第2話デート

裕文は、泰代の事をかわいいと思っていたのに、いきなり怒られて、返すことばが無かった。

「どうせ、その子の代用品だと、そこまで言うようじゃあ、この話は無かったことにしようぜ」


1週間後、泰代から

「ねえ、まだ、怒ってる。ごめん言い過ぎた。また、仲良くしてよ」

「ああ、いいよ」

「俺って、泰代なしでは、いられないんだ」


「ねえ、今度デートしようか」

「ええ、いいわ」

「どこに、行こうか」


「デートだったら、ショッピングかUSJか海遊館か京都じゃない」

「天王寺動物園なんかどうだろう」

「えーっ、ださーい」


「そんなことないよ、ライオンだって、キリンだって居るし」

「動物園なんて、幼稚園以来よ」


天王寺動物園に着いた。

「まず、草食動物エリアから見よう。アフリカの草原みたいにしてある。次にカンガルー。フラミンゴ」


「なにが、おもしろいの」

「だから、動物園なんて、ださいって言ったじゃないの」

「おもしろいじゃないか。ライオンに虎が居る」


「パンダでもいれば、別だけど」

「パンダはアドベンチャーワールドだな。あそこは、日帰りでは行けないし」

「何考えてるのよ。泊りなんてしないわよ」


「まあ、今日は散々だね」

「こっちが、散々よ」


1か月後、USJに行った。まず、ハリーポッター・ライドに乗った。次に、ミニオンライド。それから、フライングスヌーピー、ハローキティのカップケーキ・ドリーム。その後で、ハリウッドエリア、ニューヨークエリア、サンフランシスコエリア、ジュラシックパークに行った。


「ほらね、動物園より楽しいでしょう」

「そりゃあ、こっちの方が、値段が5倍・10倍もするんだもの」

「負け惜しみを言って、本当は、ものすごく、おもしろかったでしょう」


「おもしろかった」


「はい、素直でよろしい」


「次のデートからは、私に、まかせてよ」

「そんなに金を使えないよ」

「1円だって使わないで、デートができるわよ」

「どんなところが有るの」


「ダスキンミュージアム、赤穂海浜公園、和歌山マリーナシティ、カップヌードルミュージアムなどが有るわ」

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