カイリの両親について(第17話まで読破推奨)


 カイリの両親といえば、カーティスとティアナ。

 親馬鹿で天使だの最高だの流石カイリだの、存分に褒めちぎった上に、カイリを窒息死させかねないほどぎゅうぎゅうに抱き締めているこの二人。

 書いていてとても楽しかったです。


 彼ら二人が登場した時、やたらとこの二人が「チート」だと言われておりました。懐かしいことです。


 実際チートだったかどうかは……ご覧の通りだったと思います(逃亡)。


 むしろ、この二人に抱き締められて窒息死しないカイリこそが、チートな気がしてくるくらいでした。

 カイリって、打たれ強いですよね(適当)。


 実は、今まで書いた物語の中で、唯一両者共に生存していた主人公の両親でした。

 大抵、私が書く主人公の両親というのは、幼い時に死に別れていることが多かったので、両者共に生存というのは、多分初めてです。カクヨムにアップしていない話でも、孤児とか片方亡くなっているとか、そういうのばっかりだったと思います。

 故に、嬉々として書いておりました。楽しかったです。



 そんな楽しい時間に、容赦なく終わりを告げたのが、この私、作者でございます。



 最初から亡くなることが分かっていたからこそ、カイリのことを存分に愛して頂きました。

 おかげでカイリは、前世のさみしさを払拭し、人を信じる大切さも教わることが出来ました。非常に多大なる影響を与えた二人です。

 最後、村を去る時に、きちんと誕生日の祝福を告げられたこと、別れを告げられたこと、書き切れて満足です。


 まあ、ここ、かなり大事な場面なので、書き切れていなかったらまずかったんですが。


 カーティスとティアナという名前は、直感でつけました。

 何となく、私が好きそうな名前です。わっほー。本当に名前を付ける時の落差が激しいです。

 この物語では名前を付ける時、ある一定の法則があるのですが、この二人は例外ですね。後々明かされることでしょう。

 ついでに、今はこの二人の実家を拒絶しているカイリですが。



 教会の総本山がある首都にいる以上、関わらないわけがないですよね(超笑顔)。



 カイリには後々諦めて頂きたいと思います。



 また、カイリの前世の両親ですが。

 ちらっとカイリが漏らしてはいますが、カイリ自身は両親と冷めた関係にはあっても、彼らに愛されていないとは思っていません。

 むしろ、一応愛情はあったのだとは思っています。


 いつも夜が遅いのに、朝早くから毎日弁当を作ってくれる労力とか、一緒に過ごすことはほぼ無くても、誕生日は忘れずにケーキを用意してくれているとか。

 カイリは孤立してひねくれてはいたのに、そういうところに気付いてしまうので、苦労するな……と思います。


 ただ、これがカイリなのでしょう。


 前世で淋しい人生を過ごしていた分、今世ではたくさん愛された人生。

 前世で歩んだカイリと、今世で歩いてきて、今も歩き続けているカイリ。


 前世とは異なる道を歩いて今を作り上げていっているカイリが、どの様に変化していくのか。見守って頂ければと思います。


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