帰国者行動監視アプリ MySOSとのつきあい方

私はカナダのバンクーバーに住んでおります。2021年11月19日に日本に帰国して、隔離生活を10日間送りました(10日目に陰性証明を取得して11日目に隔離終了)。その間の体験を綴っておこうと思ったのですが、いろいろ変化しているので、あまり変化していなさそうな帰国者のお友=MySOSとのつきあい方に絞って紹介します。自主隔離中とはいえ、24時間いつ来るかわからないものを待ち続けるのはしんどいので、ある程度、これくらいの時間帯ということがわかっていたり、1回来たから(位置情報の報告は1日2回です)少なくとも数時間は来ないと予想できれば、知人とZOOMや会議したり、風呂に入ったりする目安になります。

ただし、あくまでも私の個人的な体験にもとづくものなので参考程度に留めておいて、ご自身で慎重に対応することをおすすめします。


MySOSは自主隔離中の行動監視のために用いられているアプリで、毎日、ビデオ通話、現在地確認、健康状態確認を行うことが誓約書に書かれています。決まった時間ではなく、ランダムに連絡が来ます。深夜3時に来たりすることはなく、いちおうまともな時間に来ることになっているようです。また、連絡が来なくてもこちらが勝手に送信できるものもあります。


入国時の誓約に違反した事例について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00282.html


誓約を守らないと厚労省に自分の名前などをウェブに掲載されてしまいます。掲載されるのは、ローマ字表記の名前、年齢(25歳といった特定する形ではなく、20代といった表記)、住所または居所と入国後の行動履歴で7日間で消えます。過去の掲載を見る限りでは9日以上(まれにもっと短い期間での例もあり)、ビデオ通話、位置情報報告、健康状態報告のすべてに応答しなかった場合に掲載にいたっているようです。逆にそこまでなにもしないのは最初から掲載覚悟で、なにもしないと決めていたようにすら思えます。


1.連絡の来る時間帯

ビデオ通話、位置情報報告、健康状態報告で連絡方法や応答方法が異なっています。


・健康状態報告

通知が来るので、そこでアプリから健康状態を1日1回報告します。自分だけでなく、同居している人がいればその健康状態も報告します。ただし、5ようになっています。通知が来るまで待つ必要はないので、朝起きたら報告した方が気が楽だと思います。また、この報告さえ行っていれば過去の「入国時の誓約に違反した事例」を見る限り、掲載されることはなさそうです。運悪く連絡が来た時に、いつも風呂に入っていたり、トイレだったりすることもないとは言えないので確実にできることはやっておいた方が安心です。


・ビデオ通話

1日1回ビデオ通話し、自分の顔と背景を写さなければなりません。自撮りで指定された枠内に自分の顔を収めるのが意外と難しかったです。あくまで私の経験ですが、朝11時から夜の10時前の間でした。

「これからビデオ通話が着信します」という趣旨の通知が出て、しばらくしてからビデオ通話がかかってきます。とりそこねた場合は、数回かけてきます。それでも出られないと、4時間以上(あくまで私の体験)間をあけて再度通知が来て、ビデオ通話がかかってきます。


・位置情報報告

他の2つと異なり、これだけは12。「位置情報をすぐに報告してください」といった通知が表示されるので位置情報を報告します。位置情報の報告といってもボタンを押すだけです。通知が出てからしばらくはボタンが押せますが、一定時間を過ぎると押せなくなります。ボタンを押せる時間はよくわからないのですが、おそらく15分から30分くらいは猶予があるような気がします。

こちらはビデオ通話よりも連絡が来る時間帯が長いです。全部記録できていないので、はっきりとは言えませんが、朝9時から夜10時前後までは来たように記憶しています。



以上です。お気を付けておすごしください。

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ピンで留められた蝶は死んでいる 備忘録あるいは妄想 一田和樹 @K_Ichida

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