5. 任務があってダイエットができない。

うちの夫、M夫くんは、ものすごくお酒が好き。で、甘いものは、基本、食べない。


私の方はと言うと、子供のころはケーキとか食べると頭が痛くなる体質で、小学生時分からはずっと痩せぎすだったのだけど、17歳くらいの時に突然、甘いものを体が欲するようになり、以来、だんだんと「甘いもの大好き」な体質に変わっていった。

本能レベルで、女性の体を成熟させるのに必要だったのでしょうか?


さて、仕事や趣味の関係で、M夫くんはよく贈答品としてお菓子をもらってくる。そのうえ、当地はスイーツが売りの土地柄なので、引っ越しのごあいさつやら何かのお詫びの折りなどには、かなりの高確率で地元のスイーツがもたらされる。


そして、それを処理するのはもっぱら私の任務となっている。

決して、そんなに食べたいわけではない。あくまでも、任務として、です。


でないと、消費期限、賞味期限が過ぎてムダになってしまう。

食品ロスが問題になっている昨今、それはいけない。私は、環境問題には、ちょっとだけうるさい。


というわけで、ご説明の必要もないでしょうけど、私の体重は、結婚してからベスト体重に4キロ上乗せされている状況だ。

幸せ太りは男性がするものではなかったか?

まあ、確かに、この結婚によって幸せになったのは圧倒的に私の方なので、致し方なしと言えなくもないのだが、任務の影響が大きいはずだ。


結婚当初、夫は一人暮らしの時よりも飲酒が減って、体重もちょっと減ったと喜んでいた。

私は、一人暮らしの時よりも間食が減って、健康的な食生活になったと思っていた。


でも、二人とも、同居を始めてちょっとだけ、猫をかぶっていた、いや、緊張していただけだったのかもね。


ほどなくして、二人とも通常運転に戻っていった。

特に、私には任務が課せられたため、不承不承ながら、甘いものの処理に励まざるをえない。


おまけにM夫くんは、私がよっぽど甘いものが好きだと勘違いしているらしく、出張のたびにステキなスイーツを買って来る。

そして、翌日には食べ切っている様を見ては、満足そうにしている。

私は、その満足顔が見たくて、一生懸命食べているだけなのだけど。


最近、体重はさらにプラス1キロ状態が定着しつつあって、さすがにこれはヤバいと思っているところ。

でもでも、どうしようもない。甘いものが向こうからやってきてしまうのだから。


明日から、来週から、来月から、春から、と延びに延びているダイエット計画。

やらないのではなくて、できない、のだ。ということを、ここに釈明しておく次第です。


そういえば、二人でスポーツジムにも入会したっけね。あれはいつのことだったか。

それ以来、二人で毎月せっせとジムに寄付を続けている。

グータラには、そういう社会貢献的な側面も備わっている。(んなわけない)




M「今度の出張のおみやげ、何がいい?」

私「和菓子系じゃなくて、チョコ系かなぁ」


ゆうべ、こんな会話があったような気もするが、このように自ら呼び込むケースは例外中の例外(のはず)。

というか、私の体はまだまだ成熟が必要、と、本能が判断してるらしいので、私の意識だけではどうしようもない。


★今日のグータラ指数50/ダメダメ指数50

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