クエスト22:【緊急】塔地下から脱出せよ!【緊急】


 とうとう地上まで突き抜けた感触があったところで、ようやく怒号は治まった。


 俺は若干煙たい口を閉じる。俺の中で、フラムの両親から引き継いだ怒り、ギレスの周りに残留思念となって纏わりついていた名も知らぬ人々の怒り……ギレスに踏み躙られた皆の怒りが、灰も残さず燃え尽き昇華されていくのを感じた。


 これで彼らの魂は、未練も執着も残さず天に還れたのだろうか? 死んだ後の魂の行先なんて、俺にはわからないが。


 軽く念じると、鎧は簡単に解除できた。煙のように消えるが、なくなったわけじゃない。剣の『中』にあるのが感覚的に理解できる。


 この鎧と剣、物質としては【ダークマター】に限りなく近い代物のようだ。魔力の供給なしで実体を維持できるほど存在が強固な反面、自前のダークマターと違い自在に変形とはいかない。またどうやら鎧が剣の一部という扱いらしく、鎧を剣の内部に収納可能。


 今後は正体を隠したい機会も増えるだろうから、これはなかなか便利な機能だ。剣も鎧の召喚と連動して形状が変化するようだし。


 ふと、手に熱を感じたかと思えば黒炎が灯る。

 それは俺から離れてヒトの形を成していき、銀髪紅眼の少女に。

 憑き物が落ちたように穏やかな微笑みを浮かべ、少女――フラムは言う。


「ありがとう。パパとママの仇を討ってくれて」

「礼はいらない。これは俺の復讐でもあったんだ。それに、二人の力で仇を討ったんだろ。フラムがここまで導いてくれなかったら、俺は俺の復讐を果たせなかった。だから、うん……こっちこそ、ありがとな」


 俺の突き出した拳に、フラムが拳を軽く打ち合わせる。

 労いと感謝。それと……これからよろしく、の意味を込めて。

 実のところ、あの鎧を纏う上で別段フラムが一体化する必要性はない。


 力の差を考えれば俺一人でも十分な戦いではあった。しかし、俺たちには必要な儀式だった。これは俺たちの復讐であり、俺たちはこれからを共に歩む共犯者なのだから。たとえ復讐を果たそうとも、憤りの炎は一時鎮まりこそすれ、消えることは決してない。


 ――救われない者たちの側に立ち、この憤怒のままに悪を断つ。それが忠を尽くす主も国も持たない、浪人騎士の俺が選んだ、たった一つの道だ。


 握った拳に迷いのない決意を確かめていると、ガリウスが声をかけてくる。


「おう、お疲れさん。なんつーよう、その……。ちくしょう! なんか伝説っぽい装備なんかゲットしやがって! ウチの商品の立つ瀬がねえじゃねえかよ!」

「なに言ってるのよ。アレは急ごしらえの鋳造品。鎧も剣もまだまだ鍛え直す余地があるわ。まさか、未知の素材だから怖気づいたなんて言わないわよねえ?」

「――っ。ぷ、グハハハハ! いいねえ、そいつは腕が鳴るなあ!」


 フラムの言葉で、沈んでいるのを虚勢で誤魔化している感のあったガリウスが、吹っ切れた様子で豪快に笑う。


 自分が打った装備が俺の力についていけなかったことに、鍛冶師として思うところがあったんだろう。しかしフラムの言う通り、ガリウスの腕前にはこれからも一層頼ることになる。この剣と鎧を鍛えられる鍛冶師に、ガリウス以上の適任はいないのだから。


 一方、ガリウスの隣に立つソウラは盛大に引きずっている様子で。


「悪い。今はなにも言えない。正体が、実態がどうあれ、二人の聖騎士長は、俺にとってずっと目標だったから……」

「そうかよ」


 この五年、ソウラが聖騎士団でどう過ごしてきたかを俺はほぼ全く知らない。

 アリスの死を気にも留めず、盲目的に理想を追っているつもりでいた。その道化じみた夢からも醒めた今のこいつの気持ちなんて、俺には到底想像がつかない。


 だからかける言葉も見つからず、俺にできたのは吐き捨てるような相槌だけ。

 でもまあ、こいつのことだ。俺の手なんか借りずとも、自分で立ち上がるだろう。


「随分といい雰囲気だったナ~、オイコラ」

「脱出を完了するまで一旦置いておきますが、後で色々と訊かせて頂きますから」

「うむ、じっくり色々とな!」


 ……つーか、他人の心配している場合じゃないか。

 ニボシたち女性陣のジトーとした視線が痛い。非常に痛い。

 これ、もしかしなくても見られたんだよな? フラムとの、その、アレを。


 別に目から光が消えたりとかはしていないのだ。ただ、こう『一人にキスまで許したからには、鈍感主人公ムーブなんて通らないからな?』的な圧を感じる。自分でもなに言ってるのか意味不明だが、包囲網がさらに狭まったのはわかる!


