骨太なテーマと鮮烈なキャラクターが魅力的な今作だが、その辺りについては既に諸兄姉のレビューに詳しいので、ここでは割愛したい。
個人的に他に注目しているのは「魔法剣士」というロマンあふれるモチーフに果敢に挑んでいる点だ。
ファンタジー世界を舞台にしているのであれば、アクションに魔法を登場させたくなるのが人情というものだが、一方で剣劇というのも捨てがたい魅力をもった要素である。だが、それを両立させながら主人公を描いていくのが大変な作業であることは想像に難くないし、実際に見事に魔法剣士ヒーローを描ききった作品には中々お目にかかれない。時代小説とファンタジー小説を愛読し、黎明期からネット小説を乱読してきた身からしても、成功例と思えた作品は片手で数えられるほどだ。
この作品の活劇シーンはどれも息を飲むほどの迫力で描かれているが、その中で魔法と剣の二要素がバランスよく配置されている。(ただし、あくまでも主眼に置かれているのは今のところ剣であり、魔法は副の色合いが濃い)
技の解説や説明はクドくなくテンポのいいもので、それでいて描写の凄みは些かも衰えていない。また、剣と魔法を扱える主人公が強大な存在となりすぎて陳腐化する展開にもなっておらず、かといって遅々として成長や活躍をしない退屈な筋書きでもない。総じて、しっかりと練られたアクション場面が続く。
今作は連載中であり、これから主人公がどういった足跡を辿っていくのかはまだ分からないが、現時点で既に読み応えのある「魔法剣士」モノとなっており自信をもって推薦できる。もしも、あなたが剣技や魔法が飛び交う重厚なアクションファンタジーを読みたいと考えているならば、是非この作品を手にとってみて欲しい。
キャラ、世界、ストーリーと物語の内容ほぼ完璧に近い作品です
少しダークな部分もあるのでそこだけ注意ですが、そこもまたのめり込ませてくれる要素です
また一話ずつの文量も相当多く、満足度もありますがその話の濃厚さと量から更新だけはそれなりに待たないといけなく、内容が面白過ぎることもあって、あり得んほど待ち遠しくなります
一話ずつについてるコメントの量を見てもどれだけ読者がこの作品の更新を待っているのかわかっていただけるかと
こんなに毎回読者コメントが多い作品見たことない
作者様がやりたいと思うなら書籍化、アニメ化まで余裕だと思っています、他のアニメ化しているネット小説でこれより面白いのはおそらくない…わかりやすくてキャッチーなのはありますが
早く書籍化して売れまくって作者様が小説に割けるリソースが増えてくれることだけを祈っております
書籍化したら当然全部買います
今まで色んな異世界転生ものを読みましたが、この作品ほど心に訴えてくる作品は初めてでした。
このレビューを読んでいる全ての人に伝えたい。
「良かったですね、この作品を知ることが出来て」
作品のタイトルが今風では無いので、多くの読書家の目に触れてないようですが、近い将来、大絶賛を浴びることになると思います。
それも、いわゆる異世界転生ものを超えて全小説の中で。
転生ものが好きな人、恋愛ものが好きな人、愛憎劇が好きな人、戦争・戦闘ものが好きな人、人生哲学が好きな人、、、そして面白い作品を読みたい全ての読書家へお薦めします。
抑えきれない欲望に突き動かされるアベルが人間臭くて良いです。
目の前の得られそうな幸せよりも
実現がかなり困難な方を選んじゃう所は
馬鹿だなあと思いつつ、やっちまえアベルと応援もしちゃう。
アベルは章を経るごとに、活動の場をダイナミックに移していて
飽きさせない、次どうなるんだろうとワクワクして読まされてしまいます。
しかも、各地の文化や風習が丁寧に書かれ、
そこに息づく人々の活気や土地の香りが感じらる
旅行記的な楽しさもあります。
かなーり壮大な世界観なんだけど、
やっぱり登場人物のキャラクターが核で、
誰もがそれぞれの人生の中で考えて生きてるだよなあってなります。
苦労人や極悪人もいるけど、魅力的なんだよね。
それぞれが今どうしてるのか気になっちゃう。
ここら辺は小説としての基礎体力と言うか、
世界があると錯覚させてもらえる。
ヒロインであるイースのその後も、
今後合流できるのかも勝手に気をもんでます。
戦闘となると、魔法と剣術が飛び交うアツい描写で
ストーリーのカロリー高いんですよね。
長いことは長いんだけど、
面白いからヨシッとさせる力があるわけです。
今後も作者様のご健康を第一に、
完結まで拝読できればと期待しています。
もし書籍化されることがあれば、私は買わせていただきます。