これからのことと、ネタバレしかない登場人物設定

 本編を読了いただき、ありがとうございました。


 あらすじにも記載してあるとおり、本作『君の血の味は少しうるさい』は、恋に落ちるまでの物語です。

 なので本来、このお話は、ここで綺麗さっぱり終わりにする予定でした。

 ですが書いている内にお話が広がり、彼らのその後の話が割と盛大に展開してしまったため、続編として改めてその先の彼ら、ないしは昔の彼らのことを書くことにしました。


 前述したように、ひとまずお話はここで終わりとなります。

 ですが、別の作品ページにてひっそりと続編を掲載していく予定です。

 また、彼らの日常を描いたゆるい番外編や、本筋とは少し離れた過去や未来の話についても、思い立った時に書くかもしれません。(実は、既にいくつか短編があります。)


 もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、下記に関連作品を掲載してありますので、そちらをフォローしていただけますと大変嬉しいです。

 この作品ページには、続編は掲載されません。


 ここで終わりがいい、続きは蛇足だ、と思う方は、そっと画面を閉じてやってください。

 ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。




【#きみちの関連作品】

◆続編

『【新約】君の血の味は少しうるさい』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890547027

※本作の続編。本作と同一となる内容が一部掲載してありますが、途中から少し展開等が異なります。


◆番外編

『君の血の側はいつもうるさい』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889274314

※本作の番外編。主にふざけている。


◇短編

『君の花の名は僕しか知らない』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889222841

※本作の2年後の時間軸。訪れるかもしれない未来の話。


『その味を知ってはいけない』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888709790

※本作の過去の時間軸。詳細はご想像にお任せいたします。




 以下におまけとして、登場人物の裏話を交えた紹介文を掲載します。作品ラストまでの容赦ないネタバレを含みます。

 最後までお話を読了した後にお読みいただくことを推奨いたします。

 そして割とふざけています。ご了承ください。











若林わかばやし紅太こうた


 メインのお相手役。吸血鬼の末裔。吸血鬼元来の力を有している。

 18歳だが、地味に作中で誕生日を迎えているのでラストの方は19歳になっている。誕生日イベントは意図して盛り込みませんでした。へへ。


 大天使。

 彼は当初、最初に白香が抱いてるイメージ通りに、もう少し線が細くて華奢な人だったが、気が付いたら細マッチョになっていた。

 主に緋人がエスカレーターから白香を突き落としたせい。だってこのままじゃ折れるなって思って……。


 彼も大概に濃い属性のはずだけど、周りの人たちの濃さが原液もいいところなので、作中の良心と化した。作者も割と彼の存在にほっとしている。

 途中から『大天使』が彼の呼称として定着したけど、さもありなん。


 だけど最終話で明かされたとおり、そこまで彼も純粋無垢というわけではなく、いろいろと思惑を持って動いていた。

 実は裏でかなり頑張っている。

 本作は白香の一人称なので、あえて説明しないまま残している部分もあるが、彼サイドの本編もいつか書いてみたい。


 本編ではほんのりと匂わせた程度だけど、言わば『暗い過去を持つ影のある青年』である。大学入学時点ではある程度立ち直ってはいるが、中盤で漏らしていたみたいに、結構に抱えているものがある。

 こう言うともうバレそうだけど、とある案件について、実はガッツリ関わって因果のど真ん中にいる。そこを語るといよいよ話が終わらなくなるので、本当に最低限必要な部分だけにとどめた。

 続編を書いたらその部分はべろっと出していく所存。



 作中でギムナジウムギムナジウム言っているので、否応なしにポーの一族なんかを想起された方もいると思うが、ぶっちゃけその通りである。

 本作は、フルーツバスケットに歪みの国のアリスを混ぜて、背景に犬夜叉がひっそり存在しているポーの一族です。意味が分からない。


 それはさておき。

 言ってしまえば彼は、宝塚版ポーの一族で主人公のエドガーを演じられた、宝塚歌劇団の花組現トップスター・明日海りおさんのイメージを受けている。

 ポーの一族のエドガーのキャラクターとは違うけれども、明日海さんの演じられる、ちょっと影を抱えた少年キャラがめちゃくちゃ好きなんですよね。(もちろん他の役も好きだよ!!!)