 しかし、そうか。アレ、現実だったか。正直な話、勢いだけでやらかした感じが否めないんだが。後、何気にファーストキスです、確か。

 ――うっわあ、今になって恥ずかしくなってきたんだが!


 ニボシたちの目がなかったら地べたを転がり回りたいくらい! 視界の端っこでフラムが『そんな赤い顔されたらこっちまで恥ずかしくなるでしょうが!』って顔で睨んでくるが、その照れ顔でこっちも赤面が止まらないんだよ!


 まあ、この緊張感がない騒がしさも、戦いが終わったからこそ、か。


「聖騎士長が……」

「教団の、私たちの正義の象徴が敗れるなんて」

「馬鹿言え、俺たちはその聖騎士長に殺されるところだったんだぞ」

「もうわからない。なにを信じればいいのかっ」


 十数人程度だが生き残っている聖騎士たちは、完全に戦意を喪失している。

 自我のある者は絶望と失意に膝を折り、自我の欠落した者は命令なくして動かない。

 もう俺たちを追う気力なんてなくて、俺たちもこれ以上戦う理由はない。


 後は、セーフゾーンに戻って転移装置を使用。聖王国から脱出するだけ。

 それでひとまず終わりだ。





 ――そんな、俺たちの浅はかな楽観を嘲笑うかのように。

 ――あるいは、俺が解放した憤怒と破壊衝動に呼応するかのごとく。

 ――地の底深くで、そいつは瞼を開いた。





「お、う、あ」


 悪寒。吐き気。眩暈。痙攣。硬直。衝撃。

 自分が生きて呼吸をしているのかわからなくなる。

 自分が生物なのか、有機物なのか、塵芥なのか、判別がつかなくなる。


 脳や内臓をかき回されるなんて生易しい次元じゃない。肉体という脆い殻から引きずり出された脆い魂が、地面に落ちて割れた卵から中身をぶちまけるかのごとく、形を見失って崩れかかる感覚。ああ我が身、我が生命、我が存在のなんと矮小なことか!


 恐れよ。畏れよ。そして絶望ゼツボウぜつぼうゼゼゼゼZEZEZEZZZZ――


「あ、ぐっ……グルアアアアアアアア!」


 俺の意識を引き戻したのは、やはり憤怒だった。


 俺という存在を、この魂から湧き上がる叫びを、塵芥のように吹き消されて堪るものかという、俺を俺足らしめる最も根源的な怒り。

 その切実なる咆哮が、俺を圧し潰そうとしていた狂気を弾き飛ばした。


 冷や汗が止まらず、息も絶え絶え。立っているのがやっとの満身創痍。今にも膝を突きそうなガクガクの足を、どうにか意地だけで持ち堪えた。


 仲間も無事ではない。フラムとアスティは俺と同程度の症状。ガリウスとニボシの症状はより悪く、生気を吸い取られたような蒼白の顔で片膝を突いている。意外と言うと悪いが、一番軽症そうなのがソウラだ。それでも顔色は悪いし体は小刻みに震えていた。


 聖騎士たちに至っては自我のあるなしに関係なく、全員が白目を剥き口から泡を噴いて倒れている。中には心臓が止まった者までいるかもしれない。


「な、んだよ、今の。一体なにが、どうなってやが、るっ」


 ガリウスが喉から絞り出すように呟いた問いに、答えられる者がいるはずもない。

 本来ならば。


「フラム、これは――」

「ええ。遅かれ早かれではあったけど……どうやら、最悪の展開みたいね」


 かつてソレの一部であったフラムと、彼女の記憶を通じてソレを垣間見た俺だけが、直感的に理解していた。

『ヤツ』はただ目を開いただけだ。目が合うどころか俺たちを見てすらいない。


 ヤツからすればせいぜい、どこか別の場所を注視している視界の端っこに、たまたま俺たちが入っている程度の認識。そもそも俺たちの存在に気づいているかどうか。

 ……たったそれだけで発狂しそうになる、この圧迫感。


 既に、ヤツは動き始めている。眠りから目覚める直前の身じろぎが、この地下空間を地震のごとく揺るがしていた。壁に、天井に亀裂が走る。割れた床の裂け目に聖騎士たちが呑み込まれていくが、敵の命にまで構っていられる状況ではなかった。


