第14話 さよならの別称②

 葬儀はキリスト教式で執り行われた。老人の納骨式に参列してくれる者は決して多くはないが、斗真は大きめの会場を取って司祭も手配した。

 既に燃え殻と化している老人との別れを追悼ミサで惜しんだ後、納骨式が行われる。以前は教会の納骨堂だったが、今回は斗真が近くの霊園に綺麗な新しい墓を建てたのでそこに運ばれることになる。

 斗真より一足先に会場についていたレディは、顔見知りのクリスチャンたちに挨拶をした後、既に面影なく物言わぬ骨をじっと見つめた。

 それこそが彼がこの世にはもういないという証だろう。――今までならどうして、と問いかけたかもしれないが、もう言わない。これは運命だったのだ。

 葬儀は斗真が到着してから粛々と執り行われた。追悼ミサの後、霊園に移動する。墓前にて司祭が聖書の朗読を行い、全員で賛美歌を歌う。

 それが終わると綺麗な墓の下にレディの愛しい人が納骨された。


 献花になると、みな老人の好みをよく知っていたようで、生前愛した洋花――アイリスの花ばかりが手向けられた。

 レディはその花々をじっと見つめていた。

 祖父の死さえ運命のせいならば、両親を同時に失ったこと、引き取られた先の祖父の目が不自由だったこと、全てが運命のいたずらだったのだろうか。こうして何もかもが淡々と終わってしまうのだろうか。呆気なく、燃えてなくなってしまうのだろうか。

 それなら、生きていく意味なんて。

 レディが目を細めたそのとき、嗄れ声が響いた。

 ――レディ、どこにいるんだい。

「……っ」

 祖父の声が聞こえるはずもないのに、それでもレディは背後を振り返った。違う、違うわ、と自分に言い聞かせる。記憶が頭の中でリフレインしただけで、決して耳に届いたわけじゃない。

 そのはずなのに、身体が勝手に声の方向を向く。

 ――だって私が手を伸ばさなきゃ、盲目の彼は一人で歩けないんだもの。

「バ……」

「レディ!」

 よろめいたレディの身体を斗真が支えた。レディは今一度、墓石を確認する。添えられた洋花は、全て祖父が好きそうな色をしていた。

「My buddy……わたしはここよ……ここにいるわ……」

 レディはそう言って自分の顔を両手で覆った。

「バディ、……Buddy? 君はお祖父さんのことをそう」

「呼んで、た」

 Buddyは直訳すれば相棒や、相方と言う意味で、大人の男性に対して親しみを込めた呼び名だ。Darlingなどのように直接的ではないにしても、家族に対して使う言葉ではない。

 レディが本名を使わなくなったように、老人も祖父であることを忘れていたのだとしたら、そう考えて、斗真は目を何度か瞬きさせた。

 レディは目に溜まった涙を零さないよう、懸命に目元を拭い、自分を支える斗真の腕を掴んだ。

「わたしの、全部、なの……」

 レディを構成する大切な、失いたくないなにか。

 守られて、故に縛られた。その首輪を、レディは愛していた。

「私、それでも幸せにならなきゃいけないと思う?」

 斗真に問いかけるレディの目は潤っていて、斗真は答えるのを躊躇った。きっと答えたらレディは泣いてしまうから。

「きっと、彼は誰よりも君の幸せを望んでる。幸せになるんだ、彼のためにも」

 ――お嬢さんレディ。幸せになりなさい。

 レディの脳裏に強く残る声は嗄れ声で、斗真のように澄んだ声色ではない。けれど確かに重なった、同じ声に聞こえた。

 レディの目から一筋の涙がこぼれたのを見て、斗真はやっぱり、と息を吐いた。それでも、答えない選択肢はなかったのだから、仕方ない。たとえそれがどんなにレディにとって苦しい答えでも。



 全ての次第を終えると、教会に併設された幼稚園の子供達が、お墓の前でわんわん泣いた。

 大きい声で寂しいや悲しいを言えなかったレディにとって、子供達の様子は自分の代わりのようだった。心の糸が解れたような気がした。

 レディがシスターや司祭と談話している間、少し離れた場所で見守るように佇んでいた斗真に、年老いた男性が声をかけた。

「君」

「ああ。先日はどうも。あなたも、参列してくださったんですね」

 足元の覚束ない老人の腕を斗真がとって支える。

「生き残っている彼の数少ない友人として当然だ。これを」

 老人の手には何やら写真のようなものが握られていた。斗真はその古びた写真を受け取る。紙の劣化などから見ても、かなり前のもののようだ。中に写っている女性は十代後半から二十代と言ったところか、とても美しい。

