冒険者になりに行ったらVRMMOを勧められた

せのしすい

冒険者ギルドグループにいきました

 2013年世界は変わった

具体的に言うなら地球の表面積は22倍になり超能力にスキルに魔法はもちろん、精霊、妖精にモンスターそしてダンジョンが地球上に姿を現したのである。それらによって起こった問題はこの事を事前に予期していた『しゃちょー』と呼ばれる人物より速やかに終息したのである。


≪えっ?まじかよ!地球てそんな小さかったのかよ、知らんかったわー

≪22倍とか重力どうなってんだよw

≪おっ!新番組か


 それから時は流れて2025年一人の15歳になるの少年がギルドにやってきたのである。ちなみに15歳とは準冒険者資格が得られる最低年齢である。


≪準冒険者か、たしか学生でも取得可能な冒険者資格だったか?

≪ああ、あれなバイト冒険者ってやつな!

≪重力の説明はないのかよ...


 そう、そのバイト冒険者に成りにきたのがこの物語の主役である『朝ノ森啓介』少年である!ちなみに重力には何の問題なかったのである!そう、重力には何の問題なかったのである!


≪おいwナレーションこっちに反応するなよw

≪えっ?これってナレリアタイかよw

≪何で二回言ったw

≪説明になってねぇ...


「ここが冒険者ギルドかぁ、なんかデパートみたいだな」

俺の名前は朝ノ森啓介、今日15歳になりようやく準冒険者資格を取れるようになったんだ、昨日かっら興奮して眠れなかったからちょっと寝不足気味だが準冒険者試験の合格くらい大丈夫なはずだ、たぶん


≪うん、知ってたw


俺は緊張しつつもギルドの自動ドア通り抜けた、すると目の前に広いロビーと受付カウンターが見え、冒険者らしき人たちで賑わっていた


 説明しよう!ギルドのロビ-にいる人たちのおよそ7割が冒険者とは関係ない人たちであるこの冒険者と無関係の人たちは7割のうち3割がギルドの施設利用者であり残り4割が病人やけが人である、なぜかと言うとまずギルド全体に自然治癒促進、疲労回復、魔物除けなどの結界がはられておりギルドにいるだけで快適なうえロビーにおいてあるソファ自動治癒魔法が常時発動している魔導具なのである!


≪おいおい、いいのか冒険者ギルド病院関係に怒られそうじゃないか


 その通りである!ギルドも困っており特に人気のソファの魔導具を有料にしたら、病院行っくようになんじゃないか、という話も出たが当然のごとく冒険者たちが猛反発しており現状対策できていないのである!


≪まあ、そうなるわな


俺はメガネかけたクールビューティーなお姉さんがいる受付カウンターに行き冒険者に成るべく声をかけた


「あのー、すみません準冒険者資格試験を受けに来たんですが受付お願いできますか」


「はい、こちらで受付しておりますよ、こちらの書類に必要事項を記入してあちらの窓口に提出してください、18歳未満の方は試験前に面接がありますでご了承ください」


「面接があるんですか、緊張するなぁ」


必要事項を記入し書類を提出し待っているとほどなく呼び出しがあり面接を受けることとなった、面接室に入ると俺が最初に声をかけたお姉さんがいた


「面接を担当します、諏訪です。朝ノ森啓介さん席についてください」


「はい、よろしくお願います諏訪さん」

しかし一体何を聞かれるのだろうか面接なんて受けたことないからわからんな


「それでは朝ノ森さんにおききしますが、何か武術やスポ-ツ経験、もしくは魔法などをはじめとする特殊技能をお持ちでしょうか?」


「いえ武術の経験もスポ-ツもやってないですし、特殊技能もないですね!体力付けるための運動くらいしかしてないですよそれに特殊技能って冒険者やってたら身につくんじゃないんですか?」


≪おいwこれから冒険者になろうってやつが体力作りしかしてないのかよw

≪こいつ大丈夫か?


「特殊技能は冒険者をやっていれば確かに身に付きますが、何もやってない人がいきなり冒険者は無理がありますね」


「うぇ、マジですか...もしかして試験受けられませんか?」


「一応検査はしますが、実技試験はまず受けられないでしょうね」


≪当然の反応だな

≪とこれでこの主人公って実在の人物?

≪ん?ああ、朝ノ森啓介といえば今もバリバリの現役冒険者だったはずだが

≪『壊滅』の二つ名持ちの冒険者も最初はこんなんだったんだな

≪これはノンフィクションつまり自伝ものでOK?

≪おk


「えーっと、つまりこれって今のままだと試験すら受けられないと?」


「そうなりますね」


「マジかー、今から武術始めてもすぐには無理だろうし、何かないですかね?」


「そう...ですね、では朝ノ森さんジェネシス0オンラインというVRMMOゲームご存知でしょうか?またプレイしたことはありますか?」


「?はい、聞いたことはありますけど、やったことはないですね」


「そうですか、でしたらこのゲームをプレイすることをお勧めします」


「はい?何でゲーム?」


≪ここでジェネシス0オンラインが出てくるのかw

≪冒険者とジェネシス0オンラインなんか関係あるん?

≪ある


「ではこのゲームジェネシス0オンラインをお勧めするのかですが朝ノ森さんは『しゃちょー』をご存知でしょうか?」


「ええ、知ってますよ有名人じゃないですかしかも冒険者ギルドグループのトップだし」


「そうですかなら話が早いですね、このゲームは『しゃちょー』が世界が現在のようになることを想定して作られたもなんです、つまり実際に冒険者になることも含めてです」


「それはつまりこのゲームをやれば冒険者としてやっていけるようになるってことですか?」


「大まかにいうとそうですね」


≪ゲームやってれば冒険者になれるってどういうことだってばよ?

≪ジェネシス0オンラインがその人の魂から力を目覚めさたり力を高めたりするのができるのは一般的になってたはずだが

≪俺ゲーム興味ないからしらんかったわ

≪朝ノ森氏もゲームに興味なかったってことか

≪ジェネシス0プレイ推奨はぼーぐるのサイトにも載ってる(ぼーぐるは冒険者ギルドグループのことだぜ)


こうして15歳の誕生日に冒険者に成れなかった俺は冒険者の代わりにVRMMOゲームジェネシス0オンラインを勧められその足でVR機器を買いそろえゲームを始めたのである


 彼は見事にジェネシス0オンラインにはまりいつの間にか2年経っており母親に言われるまで冒険者に成るのを忘れていたのである!


≪いや、忘れるなよw


「けーすけ!あんた冒険者になるって言ってたのに毎日ゲームばっかしてあんたがギルド行ってもう2年だよ!わかってんの?」


「はっ!!ゲームにはまってて冒険者に成るのを忘れるとは一生の不覚、今日こそ俺は冒険者になるぞ!」


≪いや、準冒険者だから

≪それな

≪これで終わり?短かっ!



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冒険者になりに行ったらVRMMOを勧められた せのしすい @sinraseirin

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