 もう猶予はない。俺は【カースバインド・チェーン】で仲間たちを自分に縛りつけ、【闇翼】を今できる最大サイズで広げた。


「タスク、なにを!?」

「お前、なにが起きようとしててるのかわかってるのかヨ!?」

「説明は後だ! ここから脱出するぞ!」

「しかしタスク、この尋常ならざる気配……地下から昇ってきておるぞ! 今から転移するだけの時間は――」

「さっきのブレスは地上まで貫通しているわ! あの穴から直接地上に出るわよ!」


 俺の闇翼とフラムの黒炎、二つの推進力を合わせて一気に飛び立つ。

 直後、床が消えた。地の底から溢れる気体とも液体ともつかないナニカが、床を破るのではなく呑み込んだのだ。振り返ることなく、俺は地上に向かって飛翔する。


 翼による高速振動と炎による噴射が空気を叩き、俺たちを上へ上へとグングン押し出した。【雷炎呀の怒号】で穿った縦穴を、一階層ごとに加速を続けながら突き抜けていく。空気抵抗を受け流す【ダークオーラ】が、楕円に変形するほどの速度で。


 地下四〇……三〇……二〇……一〇……!


 あと少しで地上――脊髄に氷の刃が突き立つような寒気。

 振り返る暇もないが、気配でわかる。俺たちを追うように、間欠泉のごとく上昇する濁流から、ナニカが飛び出して伸びてきている!


 駄目だ、これ以上の加速も回避もできない!

 ナニカの先端が俺たちに届く。暗転する視界。


 が、暗転はすぐに解けた。視界一杯に広がる青。そう、青空!

 まだ数階層分あった距離を一瞬で飛ばし、俺たちは地上の空に出ていた。

 俺は感極まって、絶体絶命から皆を救った立役者に叫ぶ。


「短距離転移か!? 助かった! 愛してるぞエリザ!」

「この程度の距離、かつ空間を物理的に阻む壁さえなければ、わらわの魔法力で転移するのはワケもない! だがよいぞ! 後で存分にわらわを褒め称え、労い、そして愛を囁くがいい! ――ここから生き延びられたら、の話だがな」


 大輪の花のごとき得意満面の笑顔が、緊迫と恐怖に強張る。

 俺たちの眼下に広がるのは、まるで地獄の……否、もっと邪悪で冒涜的な、知ることさえ憚れる禁忌の蓋が開いてしまった光景。


《ロンギヌスの塔》を中心に、地の下から溢れ出す黒。黒。黒。

 濁流のごとき黒が、聖都を呑み込み始めた。内陸部で津波が起こったような事態に、住民の大半はロクに反応もできないまま黒に沈んでいく。それでも濁流に建物を破壊するほどの勢いはなく、高台に逃れる者も少なからずいた。


 しかし、彼らの安堵を打ち崩さんと、濁流から姿を現すモノが。

 地下から脱出する俺たちを捕まえようとしていたモノでもあるそれは、一言で形容するなら『触手』なの、だろう。


 節足動物に似ていなくもない、甲殻と思しき硬質なナニカに覆われた、触手のような物体……どうにも曖昧な言い回しがくっついてしまうのは、アレをなにかしらの真っ当な生物に例えようとする行為自体がおぞましいと感じるからだろうか。


 ――あるいは。あくまで俺たちの脳が、ギリギリのギリギリで正気に耐えられる姿として、そういう造形だとアレを認識させているが故なのか。


 ともかく触手らしきそいつが、建物を破壊して、または直接、高台に逃れた者を捕まえ濁流に引きずり込んでいく。

 悪夢のような、いいや下手な悪夢より悪夢的な地獄絵図だ。


「ギルドが、食堂の皆さんが……っ」

「じーちゃんばーちゃんの古書店ガ!」

「俺の行きつけの酒場……!」

「――無理だ。俺たちには、どうしようもない」


 エルザが真言詠唱で作った、浮遊する氷の足場の上で。

 俺たちは黒に呑まれつつある聖都を、成す術もなく見ていることしかできなかった。


 生まれ育った孤児院はもうない。この場にいる皆を除いて、親しかった人にはとっくに一人残らず先立たれた。良い思い出なんてロクに残っちゃいない、


 それでもここは、俺が今日までを生きてきた故郷で。

 それが滅びゆく様を前になにもできないは、どうしようもなく無力感に苛まれる。


「ちくしょう、なんだってんだよ、アレは!? アレも、マモノだっていうのか!?」

「マモノの、根源となっているモノよ。アレは怒り、憎しみ、欲望、絶望……あらゆる負の情念の集合体。心ある生命が持つ暗黒面だけを濾し取った、マイナスエネルギーの巨大な流れ。私たちの視覚はさも生物であるかのように認識しているけど、実際は竜巻や津波みたいな自然災害に近しいモノよ。規模だけでなく性質としてもね」


