参加した経緯と缶カラダンボールの特徴

 ダンボリアンの何日前だったかなー、たろっくさんが司会に決まった日。確かめてみると、11/25でした。その時に僕もネットで言葉を寄せていまして、




“たろっくさんが司会!


感動で体が震えています……とうとうこの日が来たか。ビックイベントの司会を務める日が来たか。この人なら大丈夫です!これからもそのパワーで突き進んでいくでしょう。



たろっくさんを、皆様よろしくお願い申し上げます。


ぼくもダンボリアンに伺います”



 最低でも、この時僕自身は製作者側として参加する気は一切なし!テレビでダンボリアンが流れた場面は偶然にも見たが、ちょうど銭湯の湯上りしたタイミングで映っていたところを“ふーん”と眺めていただけ。一般大衆?の反応でしょうね、これこそ。実際に現場にいらっしゃったら違うんでしょうけど。


 そんな僕がなぜ参加したか。これこそ青森の七不思議に入るだろうくらいの話でございます。それこそちょうど僕が名乗っているペンネームが“かんから”だったんで、“缶カラ”で出たらどうなるんだろう?と思っただけで。“缶カラ”ならば開催までの短い期間でも作れるのではないか……なにか筒状のものを作ればいいだけなのだから。柄はお世話になっているたろっくさんのMANJInationで。



 と、簡単に捉えていた。その時までは!


すると案外難しい。段ボールってのは基本的に正方形のものであって、丸くするために作られてはいないわけで。どっかで“割れヒビ”ってのがどうしてもたってしまう。いくら銅線で形を保たせようにも、銅線の方がけっこう変形するので思ったようにいかないんです。



 ではどうするかと。思いついたのが“ハンガー”。プラスチック製のハンガーの掛けるところを切ってしまえば、ほどよい傾きを持つ二等辺三角形の完成!これを内部の骨組みとして、段ボールの形を固定できました。ついでに副産物もございまして、底辺が“持ち手”と変わり、中から手でつかんで様々なことができるようになりました。結果として次の動作が可能に。



①上下に動かすことができる



②どこへ行くにも機動力がアップした(=動きやすくなった)



③つかみながら、回れる。



 ③に関してなんですけど、もともと持ち手とは別に ”こういうことができたらいいな” とは考えてました。ねぶた祭りを思い起こすと、こういうキャラはいるんですよ。同じ筒状のでぐるぐる回る奴が。ただそれは中の人は回ってなくて、筒状の何かしらのものが回る仕組みなんです。電気仕掛けなのか、他の方法があるのかわかりませんが。ですけど僕の場合、こうは作れなかった!残念!!そして中の人が一緒に回る羽目に。



 結果として、それがウケたみたいなんです(笑)開催地が青森市だけあって、そういう存在をほとんどの人が知っている。”なんで中の人も回ってるの~”ってので反応してくれる。足元を見れば一生懸命回っているようだ。よくあの人、目が回らないな~。


 そして次に



④子供達を中に取り込む。



 だいぶ子供達と遊んだんですけど、一部では ”中の人大賞” を作るべきではというお声も頂きました!新聞なんかでも、やっぱり目立って見えたんでしょうね。運営側のキャラや他の出場者を差し置いて、制作時間がちょぴっとしかない僕のキャラが大きく紙面を飾ってしまいました。運営さん、次こそはご検討ください!





 ともかく子供達とめっちゃ馴染んだんです。そのうち高ーく持ち上げて自分含め子供達を一人ずつ、最大三人まで“内側”に入れていく。きゃっきゃっととてつもなく喜んでいた!一緒に騒ぐ子供達のほとんどが男の子で、まあ~中でも暴れまくる。笑顔で”出せ~出せ~”と叫びまくる。ただ女の子も入ろうとして一瞬”何か親に言われないだろうか”とびくびくはしましたが(中はとても狭い空間なので、密着をせざるを得ない環境)、まあ”入れてくれ”と迫ってくる。ひとまずは一瞬だけかぶせて取りました。ご安心ください。



 ただ反作用?副作用?というか。こんどは子供達がヒートアップしすぎて、缶カラダンボリアンから僕を引きずりだそうとし出すんですよ。そして五人がかりで持ち上げられて、僕は外へ出されました。いや~すごいわ、あんたらの勢いが。んでコロコロと転がしたり中に自由に入ったり。後で確認したら、内部構造はめちゃくちゃでした。ハンガーは完全に破損。でも楽しかったから、よかったでしょう!


 ほか段ボールならではの特徴として



⑤太鼓のように中から音が出せる。



 静かーに段ボールの中にいて座っていると、外の道行く人からは”大きな缶カラがそこに置かれている”としか見えないんですよ。まさか中に人がいるとは思わない。特に入り口から来たばかりの人はそう思うでしょう。そーーう思わせておいて、突如として音を出す!びっくりして、これまた子供がよってくる!けっこう音も大きいので、あたりに響いて注目もされる。あとは拍手代わりに叩いたり。





 結構いろいろなことができました。単なる筒状の物なのですが、単純明快な物だからこそできることも多い!参加者は複雑な物を作るのもよし、同じようなのを作って暴れまくるのもよし!ごらん頂く方もご一緒に、好きなよーーーうにお楽しみください!

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