 ドンピシャでこの役を参考にしたってのはないですけれども。あの、ビジュアルイメージはこう……わりと普段の素顔の彼女です……。


 完全に話題がそれますが、『アリスの恋人』のルイス・キャロルはとんでもなく少女マンガでたまらんので是非観てください。

 なお明日海りおさんは今年の11月で退団されてしまうので、いろいろと今のうちです……。






奥村おくむら緋人あけひと

 吸血鬼の末裔。

 18歳。本編では今後どこかで誕生日が来る予定。


 笑顔の貴公子の皮をかぶったスーパー攻め様。

 気がついたらコメント欄がわんわんしていた。コメント欄が楽しいことになってるのは、主に彼のせい。


 笑顔の裏が真っ黒でSでヤンホモ(疑惑)でと凄まじい濃さの人物だけど、彼は突出して書きやすく、大変に楽しかった。

 楽しすぎて、後半に人狼パートが続き彼が出せなかった時には、ちょっと物足りなかったのは内緒である。


 ヒロインを突き落とすやら犬扱いするやら、まあゲス黒である。

 本当はもっとガチなドSで、白香への対応も中盤までかなり酷い予定だったんだけど、首輪を付けてから当の本人が「普段は優しく飼い慣らさないとね」と言い出したので、割とマイルドになった。

 逆に腹黒いかもしれない。


 とはいえ。それを差し引いても、緋人を交えた血のやりとりが始まってからは、なんだかんだと彼も白香に多少ほだされている&ある程度は認めて感謝もしているので、後半はだいぶ扱いが優しくなっている。


 紅太はもちろん、最終的には白香もだが、身内と認定した人に対しては、案外と愛情深くて優しかったりする。

 ただし代わりに束縛と独占欲が強くなり、自分から離れることは許さないし、自分以外の人間が手を出すことは一切合切許可しない。

 だから今後も人狼に対しては容赦がないものと思われる。怖いね。


 でも他者の介入ではなく、緋人にとっての身内同士なら寛容だと思うので、紅太と白香がくっついたとしてもなんだかんだ許してくれる気がする。自分のことも中に入れるのなら。

 逆に危険かもしれない。


 紅太とは高校生の頃からの付き合い。実家は地域が違うけど、紅太の側に同族を付けておくために呼ばれて、同じ高校へ入学した。

 きっと高校生の頃に、いろいろあったんじゃないでしょうか(ぼんやり)。

 ラストの方で骨折してるけど、あれはちょっと紅太と緋人との間で起こったいろいろ拗れた駆け引きゆえである。世の中知らない方がいいこともある。


 なお第2部以降、各部のサブタイトルには話の内容や台頭するキャラのイメージソングとなる曲名を使用するのだが、彼のアーティストはALI PROJECTである。似合う。

 もし高校生編を書くとしたら、タイトルは『緋紅的牡丹』にすると決めている。

 中身は考えてない。




 緋人については明確なモデルはいないんだけど、いやいたら困るんだけど、オーラというか雰囲気のイメージは『遙かなる時空の中で3』の武蔵坊弁慶である。

 オーラのイメージってなんだ。


 一応はっきり断っておくが、断じて本性の彼ではない。爽やかな笑顔の貴公子時の雰囲気が、脳内イメージそんなオーラなのである。ふんわり。

 とはいえ、まあ……その。

 ……いろんな意味ではばかられるので割愛するけど、そんな感じである(ふんわり)。

 因みに弁慶さんは遙かシリーズで一番の推し(聞いてない)。

 ある意味、私の性癖の諸悪の根元である(聞いてない)。






桜間さくらまたまき


 白香の親友。人間。

 実は一浪しているので、さりげなく一つ上の19歳である。

 因みに妹の円佳は年子で、白香と同い年。

 つまりそういうことである。


 見目麗しき男の娘。

 だが、冒頭はそれを伏せて中盤でそれを開示したために、数人から絶叫が聞こえた。

 騙された皆様のTwitterやコメント欄での反応を眺めてにたにた楽しんでました(ゲス)。


 「そういえば男の娘を出したことがなかったなー」と思い、彼を出すと決めた時点でこうすることは決めていた。私はこんな感じで読者を騙すのが大好きです。

 今回は完全に騙しにいくのではなく、気付くか気付かないか半々くらいのさじ加減でいこうと思っていたが、反応してくれた方を見ると実際それくらいの割合だったので、試みが上手くいってにやにやしている(ゲス)。


 初見のインパクトこそ一番かもしれないが、ヒロインの相手役(?)の中では一番まっとう。紅太よりもしかしたら繊細かもしれない。

 大変に真っ直ぐで純情なので、もし環と白香がくっついたとしても、多分手を出すまでに一年以上かかるんじゃないでしょうか。下手したら婚前交渉ないまである。


 男の娘だが、男性陣で口調は一番荒かったりする。

 私の好みです。


 紅太とは、銀座に行く前や監禁中など、白香の預かり知らぬところでいろいろとやりとりがあり、彼への敵愾心は融解している。白香のことをさっ引くなら、今度はそれなりにいい友人としてやっていけるのではないだろうか。