「これは?」

「春香さんの写真だ。あの孫娘に渡してやってくれ」

「春香さん……聖園友春さんの娘さんですね?」

 斗真が調べ上げた、レディの祖父は聖園友春、そしてその長女がレディの母、聖園春香である。そうやって確認しながらもう一度見ると、聖園春香は確かにレディと生き写しかのようにそっくりだ。

 そして、ピエタの聖母マリアにもよく似ている。つまり、レディは聖母マリアによく似ているのだ。

「ああ……よく、似てるだろう、孫娘にも、聖母にも」

「はい」

「奇跡だよ」

 老人はそう言うと他には何も語らず、確かめるかのように斗真の肩や腕に触れた。

 友人の孫娘を大切にしてくれ、と斗真はそう言われてる気がして身が引き締まる思いだった。

 しばらくそうした後老人は最後にニッコリ微笑むと、杖をついてその場を後にした。

 共に宗教的迫害にあいながら、祖国の敗戦を見た同胞。最後に生前愛した花と、思い出を手向けて去っていった。






「いいの? これも? 捨てちゃうよ?」

 蘭はそう言って大きいビニール袋にガラス製の灰皿を入れた。レディは「分別……」と言いかけたが喉に押し込んだ。手伝いをお願いしておいて余計なことは言うまい。

 レディの家のリビングで、ほとんど捨てるの決めたものたちを雑多にビニール袋に詰め込んでいくと言う作業を、レディと蘭は繰り返す。

「持っていくのはここに入ってるのと、キャリーだけ」

 レディは大き目の段ボール一つに収まる自分の荷物を見つめる。片づけ始めてから自分の持ち物が異様に少ない事に気づいた。元々キャリーバッグ一つでこの街に来たとはいえ、こうまで物欲が無かっただろうか。思い起こしてみても、紅茶くらいしかこだわっていたものはない気がする。

「ええっと、服と化粧品と、――マリア像?」

 服は最低限着回せれるのと制服さえあればいいし、化粧品も多くない。少ない荷物の上にちょこんと置かれたマリア像は十年近い時を重ねて、傷や汚れがついている。祖父が愛煙家だったので、やに汚れかも知れない。

 レディはふっと息を吐いて、マリア像を手に取った。

「あの人の遺品はこれだけでいい」

「ほんとに? ほんとにこれだけでいいの? お祖父さんとの思い出、それだけでいいの?」

 蘭は背後を振り返った。老人が愛したと思しき洋書たちは綺麗に紐で括られ、売ったら値が張りそうな銀食器セットも不燃ごみのエリアに分別されている。

「いいの」

「だって……だってレディ、お祖父さんのこと大好きだったじゃん」

「そりゃあ可愛がってもらったもの。爺孫は仲が良いのよ。でもあの人が大切だったものが本当に私にとって大切かはわからないじゃない」

 そういって笑うレディは、昨日久しぶりに会ったときよりもずっと血行が良くなっていたし、すっきりした顔をしていた。

 蘭は爺孫以外にも、と思ったが黙っていた。レディが隠したがっていることを、友人としてわざわざ暴く必要はない。

「せめて売ったら? お金になりそうなもの結構――」

「いやよ、捨てるの。残しちゃったら他の人のところで――死にきれないわ」

 木製の物は火葬の時に大概捨てた。残っているのは燃えにくい金属の素材の物ばかり。アンティークは、売れば高価なものもあるだろう。けれどレディは中途半端なことをしたくなかった。

 レディは祖父が買ってくれたオルゴールを手に取ってねじ巻きを回す。慣れ親しんだあの童謡が流れてくる。

「……お別れ、するんだね」

「もうしたの。でもそうね、これはけじめ」

 蘭はじっとレディを見つめる。目を伏せたレディには以前のような虚無感は見えなかった。自分の意志を強く持っているように見えた。

「さて、日が暮れるまでに終わらせたいから頑張ろう。お礼に夕飯をご馳走するわ」

「え、本当?」

 蘭は歓喜の感情を隠し切れずにレディに抱き着いた。そもそも家に上がったことすらなかったレディの自宅で、食事をご馳走になれるとは思わなかったからだ。

「斗真も、夕飯食べに来るって言ってた」

 誘ったのはレディの方だが、斗真はレディがちゃんと食事をするのか確認して、しなければ怒るつもりだろう。

 もう流石に意地を張る気はないので、レディは斗真が置いて行ったお金から少しだけ使って食材を買った。誰かに作る言い訳が無ければ自分では絶対に使わなかっただろうから、いい機会というやつだ。

