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 わたしは開業医の友人に、骨を調べてもらうことにした。男の子の骨とともに、男の兄が拾ってきたという骨も同封する。事情を話して借り出してきたのだ。


 当然のことながら、わたしには得体の知れない骨を他人に送りつける経験などない。どう包装すればいいのか悩んだが、古新聞で包み、適当な箱に入れて送ることにした。押入れを捜索すると、ハンディミキサーの箱がちょうどよい大きさに思われたのでそれに新聞紙で包んだ骨を入れ、コンビニに持ち込んだ。


「こわれものですか?」


 骨はこわれものだろうか。わたしは少し悩んでから首を横に振った。


 友人から骨が届いたという連絡があったのはその二日後のことだった。


「どうやら君の新しい友達が言っていたことは本当だったらしい」


「本物だったのか」


「ああ、両方とも子供の骨だ」

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