HHKBで小説を書こう!(高級キーボードのご紹介)

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

物書き好きによる物書きさんに贈る、尾岡商店繁忙録。今回も初めていきたいと思います。


店主が全然繁忙していないこと、お許しください(マテ


さて今回は、店主的に、物書きであれば道具にこだわって欲しいと思い、前回もちょっと紹介しましたが、高級キーボードをご紹介したいと思います。


HHKBです。



 僕が使用しているのは、最上位モデルで税抜き¥35,000-(執筆時)


「え?」って思われるかもしれない。

「キーボードですよね?」って思われるかもしれませんね。



桁が違うのでは、と。もちろん、最上位機種ですので、それより下のモデルもありますが、まぁ金額は激安になることはありません。

そこは本家サイトをご確認ください。

プログラマーに愛用者が多い、本キーボードですが、物書きのお供にも是非おすすめしたい!




【今回のお品書き】

 1 HHKBって?

 2 尾岡がHHKBを購入しようとした理由

 3 打鍵感は病みつき(ただし工夫は必要)

 4 キー配置はどう?

 5 タッチタイピングしやすいかもよ?

 6 可能ならオプション品購入を検討 (パープレストは必須)

 7 道具が良いからと言って傑作が書けるわけでは……?






1 HHKBって?

正式名称は【ハッピー・ハッキング・キーボード】

つまりHHKB。


プログラマーが理想とするキーボード配列を基に設計。

PFUから販売されている外付け高級キーボードになります。

世の中、キーボードの数は多いです。デスクトップPCに多いメンブレゾン式、ノードに多いパンタグラフ式、ゲーミングPC愛用者に多いメカニカルキーボード(こちらに手を出すと、最早沼と言われていますが)

HHKBは静電容量無接点方式。気持ち良い駄犬感は、これが原因です。

HHKBで検索をすると、よくセブンイレブンのATMのテンキ―、と書かれていますが、実際に現物を触ると、やはりHHKBの感触が好きですね。こういうのって実際に文章を書いてみないと分からない気がします。



2 尾岡がHHKBを購入しようとした理由

我が家のパソコン作業スペースは決して広くありません。

そして、ノートパソコンを使用していることから、普通に考えたら、外付けキーボードって本末転倒って、思いますよね。


でも、しっくりこないんですよね。

それは幼い時に、今や死語のワープロ専用機のキーボードに触れていたのもあるのかもしれません。


その中で、より良い環境を探し求めていく中で巡り合ったのが、静電無容量無接点方式で。

HHKBとリアルフォースという、どちらも高級キーボードがあるのですが、僕はHHKBを選択しました。理由はコンパクトだから。

物書き環境改善から、キーボード、ノートパソコン台の購入を考えていたのですが、まずは真っ先に思ったのがキーボード。


でも作業環境はそんなに広くはないので、できるだけコンパクトが良い。それが理由ですが、持ち運びの面からも、非常に有用でした。



3 打鍵感は病みつき(ただし工夫は必要)


言わずもがな、打鍵感は最高です。多くのレビューやブログで書かれていますが

まさしく「スコスコスコスコ」って感じなのです。

今まで使っていたノートパソコンのキーは、光学キーボードで、メカニカルキーボードの青軸に近い打鍵感なのですが、そいつと比べるとカチャカチャうるさい印象。

本当に静かで、ガチャガチャしない。


というのも僕が購入したHHKB HYBRID TYPE Sは

スピードと静音性の「S」


HYBRIDは有線とBluetoothの両方も使え、キーマップ変更ツール(キー配置の変更できる)も使えるという優れものです。


それ以下の打鍵感って、あまりレビューされていないんですよね。でも、ある方のレビュー読むと、逆に入力が楽しくなるとも。ここらへんは試し打ちできたら良いのですが、残念ながら、限られたお店(主に関東圏、関西圏)でしか試し打ちができない鬼仕様。どんなキーボードか見たければ、ユーチューバーの方の入力動画か、お友達で所持している人がいたら見せてもらうしか無いという鬼仕様。



