第14話 チャラ男のハーレムパーティ

 ヤッパリ目が覚めちゃった。

 意外と快調な目覚めだね。

 最近は現実に帰る度に、頭痛に倦怠感が酷かった。

 久し振りの爽やかな朝なのに、ドンドンドアを叩く音、隣のチャラ男だろう。


「誰?」

「俺!!」

「チャラ男、朝っぱらから何?」

「昨日のカレー残って無い?、じゃ無かった!!何度寝直しても入れんぞ!!何とかしてくれ」

「何とか?·····そうだねぇ·····そうだ!!チャラ男、長い同軸ケーブル持ってる?」

「ん?あっ在るぞ!!」

「両端の銅線剥き出しにして、片側私に渡して」

「うんうん、ちょっと待ってて」


「ミアさん、出来た」

「ベランダに出るから、渡して」

「OK」

「ほい!!」

「もうちょっと上手に放れよ!!」


「良い?寝る時、銅線を握って寝るの、手から銅線が離れないよう工夫して」

「へ?」

「私も、寝る特銅線を、手に巻いて寝る」

「それで?」

「私ね、LV30になって変なスキルを覚えたの」

「ふん!」

「1名同行ってスキル!!」

「うん?」

「チャラ男をミネルバロードに同行させるスキルじゃ無いかと·····」

「凄げえ!!!」

「試して見るだけ、確実に行けるか分かんないよ!!」

「ミアさん、手を繋いで一緒に寝る方が良いと思う」

「ふざけるな!!!」

 結構マジで言ったんだけど·····

「何か言った?」

「いえ何も」


 今日は土曜日バイトの日、10時から夕方の6時まで。

 直ぐ寝る!!

 とか言ってる、チャラ男は無視して、バイトに出掛けます。

「おい!着いて来るな!!」

「俺、コンビニで買い物する」

「とか言って、6時まで付き纏う気じゃ無いだろうな!!」

「ギクッ!」

「わざとらしく、言葉でギクッって言うな」



 チョロチョロ何度も来ては、週刊紙立読みして帰るを、繰り返すチャラ男、気付けば6時だ、一緒にアパートに帰りました。


 チャラ男、無駄に生き過ぎだよ、時間は有意義に使えよ!

{青年よ、若さは過ぎて見れば一瞬だ、悔いの無いよう一瞬一瞬を大切に励め!!!}

 私も偉そうに言えないか、老いてから後悔しないよう、適当に頑張るか、な?



 今夜は肉じゃがを作りました。

「おい!これで買って貰った野菜が無くなった、肉は昨日も今日もサービス」

「ありあっす、有り難く頂くっす!!」


「肉じゃがって、牛肉じゃ無かった??豚肉なんですけど?」

「うっさいゎ!!嫌なら食うな!!」

「美味いっす·····今度は牛肉買いに行こう」



「ミアさん、まだ寝ないの?」

「うるさい!勉強中!!」

「ん?何故?」

「うるさいゎ!何が何故?じゃ!!チャラ男も留年したく無いだろう!!」

「·····えーーいっ止めじゃ!!集中出来ん!風呂に入って、寝る!!」

「わ~~い正座して待ってる」


 何か、壁越しにしっかり会話出来てる、防音材本当に貼ったの大家さん。


「お~~い、お待たせ、銅線握ってるか?」

「う~~す!!」

「寝てる間も手から離れない様、テープで固定した?」

「えっ?そんな事するの?」

「ミネルバロードに入ってる時、銅線はずれたら、最悪現実に戻れなくなるかもよ!!」


「スポーツ用、リフトバンドで固定した!!」

「よし!!寝るぞ!!」

「うーすっ」


 私、すっごく寝つきが良いみたい、寝るぞ!で瞬間寝たみたい。

 藁布団って、意外と寝心地良いね·····

「ぎゃっ!!·····ん?チャラ男かな?この可愛い男の子」

 ベッドに、一緒に寝ている状態、少し焦った!!

 急いで、ベッドから降りて、男の子を観察。


「·····寝てるって訳でも無いみたい、本体はまだ眠れて居ないのかな?」

「寝顔、可愛い·····丸首シャツに短パン、男の子かな?」

 そっと短パン、ずらしてみます。

「えへへっ男の子だ」


「あれ?オープニングイベントが無い?」

「無事入れたようだね!」

「へ?·····ミア、さん?」

「ミネルバロードへ、ようこそ!!私が同行させたから、此処からのスタートだよ!」

「ここって、どの辺り?」

「スクルド神殿の近く、ここは盗賊のアジトだった所」


「盗賊?ミネルバロードに盗賊??」

「色々変わった様子、獣耳ハーレムが混ざったせい」

「新鮮で面白そう!!」


「皆には、始まりの町に住んでた事にするよ!で私を追いかけて来た、幼馴染みのチャラ君!!」

「ノボルだよ」「ん?何か言った?チャラ君」

「はい!チャラでっす!!」

「チャラ男の武器だけど、宝物庫に行こう」


「そうだね、これなんかお勧め!!雷の剣」

「重てぇな!!!」「LV1じゃ体力無いね」

 背に担ぐ格好で、何とか持てた。

「腰には此を着けて、アダンの実カートリッジ!!」

「おぅ!!格好良いな!!!重てぇ!!」

「99個入ってるからね、私LV1の時50個入しか持てんかった」

「お、俺はぁ持つぞぉ!!」「LV3になるまで50個ね!!」

 アダンの実49個抜いてやった。

 後はこの革鎧を。

「ちょっと剣取るよ」

 鎧を装着、サイドの革ヒモを締める。

「うん!ピッタリだね!!」

 雷の剣を背負い直し、動きを確認。

「動き難く無い?」「何とか動ける·····」

 重くて、動き辛いだけみたい。


「ミアさん?落ち着いて見ると、すげぇ違和感!!」

「チャラ男も顔見る?」

 騎士剣を抜き、平たい面をチャラ男に向ける。

 マジマジと見つめて。

「おっ?おおっ!!!何じゃこりゃ!!!」

「チャラ男も可愛いぞ!!」


 不自然かも、とは思うけど、皆にチャラ男を紹介する。

「「「へぇ~~ミアの幼馴染み、チャラ君可愛い!!」」」

(おおっ獣耳だぁ!!!)


 囚われの美女達も、12、3歳位に見える、男の子なら男でも大丈夫みたい。

 美女達とチャラ男のLV上げをしよう!!

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