 あとがきとして彼について話す場合、避けて通れないのが、彼の理由であった、妹の円佳だが。

 彼女については、今後また続編で触れることがあると思うので、ここでは割愛する。




 ところで、彼のビジュアルイメージは初期の頃から結構固まっていたが、そういうことはあまりないので、「なんでこんなに早く定まったんだろうなー? 元にしたのがあるんだろうけどどこから来てるんだろうなー?」と不思議だったんだが。

 今回この文章を書いていて、彼の見た目イメージは『赤ずきんチャチャ』のどろしーちゃんだということに気付いた。


 ……あんな感じです。






安室あむろ蒼夜そうや


 人狼の末裔。人狼元来の力を有している。

 19歳。昨年まで他の大学(早稲田大学第一文学部)に在籍していたが、白香の進学にあたり同じ大学へ入学しなおした。怖いね。


 とても余談だけど、彼らの在籍する大学には明確なモデルがあり、学内の地理や存在しているサークルもイベントも現実のものに準拠している。面倒くさいので、作者が舞台を母校にしたためである。

 もし分かったらこっそり作者に答えを言うと、正解した先着一名様に「すごいね!」って言います。


 残念キャラのふりをした、二重人格(?)お兄ちゃん。俺様。

 性癖じゃない、を繰り返しておいて最後にぶっ込むことは最初から決めていたけど、なんだかんだで最終的に属性がだいぶ派手になった。


 最高にどうでもいい話だが、私の性癖は白香も語っていた和風男子なんだけれども、彼が茶髪のせいで全くそう言う方面では心に刺さらない。蒼夜め……。(自業自得)


 全然、作者の言うことを聞かなかった人その1。

 本作はあまり複雑なことをしないでシンプルに行く予定だったのだが(それこそ前述した環のあれくらいの予定だった)、あちらこちらで因果が絡まり新しい設定が出来上がり、いつもの私の作品どおりに曲がりくねったことになってしまったのは、だいたい蒼夜のせいである。蒼夜め……。


 彼が出てくる後半からは、最初に作った構成と全然違うものになった。勝手に動いて勝手に喋りすぎだよ君。

 最終章で「ひとまず終われそうで本当によかった」と安堵したのも束の間、最後の最後まで彼は作者の意図と違うことをやらかしてくれた。蒼夜め……。

 どういう風に変わってしまったのかはご想像にお任せします。

 まあ、でも、とりあえず終われたからなんでもいいよ。うん。


 ちょいちょい匂わせているが、彼は現在の人狼の長に連なる、正統な後継者の血を引いている。

 彼についてはいろいろとあるんだけれども、その辺は今後また書く可能性が高いので、ここで語るのは控えておく。

 だけど、とりあえず言えることは。まだ彼は、何か隠して、あるいは嘘を吐いている可能性が非常に高いということです。油断禁物。




 蒼夜は、なかなか見た目のイメージが固まらなかった。

 ただし幼少期のアオヤのイメージははっきりしていて、本編でもちらっと触れられているように『刀剣乱舞』の薬研藤四郎である。

 だけど現在ではそれと離れた容貌に進化しているもよう。残念。

 アオヤverになれば、そこそこ昔に近い見た目に戻るが、疲れるからあまりやりたくないらしい。


 因みに本作の登場人物の名字は、それなりに一般的なものにしたくてランキング上位の名字から雰囲気に合うものを付けていった人物が多いのだが。

 彼の場合は、


「トリプルフェイス……。

 降谷、いや安室……安室だな……!」


 ってところが由来である。

 分からない人は『ゼロの執行人』でググろう。ただし作者の推しは怪盗キッドだし、映画は迷宮の十字路とから紅が大好物である。






瀬谷せやあい


 人狼。

 18歳。


 男装の麗人。メイン陣の中で実は一番のイケメンである。

 彼女の活躍する5章の現タイトルは『瀬谷藍は男装の麗人である』となっているが、初期案では『瀬谷藍は稀代の嘘吐きである』だった。

 気に入っていたんだけど、ネタバレになりそうなのでやめておいた。


 蒼夜に対しては、恋愛感情というよりは主従関係の主に対するものに近い。それこそ崇拝の対象である。

 本編でバイと公言しているが、話の流れの冗談ではなくマジである。

 だが男性の場合、蒼夜を超える好感度を叩き出す人物でないといけないので、当分は普通の男性に対してそうそう恋愛に至らない予感がする。

 普通の男性には。



 全然、作者の言うことを聞かなかった人その2。

 本当は白香と交流を深めていく中で、藍の巧みな話ぶりで惑わせ、それこそ遅効性の毒のように吸血鬼サイドへの不信感を募らせていく予定だったのだが、気が付いたら勝手に白香を監禁していた。

 ……なんで?