ただ打鍵感に関して言うと、キーボード下にクッションになるラバーゴムも、スプリングもないので、強く打鍵すると指に響きます。机の材質にもよるけど、指や腕が打鍵方法によっては痛めやすくなる。


ソフトタッチでも、底打ちしなくても入力できるのが静電容量無接点方式なので、叩きつけるような打鍵は、あまり向きません。


別売りオプションとして吸振マットがありますが、売り切れだったので、僕は下にタオルを敷いてます。今後、購入予定。


あと、【6】で後述しますが、キーボードがこの打鍵感を出すために高さがあるので、パームレストは必須です。無しでやったら、僕は手首を痛めそうになりました。



4 キー配置はどう?


HHKBにはF1等のファンクションキーがありません。【Fn】キー+【数字キー】でファンクションキーの動作を可能にしています。


HHKBは従来のコントロールキーの位置に【Fn】キーがあるのですが、丁度、左手小指を猫の手のように丸めると、ほぼホームポジションをくずすことなく、ファンクションキーの操作ができるので、おすすめです。


もう一つの特徴である、コントロールキーが【Caps Lock】の位置にあるのですが、これもホームポジションを動かすことなく、キーボードショートカットを入力できるので、本当に使いやすい。



もう少し言うと、日本語配列と英語配列で、キーボードに大きな差がある。英語配列では、なんと矢印キーすら無いという、徹底シンプル使用です。矢印キーも【Fnキー】+……で操作するんですよね。

個人的には、物書きとしては、どうしても微修正で戻ったりするので、執筆ツールとしては、日本語配列が大きなウェイトをしめるのではないかと思います。


ただ玄人受けをするのは、愛好家は英語配列が多いですね。

ちなみにタッチタイピングが完璧にできる方は、キーに字が印字されていない無刻印モデルなんてものもあるので、よろしければ考慮にいれてみるのも良いのではないかと。

(格好良いと思いますが、尾岡には無理だと思いました)



5 タッチタイピングしやすいかもよ?



独特の形状をしてまして。

本家サイト曰く

――すべてのキートップ面を中央方向に向けた

  「シリンドリカルステップスカルプチャ」――。


と言うらしいのですが、確かに吸い付くような感覚がある気がします。ただ、入力しやすいのであって、誤字をしないという保障をするものではありません(笑)





6 可能ならオプション品購入を検討 (パープレストは必須)


前述しましたが、パームレスト・アームレスト(手首保護)は必須です。むしろ同梱販売すべきだと思います。僕はFilico製木製パームレストがあったので、今はそちらを使用していますが、近々、純正パームレストを購入しようとたくらんでいます

(言い方


あとPCやMacでキーマップ変更ツールを使用するのであればUSB-Cケーブルが必須ですが、本体には同梱されていません。


純正版はL字型になっていて、背面がジャマにならない優れものです。

ただ、僕は100円均一ショップで購入したケーブルを使用しています。

Bluetoothも良いんですが、じっくり文章を考えたい時は有線が安心です。



ということで、とても素晴らしいキーボードなのですが、

キーボード使用環境は少し整える必要があります。それを考慮すると、実は定価 税抜き¥35,000-(執筆時)は、さらに跳ね上がるわけすが。

その他にも持ち運び用のケース、防塵に最適なキーボードリーフ(カバー)、Macユーザーであれば、ノートパソコン用キーボードブリッジ等、興味深い商品がたくさんあります。





最後に……。

物書きとして、HHKBは最適かと問われたら、僕としては最適で、書くのが楽しくなって、実は許可を得て職場にも持ち込んで使っている状態です。


ただ、個性的なキーボードであるのは確か。安い買い物でもないので、その辺りはやはりよく検討された方が良いかもしれません。


確かに、ずっと書いていたくなるキーボード。

それが僕にとってのHHKBでした。




 結びとして、本家サイトに掲載されていた

 HHKBについて、一文を引用させていただきます。




 アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。

 馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。

 いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。

 【東京大学 名誉教授 和田英一】

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