第35話 インクライン

 こんばんは。

 桜が見頃ですね。

 私は京都でサービス業についているので、春の観光シーズンは桜を楽しむ余裕が全くないのですが、珍しく空き時間ができまして、引きこもり体質にもかかわらず、昼間に京都市動物園へ行くことになりました。


 京都駅から地下鉄で蹴上まで行って、インクラインを下りて行きます。

 もちろん、東山駅でも行けるし、市バスでも行くことができますが、私はいつも蹴上で降りることにしています。

 インクラインの道を歩くのが好きだからです。


 初めてと言っても過言ではない桜咲くインクラインを堪能しました。

 多くのカメラマンが桜を撮影していました。そんな中、花嫁さんの前撮りでしょうか。7組くらいのカップルさんが撮影されていました。着物やウェンディングドレス姿で、華やかな桜景色がさらに美しく見えました。

 他にも撮影大会でしょうか、レフ版を当てられた着物姿のモデルさんを取り囲むカメラマンさん達がいたり。観光の人たちもスマホ片手にインクラインと桜の撮影に余念がありません。

 とにかく、人が多かったです。


 インクラインに映える桜は満開に近いように思いましたが、まだまだ楽しめると思います。

 そして、疎水を行く舟の実物を初めて見ました。

 パンフレットやポスターでは見たことありますが、実物は割と大きかったです。もっと小さな舟でいくのかな、と思っていたのですが、何事も一見は百聞は如かず、ですね。


 こうして桜を楽しめたわけですが、やっぱり人が多いのはちょっと苦手です。

 そういえば、私のスマホの桜の写真は一枚だけ。

 インクラインでふと足を止めた時に綺麗だった桜の写真です。

 花嫁さんたちはインクラインを散歩するたびに初々しい新婚の桜の頃を思い出すのでしょうか。

 そんなことを考えながら、珍しく出歩いて疲れてしまって寝落ちした今日この頃。

 

 

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