 おまけに本題とは一切関係ないし必要性もないのに、白香のワードローブを入れ替えて着せ替え人形として楽しんでいる始末である。

 ……なんで?


 藍は書いていて楽しいというか、「この子、楽しそうだな……」と遠くから生温かい目で眺めている感じだった。楽しそうだね。

 なお最後に白香に同調してから、水を得た魚のように百合百合しだしたのも、彼女が勝手にやったことである。楽しそうだね。

 蒼夜ほど大筋を変えるようなことはやってないし、作者も楽しいから、まあいいとする。監禁したけど。


 ある意味で今回の黒幕。ただし彼女自身も思い悩む部分があったようで、蒼夜や紅太に対しての感情はひとまず保留としている。

 円佳絡みの部分や蒼夜との関係含め、彼女については蒼夜以上に出していない部分が多いが、例によって多くは書けない。

 今後、小出しにしていく予定ではあるが、既に皆様も重々ご存じの通り、彼女も嘘吐きなので、油断は禁物である。




 彼女のイメージは、本編でも明言されているが『月刊少女野崎くん』の鹿島くんである。中身は全然違うけど。

 その前に名前が出ていた『フルーツバスケット』の草摩由希は、どっちかっていうと紅太のイメージに近い。今、新アニメをやっているけど、とても紅太に見えてきてしまうので、私の脳は静まって欲しい。






望月もちづき白香しろか


 本作の語り部でありヒロイン。人間。

 現役生だが、しれっと誕生日がもう来てるので、作中では19歳。


 おおむねテンションと煩悩のままに喋っている。歴代の一人称の小説の中でも、非常に書きやすかった人。

 こいつに引きずられて、作者のTwitterで「!」の数が増えた。


 動かしやすい一方、シリアスな場面でシリアスになりづらいという欠点をもつ。後半、そのさじ加減が大変に困った。

 蒼夜が人狼になったときには、苦渋の決断で獣耳について触れるのを諦めた。(苦渋ってなんだよ。)

 余談だけど、本来のプロットではもっとライトな場面で蒼夜は人狼であることを明かして、例によって「獣耳は萌えない」と一蹴される予定だった。


 Twitterではちょろっと話したけど、当初は白香も人狼という案があったり(厳密に言うと違うんだけどボツ案なので割愛)、少し彼女の素性については悩んでいた。

 だけど最終的に、彼女には特殊な力も素性も何もない、「徹底的にただの人間」という立場にいてもらうことにした。

 続編を書いても、その辺は一貫していくつもり。ではいる。



 彼女に関しては、実はいろいろと思うところがあって作り上げた部分があったりする。


 私の中でずっと思案しているテーマの一つに、「人に嫌われにくい(好ましい)逆ハーヒロイン」、というものがありまして。

 逆ハー作品や、そういうポジションに置かれる女キャラは、鼻についてしまうのか、割と嫌われてしまうことも往々にあるじゃないですか。


 無論、万人から好かれるキャラクターを作り出すなんて、どだい不可能な話ではあるけれども。

 それでもせっかく逆ハーという題材なんだから、その中心となるキャラクターはできるだけ多くの人に好いてもらえる造形がいいなと、常々思っていた。


 既存作だと『桜蘭高校ホスト部』の藤岡ハルヒや、『遙かなる時空の中で3』の春日望美なんかは、個人的にはかなりその解に近いキャラクターである。

 実際のところの人気度は分からないけど、そこまで叩かれてるのを見たことがないので。(あくまで私の観測範囲ではだけど。)


 細かい話は省きますけれど。

 ともあれ、満を持して(?)逆ハーものを書くに当たり、自分なりにその辺を検討してみた結果が、望月白香なわけです。


 というわけで、彼女のことは変態にしてみたんだけどどうかな?(聞かれても)








 後書き代わりに、雑談をだらだらと続けましたが、この辺で。


 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 そして、もし気が向きましたら、続編・番外編でもお会いできますと嬉しいです。


 読んでくださった方も、コメントをくださった方も、星やレビューをくださった方も、応援してくださった方も、その他こちらの作品に触れてくださった全ての方々に最大限の感謝を込めて。


 ありがとうございました!

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【読切版】君の血の味は少しうるさい 佐久良 明兎 @akito39

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