哲学をするにあたっての注意事項

ペンと紙を用意したら、哲学をすることができます。しかし、当然気を付けなくてはならないことも存在します。

では、それは一体何なのか?これから一つずつ見ていきましょう。


1.自分の考えを具体化する

哲学的な議論があまりに白熱してしまい、その議論が極めて抽象的になってしまうことが多いと思います。そして、抽象的になりすぎると、ほとんどの人がその考えについていけなくなります。先ほど、哲学の仕方について述べました。自らの「解答」に理由と具体例を必ず書き付けてほしい、と。

これは、その「解答」がしっかりと、誰にでも理解できる妥当性を持たせるために行わなくてはならないことなのです。

例えば、誰かが「愛とは憎しみである」と、主張したとしましょう。

この場合、なぜ、「憎しみ」と定義づけられるか、理由を述べなくては、私もあなたもさっぱり分からないことでしょう。さらに、その理由の具体例を聞き出します。具体例を聞き出すことで、より理由の持つ説得力が増すからです。

「私は以前彼女に依存されて、非常に苦しい思いをした」とか、「彼氏のことを強く束縛しなくては心配だったとか」、自分のこれまでの経験から導くとよいでしょう。


2.言葉遊びにならないようにする。

本や新聞といったものを通して、言葉だけで覚えた事柄というのは、どうしても自分の経験が伴っていないため、本当かどうか疑わしい可能性があります。

晦渋な哲学者の考えからインスピレーションを受けることは良いことですが、それだけに止まらず、自分自身の経験と照らし合わせて、その議論が正しいものか考える必要があるということです。これは哲学をする上で、最も大事なことなのです。先ほど、「愛とは憎しみである」という主張に、自分の体験に基づく理由付けを行ったと思います。

言葉だけに留まらず、その言葉を自分のなかで咀嚼し、理解した上で発言、記述する。そうすると、あなたの哲学は、本質的な議論が可能になることでしょう。


3.対話する相手を見つける

自分の中だけで、解決してしまう問題は多いと思います。その方が楽だし、しっかりと自分のなかで考え抜くことで、客観性が持てると考えてしまう人も多いと思います。けれども、そのようにして考え抜いたものでも、客観性と呼ぶには十分ではありません。何故ならば、自分の考えにはどうしても「主観」の見方が入ってしまうからです。

そのため、自分の考えを「客観視」してしくれる、「他者」を常にもうけなくてはなりません。

友人、先生、時には家族でもいいですし、積極的に自分の考えを批判してくれる他者を持つことが、より哲学的な議論を正しく導いてくれることでしょう。

哲学対話、哲学カフェというイベントでは、一般の方が多く参加して、一つの問いかけについて熱く議論します。このような場には、自分の考えを客観視してくれる他者が存在するので、自分の哲学を切り開くのに最適な場所です。

このエッセイを読んで、是非あなたも哲学する機会を持ってみましょう!!( v^-゜)♪

拙い文書ではございましたが、ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。m(__)m


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哲学の仕方!~自分で哲学する~ 鯖みそ @koala

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