第7話:次回予告

 火星タコの排除に向かうことに決まった、アルテローゼ。しかし、陸上兵器であるアルテローゼは、そのままでは海に沈んでしまう。


「こういうこともあろうかと、アルテローゼにはこれを準備しておいたのだよ」


 ヴィクターが準備しておいたアルテローゼの追加装備。


 それは…


「水上スキーと砲塔、それに魚雷発射管ですわね?」


『しかもこの着ぐるみはなんなのだ?』


 レイチェルとアルテローゼレイフの前に、どこかで見たことのある装備が並べられる。


「アルテローゼの防水能力では、海に潜ることはできないのだよ。そこで防水カバー着ぐるみを装備することで、海上、海中も行動可能となるのだよ。ああ、その砲塔は両手に装備してくれたまえ」


 ヴィクターの指示により、防水カバー着ぐるみを始めとした装備を装着するアルテローゼ。


「これは一体何なのですか…」


 装備を終えたアルテローゼの姿をみて、レイチェルが絶句する。


「レイチェル、よくぞ聞いてくれた。この形態は、四〇ノットを誇る高速性と魚雷発射管十五射線という、旧日本海軍の誇る島風型駆逐艦勇姿を再現したものだよ。これで火星タコなど鎧袖一触がいしゅういっしょくなのだよ」

 ヴィクターは自信満々のよ様子であった。


「お父様、これでは駆逐艦ではなく、艦む○めではありませんかーーー!」


 レイチェルが何処から取り出したか、ハリセンの一撃をヴィクターに食らわした。


『…』


 なお、レイフは口から魂が抜けかけていた。



 次回、「奪回」


 Is not justice, can you see the truth? 正義ではなく、真実は見えるか?


 尚、諸般の事情により次回予告と異なった番組内容に変更される場合があります。


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