安住

 何度引っ越し重ねても

 何度旅行に出てみても

 これという場所が見つからぬ

 いつも何処かへ行きたいと

 此処じゃない場所へと嘆いている

 私は生活に

 そこまで変化や刺激は求めていない

 安心立命を常に心に留めている

 それなのに現実はそうはならない

 むしろ正反対に作用するばかり

 どこか静かで自然に囲まれ

 川なんか流れていて

 それでいて私を知る者は誰もいない

 土地へ

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