第57話──猫カフェに行ってみた話

 駅まで自転車で20分ほど走ってからお財布を忘れたことに気がついて、一瞬絶望した。

 お財布を取りに家まで引き返して、また駅まで行って、そこから二駅。なお都会の二駅と田舎の二駅は明らかに距離が違うからな? 二駅ならそのまま自転車でいいじゃんとかは無しな。足が死ぬ。


 で、肝心の猫カフェなんだけど、フリードリンクがドリバで「え?」ってなった。カフェとは……? と哲学できる気もするが、それ言ったらネカフェネットカフェもカフェしてないから然もありなん、だろうか。


 料金は後払い制。一時間か三時間パックか選べるけど、途中での変更は不可。おもちゃやエサはそれぞれひとつ二百円。パックだとおもちゃはセットになってて、交換可能だったのでパックにしてみた。

 カフェなんだから本くらいは持ち込めるかと思ったけど、ダメだった。仕方ないか、危ないもんなあ。

 いくつかの注意事項を聞かされて、両手を消毒して、靴を履き替えて、ロッカーに荷物と上着を閉まって、ドリバで一息。それから猫部屋に入った。


 猫は十匹はいなかったと思う。でも、ほとんどみんな寝てて残念だった。一匹だけ遠くからおもちゃに反応してくれた子がいてきゅんきゅんしたんだけど、近づくとすごい警戒されて逃げられるのでへこむ。せつない。

 あとの子たちはほぼほぼおもちゃに無関心だった。


 餌はカリカリかササミか選べたのでなんとなくカリカリにした。起きてた一部の猫たちはおやつだと理解したのか、すぐさま寄ってきた。びっくりした。ぜんぜん触らせてくれなかったのに。

 寄ってこなかった子含めて、色んな子にあげることにした。あげちゃいけない子がいたから、その子は抜きで。顔の前に差し出したら一応食べてはくれる。でも撫でるとあからさまに嫌そうな反応されるのでせつない……。顔の前にお指やって匂い嗅いでもらってからさわってるんだけどなあ。


 餌がなくなったら寄ってきた子たちも途端にいなくなってまたせつない。近づいても離れてく。せつない……。

 でも触れた子(寝てる子は気持ち的に無理だった)は大抵毛並みが良くてふわさらだった。あとみんな丸顔してた。きちんと育ててもらってるんだろうね。


 こんな感じかなあ。

 都会の猫カフェはもっと値段するらしいけど。管理体制がひどいとこもあるって聞いたけど。子猫コーナーとかあるとも聞いたけど。京都の有名なところ行ってみたいなあ。



 ってことで久しぶりのエッセイ日記更新できてちょっと嬉しい。1000文字ノルマもギリ達成。

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とりとめなく記憶を記録していこうかな 碧音あおい @blueovers

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