「斗真さん心配なんだぁ」

「ふふ、だからね、蘭。佐々木さんと四人で――」

「うっそー!? 佐々木さんも来るの! レディありがとうーっ」

 蘭が眉を八の字にして笑うと、レディもお淑やかに笑った。口を大きくあけて笑わないのは、レディに老人が厳しく教えたからだろう。下品な笑い方をするなと。蘭にもそういう人が欲しかったな、と少し羨ましい気持ちになった。


 昨日、レディが葬儀場に向かっている間に、蘭は斗真からレディの家の合鍵を受け取っていた。

 寂しいや悲しいを分け合う相手が必要だと、それは自分では難しいと斗真は言っていた。あまりにも斗真とレディの環境は違うから。

 今まで一度も踏み入れたことのない友人の家だ。緊張しつつ蘭はレディが帰ってくるのを待った。

 暫くして、斗真に伴われて帰ってきたレディは目を真っ赤に腫らしていた。泣いたんだろう、あんなに強情なレディが。不謹慎だが、蘭は嬉しかった。蘭とレディは似ているから、泣きたい時に泣けない辛さを知っているから。ちゃんと泣けたのなら、本当に良かった。

 帰ってきたレディより先に泣いて抱き着いた蘭の頭を、レディは何回も撫でた。ありがとうとごめんなさいを何度も繰り返した。


 そして一晩明けてレディに蘭が頼まれたのは、家の片づけを手伝ってほしいという事だった。

 なんでも、斗真が未成年後見人になるから、住む場所を指定する権利が発生するらしい。

 斗真は、レディが望むなら変わらず自宅に住んでいても構わないと譲歩したが、レディの方から、でもあなたの希望は同居なんでしょ? と問い直して斗真が頷いた。結果として白鳥家に引っ越すことになったのだった。

 引っ越しの準備は斗真も手伝いを申し出たが、次の日に貯めこんだ仕事がある、と佐々木に諭され、せめて力仕事の多い書斎の片づけだけ手伝うと食い下がり、昨晩のうちに書斎を片付けて帰って行った。

「ごめんね。二日も学校休ませて」

 一通り作業を終えて、レディは自慢の紅茶を淹れた。この後ティーセットも捨てることになるので、老人とレディが愛したこの家でのお茶会は、これが最後だ。

「ううん、ぜんっぜん平気。てか一日目は別にレディに休まされたわけじゃないし。それにあと、卒業単位さえとればいいから」

「進路、蘭はどうするの?」

「卒業したらマミママんとこで働く! 客からお金持ちの旦那さん見つけて後は専業主婦かな」

 蘭の分かりやすく具体的な未来設計図に、レディはクスッと笑った。

「結婚のことはともかく、接客業は向いてるものね」

 レディは蘭のように、相手をしっかり楽しませつつ、さり気なく自分が得をするような接客はできない。

 羨ましいなぁとぼんやり考えていると、蘭が急に目を輝かせてレディの手を掴んだ。

「レディはどうするのっ? 斗真さんとこで花嫁修業して、結婚? 専業主婦? セレブ妻?」

「待って待って。どうしてそうなるの?」

 早口でまくし立てる蘭にレディが慌てて首を振ると、蘭はきょとんとした顔をして如何にもそれが当たり前だとでも言いたげに首を傾げた。

「えだって付き合ってるでしょ?」

「昨日の話を聞いたでしょ? 斗真は後見人。親代わりになるのよ、付き合うわけがない」

「えーでも」

 斗真には下心があると思うけれど。蘭は頬杖をついて、ティーカップの中を混ぜた。レディは馬鹿じゃない、そんなこと百も承知のはずだ。だとすると。

「わかった! 照れ隠しだ!」

「らーんー? 怒るわよ」

「図星でしょー?」

「違うってば。もう」

 レディは分かりやすい大きなため息をついてキッチンに向かう。そろそろ夕飯の支度を始めるためだ。

 蘭もついて行ってレディを手伝う。料理は得意ではないので食材を洗ったり簡単に切ったり程度しかできないが、それでもレディは嬉しかった。

 盲目の祖父は、手伝わせたら危ないので包丁には指一本触れさせなかった。レディがキッチンに二人で立つのは、亡くなった母の手伝いをした時以来だと思い起こす。

「なんか姉妹にでもなった気分ね」

「いいじゃん姉妹! じゃあ蘭、斗真さんちの養女になるね、白鳥蘭とかかっこいい」

「それは……だから私は別に斗真とは何も」

 レディが頭痛を催していると、ピーンポーン、とインターホンが鳴り響いた。

 火の世話を蘭に任せ、レディは玄関へと向かう。のぞき穴から覗くと、斗真と佐々木の二人が見えた。

 レディが扉を開けると、着替えてから来たのか、二人ともカジュアルな格好で立っていた。


 斗真はリラックス感のある白Tシャツにワイドなサルエルパンツを履いて足元はスニーカーと、いつも以上にカジュアルだ。バランスを保つかのように、上は少し光沢感のあるベロアカーディガンを合わせている。

