第2話 プロローグでいきなり、立つ立たないの話。

「光///えっと‥そのねぇ///‥た、立たないの?///」


「へぇ?何が?」


黄緑色の綺麗なロングヘアーの先がカールしている髪を、左手で持ち、右手の人差し指でいじりながら、何やらモジモジと赤面をしながら、イレイ=ド=プリムは、下を向きながら僕、乙川 光に話しますよ。

で、僕はですねぇー、首を傾げて「?」な表情をして、何が立たないか、もう一度聞きます。


「何が?イレイ」


「///あ、あ、あのね///‥‥‥///」


やはり赤面しながら、チラチラと僕の方を見ますよ。イレイは。で、再度、僕は、聞き直しますよ。


「イレイ、何が立たないの?」


「///光の‥‥‥///」


「僕の?」


「///‥‥そこ///キャァ♡///」


で、僕はイレイが指差す方を、ゆっくりと目で追っていきます‥‥‥で!


「なあっ!///な、な、なんですとおおお!///」


イレイが指差す所は、あの純真清らかな、あのイレイが指差す所はですねぇ、僕の‥‥‥僕の‥‥あ・そ・こ///キャァッ!‥‥‥

て!なんでイレイが!なんでイレイが!立てないの?なんて言うんですかあああ!///

と、言うか僕のは立ちますよお!ええ、立ちますんですよおおお!ちゃんと!

で!、なくてえええ!なんでイレイがそんな事を言うの!?


「///えっ?だって‥お父様達が///」


もうですねぇ〜、イレイは「キャァッ♡」なんて言って、更に赤面して、両手で顔を隠しましたよ。

に、しても、あのオヤジーズ王達は(怒り)‥‥‥。


で、ですねぇー。何故イレイが、そんな事を言って来たかと言うと、遡る事、2時間前‥‥



◇◇◇


あのガルバディの『ホクトリアの悲劇』を防ぎ、『インフルエンザ』の脅威からも防いだ僕らは、まだ、ガルバディに居ましたよ。

で、アレム大国とガルバディ帝国の友好国の調印式の後、直ぐにプリム小国帰れるかな、と思っていました。(プリム小国は小国から国になる事は調印式の時に、正式に発表があったぐらいで、プリム国になるには、まだ一年先との事)


で、ですね〜、まあ、あのオヤジーズ王3人が、凄く気が合ったらしくて、一週間ほどガルバディに居ることになりました。

で、で、で、その初日の夜なんですけど、寝室で寛いでいた僕を、オヤジーズ王達が乱入。そして僕に目隠しをして拉致。ある所に連れて行かされると、その場に背中を「ドン!」と押されて、置き去りにされましたですよ。

で、で、で、僕は直ぐに目隠しを取りました‥‥‥


「‥‥‥えっ?‥‥あっ(焦)」


「えっ?‥‥光?‥‥」


イレイが僕に気づくと、他の僕の婚約者5人も僕の方を見ますよ。で、ですねぇー、


「「「ひ、光様‥‥ 」」」


目を丸くして驚き僕を見る、メイル=ド=アレム、ミリア=デ=ガルバディ、クリエラ=レ=マシュウ。


「だ、旦那様///」とこれまた目を丸くして、驚く、ミレン=ド=イグム


「ひ、光!」イレイも驚いて、僕の名を呼びます。


「あっ♡ダーリン♡」まあ、エレム=ド=プリムだけは、いつも大胆な行動をしますからね、エレムは。で、僕に飛びつき捕まえようとしますが、僕はエレムをヒラリと交わすとですねぇーその場から、急いで逃げましたよ。


「もお〜♡ダーリンたら♡」


エレム、逃げる僕の背中をジィーと見ていますよ。目をハートにして。

で、で、で、残りの5人は冷静なのか否か?


「「「「「ひ、ひ、ひ、‥‥‥キャ、キャアアアアアアアアアア!!!!」」」」」


悲鳴をあげましたよ。悲鳴を!で、僕が何処に投げ込まれたかと言うと、風呂場です。とても大きな風呂場。もう25メートル程のプールが丸々はいるぐらいの広さの。もうですね、僕はしっかりと、婚約者6人のですねぇ、は、は、裸を見ちゃいましたよ///

で、で、で、でぇ!僕はですねえ、大慌てで逃げましたよ!全力で!


