第8話 【瑠璃の王石】鈴草結花様

 久々のご紹介は、知る人ぞ知る正統派ファンタジー作品です。

 物語は、ハーシェルとウィル、幼い二人が野原で遊んでいる牧歌的な風景から始まります。

 描写が丁寧で、一語一語が吟味されていると感じます。それが作品の力となって読者の心に響きます。

 色彩の美しさもこの作品の見どころ、ぜひ注目しみてください。

 

 さて、物語はのんびりした出だしから一転、勢いをつけて動きだします。ここまで読むと、あなたはもう物語から目を離せないでしょう。まさに序破急です。

 不思議な石をめぐるハーシェルとウィルの素性とその定め、互いを想いあう二人の別れ、厳しい現実が幼い二人に襲いかかります。

 少女ハーシェルは、持ちまえの芯の強さとウィルへの想いで、度重なる試練を乗りこえていきます。

 

 こういう作品を読むと、読者の気をひきつけるためにエログロを多用する最近の傾向が卑しいことに思えてしまいます。

 実は、この作品、更新がとてもゆっくりしています。

 三年ちかく毎日投稿してとうとう行きづまり、しばらく創作から遠ざかっていた私にはまさに道しるべとなる作品なのです。


 鈴草さんには、ご紹介のお許しをいただいておきながら、こちらの都合で掲載が遅れたこと、この場でお詫びいたします。


【瑠璃の王石】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885316704

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

べらんめえ! この小説読んでから言えってんだい! 空知音 @tenchan115

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