「男の子らしさ」「女の子らしさ」

男らしさ、女らしさとは。

 

11/19は国際男性デーなんですって。

まぁ、フェミニスト云々ということはさておいて。

男の子らしさ、女の子らしさっって、創作で避けて通れない面だと思うので、今日はそこらへんを深掘り。ちょっと、謎かけにも近いかも(^^ゞ


いきなり話がそれるのですが、

近年、だいぶ男性の子育て参画が当たり前になった気がします。

チビ達が保育園の時、送り迎えや参観日。男性は少なかった。

もっと言うと、デパート等商業施設で、おむつ交換台が男性トイレにある場所も少なかった。

本当に充実したなぁって思います。


これはお父さんが、子育てに参画するのが、スタンダードになってきたからだと思います。もちろん、まだまだ足りないと思うし。もっと、男性が関わるべきだと思いますけどね。



スタンダードということは、ある意味

「標準化」

「アイコン」なんだと思うんです。


僕らの世界って

「こうあるべき」

「こういうロードマップで」

って理想型が提示されている。


でも、そのロードマップに乗れないと

息苦しかったり

生活がしにくかったりする。


だから、流行を追いかけていった時に

みんなが似たような髪型を目指すし

同じような服装で、トレンドに収まろうとする。


奇抜なファッションアイディアは、 敬遠されるけど

インパクトがあるとファッションリーダーになったりする。


らしさは、標準化。

「アイコン」なんですよね。

僕ら、創作をしていると、アイコンが非常に便利で。


だって、可愛い女の子はこう。格好良い男の子はこう。

主人公は僕らの感性に似た、ちょっと抜けていて。でも、ここぞという時には行動力があって。そこは自分にないものを求めてしまうけれど。


「アイコン」であることが悪いとは思いません。

でも思考放棄するのも違うと思う。


男の子、女の子。そういうアイコンで見ても良い。

でも「その人」を見ることが大事なんじゃないだろうか。


ぶっちゃけ、異性愛でも同性愛でも「その人」には変わらないわけで。


お母さんがワンオペという話を聞く度に

「これだから、男親は……」

という声を聞くことがあります。

でも、そこは「男親」ではなくて「その人」なんですよね。


「男の子らしい」

「女の子らしい」

「自分らしい」


らしいって?

ATOK先生に調べてもらいました。

________________

らし・い

〘接尾〙《形容詞型活用[文]ら・し(シク活)》

1 名詞に付いて、…としての資質を十分に備えている、…と呼ぶにふさわしい、などの意を表す。「男―・い男」「春―・い陽気」「人間―・い生活」

________________


資質や、その状況に足る。ということですね。

ということは

「らしいと」いう言葉は、かなり上から視点の押しつけなのでは?

と思ってしまいます。


だから、少なし。

「現在のトレンドらしい」

「ライトノベルらしい」

と純然と向き合い。時にトレンドを惜しみなく、吸収し。自分のオリジナリティーを妥協なく表現する書き手も。そのアイコンのみではなく、自分の嗅覚や感性で作品を探し出す、読み手の方も。


「らしい」は自分が決める。

それでいいんじゃないかなぁ、と。


いや、なんとなく思っちゃうのは。

満たされないこと。

消化不良なこと。

もっとわくわくしたいこと。

ドキドキしたいこと。


そういうことが、物語に詰まっているの気がして。

作者と読者が交わると。そこは「らしさ」で表現できないエネルギーが集まっている気がするんですよね。

通常で考えれば、一方通行。全然、ライブじゃない。

でも、読者と交錯することで、一方通行の物語がライブになる。


創作はアイコンを活用することで便利に表現するのに

アイコン化されたくないという、この不条理な欲求。


でも、それで良いんだと思います。


また話がそれるんですが

AIRエアというユニット(すでに活動中止)が出した曲で

「ME,WE」という曲があります。


タイトルを言いかえてみたら

「俺、俺たち」


こういう感覚かなぁ。


「俺、俺たち」

そういう表現ができたら良いなぁって思うし、そういう表現を一緒にしたいなぁって思うんですよね。


生きにくくて、息のしにくい世界で、

共感して。そして言葉を紡ぐ。


でも「アイコン化」は仕方がない。

トレンドを追い求めたら、標準化は避けて通れないから。


でも、そのなかで、生まれるオリジナリティー。


「その人だから」を書きたいし、

読みたいと思ってしまいます。


その人「らしさ」よりも

その人「だから」見たい。



だって、認めてもらう必要なんかないもんね。


あなたは、すでに

「あなた、だから」

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