 かつてアレの中で生まれ育ったに等しいフラムの言葉だ、その言い回しは相当に的を射ているだろう。

 しかし……俺個人としては反論したい気持ちがあった。


 俺が憧れ、騎士道とは相容れないもう一つの『理想像』とした災禍。眼下で蠢く黒は、それと似ているようで遥かにかけ離れた存在だ。


 俺の憧れた災禍は、憤怒という個人の情念を集い、高め、自然災害の領域に昇華したかのような暴威だった。ヒトの醜悪さから脱却した、純然たる破壊そのもの。


 しかし、こいつは違う。断じて違う。

 ヒトの劣悪で粗悪な負の情念が、その矮小さのまま、ただ途方もない物量だけで自然災害の規格に発展したような代物。ヒトのちっぽけな醜悪さが、決してたどり着いてはいけない域に達してしまった災厄だ。


 俺の憧れた災禍と同じであるものかと、受け入れ難い気持ちがあったが、あまりに場を弁えない発言だとわかっているから俺は口を閉ざす。


「こいつが、封印されていた闇の邪神だっていうのかヨ」

「タスクの闇黒とは、似ても似つかない黒ですね」

「当たり前だ。あんなのと一緒にされてたまるかよ」


 あらゆる色の絵の具を混ぜ合わせると、最終的には黒になる。

 こいつの本質もそれに近い。何者にも染まらない漆黒ではなく、混ざりすぎた果てに何者でもなくなった黒。何者かであることを放棄した混沌たる闇。


 そう、こいつに邪神以外の呼び名があるとすれば――《混沌の闇》だ。


「どうやらアレに、明確に相手を追う意志はないようであるな。触手も手近な生物を無差別に捕まえているだけ。こちらには見向きもしない。このまま高度を保てば逃れられるだろうが、どうする? そなたらには酷だが、この場に留まってもできることはないぞ」

「……そうするしか、ないだろうな」


 感情を殺して事実を述べるエルザに、俺たちは頷く以外になかった。

 圧倒的な暴威を前にした己の無力に唇を噛みながら、退避を図る。



 ――しかし、事態は俺たちの想像を遥かに超えた最悪だったのだ。



 ピシピシ、キシキシ、と響き渡る異音。


 氷やガラスに亀裂が入っていくときの軋んだ音を、とにかく大きく広く遠くへと聞こえるようにしたような。うるさいのではなく、普通では考えられないほどの規模に拡大したかのような。普通の音なのに、普通じゃない響き方。


 俺はなにを思うでもなく、ふと頭上を見上げて…………後悔した。


「空が、割れる――!?」


 天上の青空がヒビ割れ、砕けていく。

 まるで、この世界がガラス張りの箱庭だと告げるかのような、絶望的な音を立てて。

 そして亀裂の出所が、塔が伸びる先だと気づき……天啓的な電撃が脳に走る。


 壁画に描かれた《ロンギヌスの塔》は、上下の先端が白丸と黒丸に刺さっていた。

 俺は最初、下の黒丸は封印した邪神の存在を、上の白丸は太陽を表しているのだと思っていた。太陽にまで届きそうな塔の高さを比喩しているのだと。


 でも、それが間違いだとしたら?

 上の白丸も、下の黒丸と『全く同じモノ』を表していたとしたら?


「陰陽より生まれた災厄……世界を喰い尽くし焼き尽くし……天地を貫く槍でこれらを封印……光と闇……まさか!」


 俺の言わんとしていることを悟ったのか、仲間たちの顔から一層血の気が引く。

 一度口から零れた言葉は、託宣めいて止まらない。


「槍は天と地を貫いて、天地の双方に封印を施していた! 光と闇は表裏一体、それが邪神さえ例外でないとしたら――邪神は一体じゃない!」


 ヒビ割れた空の裂け目から、光が差す。

 空を突き破りながら天より降りてくる、光の塊。

 それは無数の翼に包まれた、太陽にしては寒々しい輝きを放つ白い天球。


 生き残った人々は天を仰いで、天球に跪く。

 我々を救うべく神が降臨なされた、と。

 なんという愚かな勘違いだろうか。少し目を凝らせば、わかるはずなのに。


 アレは断じて、救いの神などではない。


「光の、邪神――!?」


 フラムでさえ、その存在は想像だにしないモノだったのだろう。切れ長の目が驚愕で大きく見開かれている。


 天より地より、災厄は解き放たれた。

 片や世界を喰い尽くす闇。片や世界を焼き尽くす光。

 世界の終わりが、始まろうとしていた。


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