「うわーん!オッサンズ王達わあああ!」


泣き叫びながら逃げましたですよ。


「光‥‥‥」


イレイは逃げた僕の後ろ姿を、心配そうに見つめてます。けどね‥‥他の五人はですねぇー


「「「「そんな事しなくても、私はいつでもいいですわ♡」」」」


て、思っていたらしく、エレムに至っては


「ダーリンがお風呂に入る時は、今度は私が突撃しますわ♡」


て、思っていたらしいです。勘弁してくださいよお〜エレムさん(泣)


で、逃げた僕は、脱衣場で待っていたオッサンズ王達3人に


「あ、あ、あ、あんたらなあああ!(怒)」


顔を真っ赤にして、嬉し恥ずかし泣き?なのか、怒り涙を出しながら、そう叫びましたよ。するとアレム大国のタイル王(メイルのお父さんね)が


「どうだあ!我らの美しい娘達の裸を拝めて興奮したか!」


「なあっ!」


で、今度は、ガルバディ帝国のブレイク王(ミリアのお父さんね)が


「なんだ?光、興奮しなかったのか?」


「なあっ!なあっ!」


で、極め付けが、プリム小国のアレク王(イレイとエレムのお父さんね)がですね、


「イレイ達の裸を見て、立たなかったのか?」


「なあっ!なあっ!なあああに考えてんですかあああ!立つ立たないの問題じゃないですよおおお!」


僕がプリプリ怒りながら言うとですねぇー、ブレイク王が真顔で


「なんだ?光、やはり立たなかったのか?」


「いやあ、あんな状態では立つもんも立たない‥‥て、何言わせるんですか!(また怒)」


真顔で言ってきたもんだから、僕も真剣に答えちゃいましたよお〜。まったくう!

で、とどめにアレク王が


「若いもんが、あれぐらいで立たないとは‥光は病気か?」


「だ・か・ら!あんな状態では‥‥て、またぶり返すんですかい!」


「じゃあ、光。またイレイ達の所に行くか。今度はちゃん見るためにゆっくりと」


「えっ!ちゃんと見るため///(妄想)‥‥‥ハアッ!じゃなくて!(怒)」‥‥‥




◇◇◇



てな会話を脱衣場でしていたから、多分イレイに聞かれたんだと‥‥‥。

だから冒頭の質問をしてきたんだよなて、僕は思ってますですよ。ハイ。


「け、け、けど、なんでそんな事聞くの?///」


僕は恥ずかしながらイレイに聞きますと


「///そ、そのね///もし、光が何かの病気かと思うと心配で‥‥‥」


赤面しながらも、僕の事を心配するイレイに、僕はですねぇー、胸がキュン!と鳴りましたよ。で、真剣な表情をして僕は


「イレイ!僕は大丈夫だよ。だってちゃんと立つもん!」


「///光‥‥‥///」


て、なんで僕はイレイに真面目な顔して、こんな話をしてんだよお〜。

けどね、けどね、けどね、イレイの赤面しても、心配そうな顔をして聞いてくると、やはり正直に話してしまうんですよ。ハイ。


「なあ〜に、立つ立たない話をしているんですの!」


「いっ!メ、メイル(汗)」


「///そうですわよ、光様///」


「ミ、ミリア!恥ずかしそうに、僕を見ないでぇ〜」


「///ひ、光様の‥‥///」


「ク、クリエラ。僕のを、ジィーと恥ずかしそうにみないでぇー!」


「ダーリン♡」

「旦那様♡」


「「私が抱きつけば、立たない物も立ちますわよ♡」」


「にゃあああ!エレム!ミレン!その姿で、僕にだきつかないでぇー!」


いきなり二人に抱きつかれて、叫びますよ。

えっ?何処で?。それは‥‥寝室です。

ブレイク王がわざわざ僕らの為に用意した寝室ですよ。僕ら7人が寝ても、まだかなりの余裕がある、特注ベッドがある寝室です。

しかも!しかも!ですねぇー、6人の婚約者達の今の姿は、姿は///‥‥‥


「「「「「「似合ってなあい♡?」」」」」」


「いえ!似合ってます!///」


ネグリジェですよー、ネグリジェ!しかもですねぇ〜、肌が少しす、透けて見えるんですうぅー(あ〜、目のやり場に困りますが、天国です)

いやあ〜、これなら立たないもんも立ちますですよ‥‥‥て、ちがあああああああう!

もうですねぇ〜(涙)僕もあのオヤジーズ王達に毒されたのか?(涙)


「光‥‥‥哀れ」


チー!おまーなあー!(怒)


「光♡僕も♡」


ちょ、ちょっとマー!

ピトッと、僕の頭の上に飛び乗るマー。


「ホントニ、ヒカリアワレ」


4WD車のAIナビのアイがですね、チーが持っていたインカムから言ってきましたですよおおお(泣)

けど、しかしですねぇー。この場にカイトと悪亜がいなくてたすかりましたよ。本当に。


とか思っていたら、朝目覚めるとですねぇ、カイトと悪亜が、僕の上におぶさるように寝てましたよお〜。で、で、でぇ!


「あっ!お兄様♡」

「光♡おはよう♡」


朝の挨拶をしてきましたよ!しかも顔のすぐそばで!

こんな事で、僕、この先どうなるの?ねぇ、どうなっちゃうの?誰か教えてえええ!



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