第17話 生徒会の干渉

結構ぎりぎりの死闘を繰り広げつつ、エア残量の限界が来て帰還。

サファイアが2つ、ラピスラズリが1つ、銀インゴットが3つ、見た目マントが1つ・・・がめぼしいものだ。

他は適当に分けて、ポイントにする。

前回の探索に比べ、貰えるポイントが一気に増えた。


宝石や銀インゴットは優先的に回してくれる。

さっそくセットしていく。


サファイアとラピスラズリは、屑宝石。

スキルは特にない。

武器やウェアにセットしても意味が無いが、バックユニットの性能は上がる。

セットしておく。


次の日も、その次の日も、休日も・・・

俺は、茜とダンジョンに潜った。

難易度狂気、レベルは自分のレベルマイナス3くらい・・・が、丁度良い感じだった。


装備も充実し・・・


++++++++++++++++++++++++++

名前:朱智あけち陽斗はると

クラス:ウォリアー

レベル:11

STR:20

DEX:16

AGI:20

VIT:22

MND:10

MAG:9

ボーナス : 0

霊素適合率:84%

権限:SUB SYSADM

特異スキル:

 エーテルチャージ

 ・総経験値の10%を消費する

 ・攻撃力が2倍になる

 ・防御力を無視する

 エーテルシールド

 ・総経験値の10%を消費する

 ・攻撃を1回無効化する

装備:

 ベースユニット(エアタンク)

  種別:

   エアタンク

  ジュエルスロット:

   ダイヤモンド(2)

   オパール(3)

   アメジスト(7)

   空き(8)

 蒼天牙

  種別:

   斧

  インゴットスロット:

   鉄のインゴット(2)

   銀のインゴット(6)

   空き(12)

  ジュエルスロット:

   空き(3)

 ベースユニット(ウェア)

  種別:

   ウェア

  インゴットスロット:

   鉄のインゴット(4)

   空き(16)

  ジュエルスロット:

   空き(3)

 ベースユニット(バックユニット)

  ジュエルスロット:

   アメジスト(7)

   空き(13)

 ベースユニット(アミュレット)

  ジュエルスロット

   空き(3)

++++++++++++++++++++++++++


やっぱりDDSは楽しい。

今日も、部活メンバーの募集ノルマを達成すると、茜の家に──


「待ちなさい!」


女生徒2人組に止められる。

生徒会の腕章・・・もしや・・・部活動の阻止?!


「・・・来るのは分かっていたよ。要件は分かっている」


俺は、余裕を持って応える。


「流石先輩っす!」


茜が嬉しそうに言う。


「・・・そうなんですか?」


女生徒の1人──副会長の腕章を付けた女性が尋ねる。


「ああ──DDSの部活の設立を阻止する為、部員募集の邪魔をしにきた・・・そうだな?」


「全然違うんですけど?!」


副会長が叫ぶ。

・・・違う、だと?


「そもそも、貴方達、撤収なさろうとしてましたよね?」


書記の女性が半眼で言う。

そりゃDDSやりたいしな。


「・・・結局、要件は何っすか?」


茜が尋ねると、


「部活設立の状況確認です。会長も、朱智さんの事は気にかけておられます。理想的には、朱智さんが独力で部活を設立される──一般生徒主導で作られるのが良かったですが──最悪、生徒会が援助する事も視野に入れていました」


「・・・生徒会が・・・援助・・・だと」


「なのに・・・明らかに、最近、募集がやる気無いですよね?!」


「・・・言い掛かりだな」


俺は吐き捨てる様に言う。


「募集開始から5分も経ってないのに、募集をやめるのが、ですか・・・?」


書記が尋ねる。


「だいたい、まず同好会の形で設立、生徒会の許可をとって、部員募集の掲示板に貼り紙をするとか・・・何か方法が有るでしょう?」


「・・・そんな方法が?!」


す、と茜が視線を逸らす。

こいつ、気付いてたな。


「そもそも・・・朱智さんの経験年数が、強さがどのくらいか分かりませんが・・・強いのですか?」


「強いかどうかは、貴方自身の目で見てはどうですか?」


打ち合うのが早い。


「・・・それもそうですね。では、今から少し時間よろしいでしょうか?」


副会長が、すっと目を細めた。

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