コーディングルールの作り方~発展編~

コーディングルールを自在に作れるようになると、分析の幅が広がります。

なので、コーディングルールの作り方にそろそろ慣れましょう!


小説を分析する際には、


パターン1:キャラの名前で作る

パターン2:感想を参考に作る

パターン3:物語のテーマから作る


という3パターンでおおむね大丈夫だと思います。


パターン1とパターン2は前回までに紹介しました。


そしてパターン3についてですが、

これは作者本人が分析するのであれば、簡単だと思います。


作品の中で重要な役目を持っているものを採用すればいいのです。


海が大事な小説なら、


*海

海 or 波 or 浜


としてみたり。



コーディングルールを作る際には、

「関連している言葉を思い付く限り入れていく」

というのがコツだと私は思っています。


ぱっと思いつかない時には、

関連語検索を使うとその助力になります。



「ツール」→「抽出語」→「関連語検索」を選択します。


そして出てきた、関連語検索のウィンドウには、

直接入力という欄があります。


その欄に、既に思い付いている語を入力します。

集計単位はいつものように「文」か「段落」で。


そして検索すれば、その語と強い共起関係にある語が出てきます。



これはコーディングルールを作る時以外にも役立ちます。

「自分は、海って言葉の近くにどんな言葉を置く傾向にあるのかな~」

なんて調べたりできます。

ちょっと楽しいです。

自分の文体を改造したい人にはかなり便利かもです。



それから、

コーディングルールを作る際において、


*海

海 or 波 or 浜


*海

海 | 波 | 浜



っていうふうに「or」か「|」で区切る方法だけ説明してきました。

でも他の区切り方もあります。



たとえば。


*テスト勉強1

テスト and 勉強


*テスト勉強1

テスト & 勉強


という書き方があります。


「or」や「|」の代わりに、「and」や「&」を入れています。

こうすると、「テスト」と「勉強」の両方がある文章を対象にできます。



さらには、


*テスト勉強2

テスト+勉強


と書くと、「テスト勉強」と書いてある文章が対象になります。

(「+」の場合は、半角スペースを入れないところに注意しましょう)


要するに「テストの勉強をする。」という文章があった場合、

*テスト勉強1 の対象になりますが、

*テスト勉強2 の対象にはなりません。



もう1つ便利なのが、


*スマホ

'スマホ'


というやり方です。


「'」(シングルクォート)でくくります。

Shiftキーを押しながら7のキーを押せば、出ると思います。


この指定の仕方の便利な点は、

「抽出語ではなく実際の文章を見てくれる」

というところです。


スマホは通常、「スマ」と「ホ」という語に分解されます。

(以前「スる」となにかに分解される、というふうに説明したことがあったのですが、それは誤りでした。申し訳ないです)


そういうふうに2つや3つの語に分断されていようが、

「'」で囲ってしまえば関係ありません。

実際の文章を参照してくれます。


うっかり強制抽出語の指定を忘れてしまった時や、

実際の抽出語が予想とは違う結果だった時などに活躍します。



ここらへんを理解しておくと、

コーディングルールを作るのがけっこう楽になると思います。



ですが、指定の仕方はこれだけではありません。

()を使ったりとか、いろんなことができます。



もっともっと知りたいぞ!

っていう人は、

KH Coderのファイルにある「khcoder_manual.pdf」を見てみましょう。

本物のマニュアルです。


こちらの25枚目からが、コーディングルールについての内容になります。


表紙などを省いて数えた場合は19ページなんですけど、

pdfファイル的には25枚目です。


マニュアルの25枚目。

これを魔法の言葉として覚えておいてください☆


もしくは3枚目の目次にある、

「A.2.5 コーディングルール」

をクリックしても該当のページに飛べます。たぶん。

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