「……仕事、辞めたいんだけど…… 」

「ん⁈ そーなんだ。じゃまず辞めちゃいな」

「理由、聞かないの？」

「ああ、聞くよ。後で聞く。今聞いちゃうとオレがなに話しても辞めない方向前提に説得してる感じになりそーだからさ、な。」

「…… 」

「泣くなよ。世の中、何とかならねー事もあるし、何とかなる事もある。たくさんある。多分だけど…」

「ミッちゃん…… 」

「いてててて……あのさ、スナギモ、串に刺さなきゃダメ？」

「いや、いいけど……串に刺しづらいのその白いスジ包丁でとんないからだよ」

「え、マジで⁈ コレとんの？マジかぁ〜」

「家庭料理だからさ、焼き鳥屋さんみたいにやんなくていいから」

「え〜早く言ってよ〜。ほら、見てほら、コレ、ネギま。上手いっしょ！」

「うん、上手上手。でもその手で頭かかないで」この人の作る料理はべらぼうに美味い。しかし仕事は車の誘導で暇な時は作曲ばかりしている。料理は美味い。べらぼうに…

「シーちゃん、コレ聴いて聴いて！あーあーあーあーー♫」ボロン……

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