 佐々木はスーツ姿しか見たことが無かったが、普段着も割ときっちり目が好みなのか、下は細めのジーンズ、上はVネックのシャツにテーラードジャケットを羽織っている。

 二人ともおしゃれだな、とレディは自分の服装を確認した。外に出るわけじゃないからと普段通り黒いレースのブラウスとグレーの水玉模様のスカート、色が全体的に暗いのでカーディガンを柔らかな藤色にして、肩にかけている。ギリギリ合格点だろうか。

 レディが難しい顔をして自分の服を見ていると、斗真がいつの間にかレディに顔を近づけていた。キスされそう――と思ったのもつかの間、次の瞬間にむせ返るような花の匂いがレディを襲った。

「わっ!」

 実際レディは大輪の花々でむせ返ったこれでもかと近づけていた顔と顔の間に、斗真が花束を差し込んだからだ。

「けほっ、もう! 驚いたわ!……花束?」

「うん。食事に誘ってくれたお礼と――遅くなった誕生日のお祝い」

 斗真は悪戯っ子の笑い方で、花に咳き込んだレディを笑う。からかわれてると判断したレディはむすっと頬を膨らませる。

「遅くなったも何も、私たち誕生日の時にはまだ出会ってない」

「方便だから気にしないで。お酒もちょっと持ってきたから四人で飲もう」

 そう言って斗真は佐々木に持っていた紙袋を掲げさせる。少し、というには何本かシャンパンかワインらしきボトルの頭も見える。"少し"の基準を教えて、とレディは辟易した。

「ってかあれ、未成年飲酒はもう良いの……」

「まあ、宅飲みは良いんじゃないですか? 誰かに迷惑かけるわけじゃないし」

 よくはないとレディは思うが、一番その手のことに厳しい言葉を向けそうな佐々木が良いと言っているのだから他に止められる人はいないだろう。きっと蘭も喜ぶ。

 それにしても、とレディは受け取った花束をじっと見つめた。

 色とりどりだがどれも同じゴデチアという珍しい花だ。少なくとも花束でよく見かけるのはカーネーションや薔薇だから、男性が選ぶチョイスとしては珍しい。けれどレディはこの花をよく知っている。昔から大好きな花だった。

「どうしたの? レディ」

「ううん、昔から好きな花だから、嬉しくて」

「花言葉は変わらない愛、ってレディは知ってるよね」

 偶然、ではなさそうだ。興信所はレディの花の好みまで調べてしまうのだろうか。斗真はこういった行為の背景をペラペラしゃべるタイプではない。スマートな分、レディは酷く不安になる。

「ごみを増やすなって言ったんですけどね。受け取ってあげてください」

「あの、ごみにしないで持っていきたいんですけど、お家に飾ったりしてもいいんでしょうか」

「俺に聞かないで家主に聞いて下さい」

「勿論、レディが飾りたいと思うところに飾っていいよ。自分の家だと思って好きにして」

 佐々木の冷めた返しと、斗真の補足によってレディはほっと息を吐いた。良かった。荷物になってしまうのはともかく、せっかくもらった大好きな花は飾りたい。

「ありがとう。とりあえず上がって、人数が多いからビーフストロガノフにしちゃった。お酒があるならつまみになるのも作るわ」

 四人を多いというかどうかは人にもよるだろうが、これまで一人か二人の食事しか作ってこなかったレディにとって、四人は大人数だ。

 ビーフストロガノフと聞いて鼻を鳴らした佐々木は、胃袋を刺激されたのか物欲しそうな顔を作った。斗真が隣でその緩んだ顔を笑う。

「うわぁ好物……あいや、まだ寒いんで嬉しいです」

「ははは、佐々木は素直だね。あーお腹すいた。レディの手料理楽しみだなぁ」

 二人をリビングへと促したレディはその背中を追いつつ花に目を向けた。ゴデチアの花言葉は【変わらない愛】勿論レディはそれを知っている。

 ただゴデチアには別称とでも言うべきか、春と夏の間に咲く花だからこその呼び名がある。

 斗真はどこまでわかってやっているのだろう。偶然なら運命とやらにやたら恵まれている。

 もし全て意図的なんだとしたら、やはり少し怖い人だ。

「Farewell to Spring……」

 ――春よ、さようなら

 レディは鼻腔を刺激する花の香りに、少々の疑念をのせて風に流しておいた。


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