第7話 AIロボ

 「もうこんな時間。帰んなきゃ」

感情の無いロボットが何言ってんだか。

「もうちょっと一緒に居てよ。ね?」

近くのベンチに座り、二人寄りそう。

「ねぇ。キスしていい?」

ロボット相手に何言ってんだオレ。

「うん、いいよ」

そっと口づけてみる。


なんだこれ、人間の女の子としてるみたいだ。


絡み合う指


ロボット:「ほっぺにキスさせて」

俺:「いいよ」


やさしい感覚が何度も右の頬に伝わる。

相手、いやロボットの、無いはずの感情の高ぶりが感じ取れる


二次元に恋するやつとかキモイって思ってた時期もあったけど

俺も同じようなもんだな。

この娘(ロボット)のこと、俺、好きだ


俺の方の感情が高ぶってしまい、口を首筋へと滑らせた。

ロボットと一緒になるってどうやるんだろ?

そんなこと考えていた時、異変に気付く

顔面すごい汗だ。

え?汗?

ロボットだろ?一体何が出てるんだ?

そして右目が取れて地面へ落ちた

周りにいた人はすこし驚いた様子でこちらを見ている


この子はイッちゃったら右目が取れるのか?


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夢物語 茂夢 @momu

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