第6話 ついて行く?

「皆さん、困っているようじゃな。」

金チュウチュウは一同を見回して話を続けている。

「ワシは、人間の街に住んでいる、ゴールデンハムスターの金チュウチュウという者じゃ」

「ワシの住んでいる、人間の建物は森から逃げてきた動物達が沢山いるんじゃ。お前達も受け入れることができるが、どうじゃ?」

イノシシが怪訝そうに聞いた?

「俺はイノシシのドトウだ。人間と一緒に暮らす?そんな事が出来るのか?」

金チュウチュウはニッコリ微笑んで答える。

「信じられんのもわかるが、森の様に自由に何処にでも行けるわけではないが、みんな命のある限り、食べ物も寝床も与えられるんじゃ。こんなに快適な場所は他にはないぞ。

ワシの話を信じられんなら、何処にでも自由に行けばいいが、せっかくワシが仲介してやろうと思ったのに、もったえないのぅ。」

ドトウはぽつりと人間は信用できないと言った。


金チュウチュウは目線をドトウから全体に切り替えて言った。

「どうじゃ、今からワシについてくれば安全で暮らせる。安全に暮らしたいものはついてくるがいい。さぁ行くぞ!」


イノシシのドトウは、一緒に来る気配がない。


メラは少し悩んだが、多くの動物達が移動し始めた。

メイチが「ヨボヨボジジイだけど、一度見てみたらどうかな?」と言った。

金チュウチュウはひきつった微笑みでメイチを睨んでいる。

メラはバツが悪くなって、メイチの手を引いて、金チュウチュウについていく動物のグループの中に身を隠し、一緒について行く事にした。

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