ギフト


ぼくをいじめるひとがいる

ぼくがいじめるひとがいる

ぼくといじめるひとがいる


楽しいことってたくさんあるのに

どうして自分を削ってゆくの


あのこがあそこで泣いているのに

どうしても寄り添えないそれが悲しい

あのこの笑顔を知っているのに

こころの中から消し去りたいんだ


ぼくの頭は皆なとの未来を思わずに

ぼくの腕は今触れたものを突き放す


素敵な何かを作るひとたちは

いったい誰のために作るのかな


自分のために何かを作るのは

なんだかちょっとつまらない


自分のためにだけ考えるのは

なんだかちょっと寂しいよね


ぼくをおとしめるのはいつもぼくだよ

ぼくをいじめるひとはいつもぼくだよ


オレンジ色のキャラバンが

熱く凍えた荒野を渉って行くよ

とても素敵な我楽多を

皆んなに届けに行くんだね

君の瞳もきっと輝く 切なく煌る


キャラバンは行く

キャラバンは渉る

何もない処に足跡をつける

何かを想った軌跡をつける


何にもない頭に落ちた宝石


誰かに何かをあげるんじゃないんだ

誰かが幸せになることを考えること

思いやることそれがギフトなんだね

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