第8話  Q.ここはどこ? A.無人島です!

ざぱーん、ざぱーん...

波を打つ音

が聞こえる。体がまだだるい、動きたくないな...。

しかしなぜ、海の近くに?

たしか校長室に呼ばれて、それから...あっ、そうだ!その後

黒服の人に眠らされて!あれからどうなった!?


ガバッ!と起き上がり周りを見ると、

「あら、もう起きたのね。もうちょっと遅かったら

ひもで締めるとこだったわ」

「おはようございます。晴人さん」


そこには、先輩達がいた。

「えっ、え、えっ?」

俺は理解できずにキョドってしまった。

そんな俺を怪訝そうに見てくる先輩達。

「どうしたの、晴人はると。頭でもおかしくなったの?」

「どうしたんですか?晴人さん」


恐る恐る聞いてみた。

「ここどこですか?」

「はあ?」

「えっ?」

びっくりする先輩達。...えっ?俺がおかしいのこれ?


「校長先生から今日から部活があるって聞いていないの?」

「ええーっ!」

そ、そんなの聞いていないぞ!知っていたら校長室にいかなかったのに!いや、無理か。逃げ切れなさそう...。


「はあ...。なら説明してあげて、さーちゃん」

面倒くさそうに言う夜見よみ先輩。いやなんで夜見先輩がめんどくさそうにしてんだよ。

「わかりました、なら説明しますね!」


長かったのでまとめるとこういう感じらしい。


部活の旅行でここにきたらしい。

ここは琥珀こはく先輩のお父さんの土地らしい。

俺は校長先生が説明するのがめんどくさかったらしく眠らされて連れてこられたらしい。なので校長先生もいるらしい。


.......ひどくね!?特に説明するのがめんどくさかったからって眠らされるなんて!マジ悲しい。そういう感じに落ち込んでいると

校長先生がやってきた。


「おい一条、テントの用意をするぞ」

「はい!」

先輩達はそれを見て笑っていた。



そして夕方...


「今日はバーベキューよ!思いっきり食べるわ!」

「美味しそうです!」

そう言いながら肉を食べ始めた。あれっ......もう肉なくなったぞ...。

仕方なしなく俺は野菜を食べ続けた。



「食べた、食べた!美味しかったわ~!」

「そうですね、美味しかったですね!」

そう言いながら喋っている先輩達。

結局、肉は食べれなかった。チクショー!


「ならもう寝ましょう明日も早いのですし、おやすみなさい」

「おやすみ晴人。テントに入ってきたら殺すわよ」

そう言いながら入っていく先輩達。

もちろんテントは2つ用意されている。




俺は一回寝ようとしたが寝れなかったので砂浜を歩いていた。

「はあ...今日は疲れた...」


「おい、一条」

「は、はいぃ!?」

いきなり声を掛けられたので驚いて変な声になってしまった。

「だ、誰ですか!?」

そこを見るとに立っていたのはちょっと笑っている校長先生だった。

ていうか笑っていると怖さ倍増だな...。


「ど、どうしたんですか?」

気になったことを聞いてみた。すると

「なぜお前は部活に行きたがらないんだ?」

う〜ん、言っていいのかな?まあいいや、言ってしまえ!

「それはですね...。ゲームをする時間がなくなるからです」

「ほぉ...」


あっ、やっぱりやめとけばよかったな、そういう感じに後悔していると

校長先生が口を開いた。

「なら...これならどうだ?部活中もゲームをしていいと言ったら?」


俺は意外だった。校長先生が部活中にゲームをしていいとか言い出すなんて、

「本当にいいんですか?」

俺は確かめるように聞いた。

「特別に火曜日と木曜日に許可を出しとこう」

「ありがとうございます!」

「その代わり、きちんと休まず部活に来いよ」

校長先生はニヤッとしてどっか行った。



俺はこれを機会に部活に真面目に行こうかなと思うのであった。



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