家になろう」に、2020年3月13日から4月10日にかけて「エブリスタ」に、2020年9月1日「ノベリズム」に、2021年5月14日から6月11日にかけて「NOVEL DAYS」に転載)


【生まれた経緯】

 ウイルスをモチーフにした異能力バトル長編を構想し始めたところで、それとは別に、短編として頭に浮かんだ作品です。『ウイルスって何ですか?』のように、転生ものの異世界ファンタジーですが……。あれはウイルスをテーマにしつつ冒険小説としても書きたかったが故に、逆にテーマがとっ散らかった、という反省があります。そこで今回は「テーマを絞って」というのが作品コンセプトです。

 本当は書き上げてから投稿するつもりだったのですが、参加したい自主企画があって、投稿開始してしまいました。


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『コードネームはVSV ――美少女ヒロインがやってきた――』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889335618


【一言】

 ウイルスシリーズ第五弾。ウイルスがモチーフの異能力バトル長編。


【執筆】

 2019年4月24日より、現在執筆中。


【初出】

「カクヨム」2019年6月26日より、現在連載中。


【生まれた経緯】

 上記『こちら異世界ウイルス堂』の直前に思いついた作品であり、そこで記した「ウイルスをモチーフにした異能力バトル長編」というのが、これのことです。

 異能力バトルものなんて、おそらく私には苦手なジャンルだと思うのですが……。でも書いてみたくなったのです。

 ほら、世の中には色々なモチーフの異能力バトル作品があるじゃないですか。例えば2019年6月現在ならば、実在した作家や文学作品をモチーフにした異能力バトルのアニメが放映されているくらいです。

 そういうものを見るうちに「私が小説として書くならば、ウイルスをモチーフにするべきだろう」と思い立ちまして……。

 私にしては珍しく、かなり見切り発車的に始めた作品です。最終的に物語がどこへ向かうのか、じっくり考えながら書いていきたいと思います。

   

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