第3話 シゴト

「まだ仕事お休み中ですか? よかったら探しましょうか?」


前に利用した職業紹介業者?から電話がかかってきた。

何も言えずに途中で切った。


私は、今は無職だが前は仕事を転々としていて、短いときで1日だった。

最長記録は3年。だが店長が変わってそりが合わなくて揉めて辞めてしまった。


仕事は作業さえできればいいことじゃなく、そこでの人間関係も必要なのだなとは感じている。

だが、余計なことをしゃべるこの口が、能力の低い自分が、周囲から嘲られるのだ。


「こんなこともできないの」

「目上に対しての態度じゃない」


とある職場で言われた言葉だ。

小さな工場で、60過ぎようとするおばさんばかりだった。

外国からの留学生もいた。

その人たちは不愛想で不親切で、恩着せがましかった。

だから今でも私はおばさんと外国人が苦手だ。


仕事は人間関係だ。

いくら仕事を探しても、たとえ受かっても、また同じことを起こしてしまう。

それが怖いから、仕事ができないのだ。

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