質問5.風景描写、心理、人物描写において大切にしている事や読者により的確にイメージさせやすくするためにしている事はなんですか?

むしろいらない説明をしすぎないことですかね。

説明過多が一番分かりにくいと思います。


たとえば、村を描くとする。

その時に『○○村には10件の家があって、ほとんどが木製の家である』という設定だったとします。


それを書くのは簡単ですが、じゃあ、本当にその小説に『木製の家』であることは必要な描写なのかと立ち止まって考えます。


たとえば、その村が物語の中心になるならば必要かも知れない。主人公の故郷であるとか、しばらく主人公が滞在して物語の中心になるとか。

あるいは、後で火災が起きるとか、木製であるということが物語の必要条件であるならば、描写すべきです。


しかし、主人公が通りかかっただけで、ほんの1話登場するだけ、村長がちょろっと情報を喋って終わりみたいな村であるならば、そこまでの描写はいらないと思っています。


『小さな村に立ち寄って,村長の話を聞いた』


これでいいのではないかと。

まあ、さすがにこれはちょっと例示が極端すぎるので反論もありそうですが。


いずれにしても『いらない描写を削り、本当に書きたい描写に集中すること』が僕のやっている工夫ですね。


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なお、心理描写については『人称』や『視点』などの技術的な話もあると思いますが、そこは多くの小説家になるための指南書なり記事なりに書かれているとおりだと思いますのでここでは省略させていただきます。

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