名探偵の掟

馬瀬暗紅

第0話



「―――被害者が倒れていた場所にはこのボタンが落ちていました。これは―――」

 一条のスポットライトが彼女を照らしている。そう思ってしまうほどに彼女は堂々と、しかし静かに謎解きをしている。この姿を見て誰が普段の、他人の陰に隠れておどおどしている彼女の姿を想像できるだろうか。やがて少女が一つの結論を出す。

「―――つまり貴方が犯人ですね」

少女に犯人と言われた男が苦々しげに言う。

「ぐ、何故だ。我の計画は完ぺきだったはずだ。こんな小娘ごときに解かれていいはずがない」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る